書店にて新刊探していましたら、平積みに見付けたのが、下から若干見上げた構図、パンツの見えているお嬢さんの表紙でありました。で、パンツには黒丸で隠しが入っていて、それ見て私は、こういうのんで目をひこうだなんてなげかわしいなあ、嘆いたんですね。しかし、これ、なんて漫画なんだろう。タイトルは『ぱんつぁープリンセス』。作者は鬼八頭かかし。ああ、鬼八頭かかし! これは買っとかないといけない。購入したのでした。
で、それはいいんですが、Amazon.co.jpに画像がないのは、表紙のパンツのためでしょうか。そういえば、『魔法の呪文を唱えたら』の1巻も、表紙画像用意されてませんでしたっけ。
(いつの間にか画像が追加されてました!)
さて、『ぱんつぁープリンセス』。これ、コモンズ王国のお姫様が、王家に伝承される魔法を完成させるべく、お供をふたりつれて旅に出る。そういう漫画なんですが、そのいく先々で悪党をやっつける、決め手はパンツにプリントされた王家の紋章。頭が高い、ひかえおろう! ええ、水戸黄門のパロディなんですね。
とはいえ、こうした水戸黄門パロディの要素はあまり前面に出ておらず、見どころはといいますと、ううむ、やっぱりパンツなんでしょうか? さすが学研、ぱんつに関してはオーソリティだぜ
。やっぱりこの漫画にもパンツをはじめとする露出、そこそこありまして、剣劇魔法取り混ぜたアクションと露出で押し込んでくるって感じであるんですね。そもそもにして、ヒロイン、ミーティア姫の習得しようとしている魔法の体系からしておかしくて、その名も羞恥魔法。脱げば脱ぐほど強くなる。恥ずかしさが増すほどに魔法の威力も増すという、なんだそのアホな設定は! ミーティアの決め魔法も羞恥雷撃、シューティング・サンダー。けど、こういうのをやることこそが鬼八頭かかしに求められていることで、またご本人の求めることでもあるのでしょう。
とはいえ、パンツ一辺倒というわけでもなくて、そうした見せ場を確保しつつ、敵国の存在であるとか、また秘宝を巡る思惑など、物語を見せて盛り上げる工夫されていて、こうしたところもこの作者らしいところであると思っています。アホな設定で、けれどアホばかりでもない。そのアホでないところ、こうしたところにも私はひかれているみたいなんですね。ええ、もちろんアホなところにもひかれていますよ。けど、アホ一色ではない。それが結構重要なのだと思います。
- 鬼八頭かかし『ぱんつぁープリンセス』(ノーラコミックス) 東京:学習研究社,2010年。
- 以下続刊
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