『まんがタイムスペシャル』2010年11月号、発売です。表紙には『恋愛ラボ』のヒロインふたり。秋っぽい色、もみじも散って、まさに秋の装いであります。右下には『パンむすめ』のヒロインふたり、さんまを使ったパンを試作? しているところ。左下のちるみさんは、秋の落葉を掃除しているといったところ。表紙全体に秋。しかし、こうした風情に実際の季節が追い付いてない。はやく追い付いて欲しい、心からそう思います。
『東京!』、いい感じに自由に展開していますね。今回は新宿先生と六本木先生の特別編。生徒はほとんど出てない、もう無視してかまわない程度。さて、かつてキャバクラに勤めていたふたり。その経歴ゆえに、今も互いをライバル視しているわけですが、これがいがみあってるってよりも、仲良くけんかしてるように見えるというのが味になっているわけです。で、今回はそうした要素を前面に押し出して、なんだかんだいって仲いいよね、というかふたり付き合っちゃえよ、などと思ってしまう展開。これには、なかなかにやられてしまいました。
『シュガービーチ』は、数学6点からはじまる物語。いやもう、それ進級できないだろう。といいたいところですが、期末で頑張ればなんとかなるもんですよ。って、これ小テストか。いらん恥かいた気がするな。さて、漫画の話。友達は早々に匙なげちゃってるのに、なんとかしろといってくれる先輩、優しくていいじゃありませんか。仮にそれが部活のためとしても、親身になってくれる、いい先輩でありますよ。というわけで、試験勉強。いらん妄想含みの勉強風景、ちょっといいなあって思って、厳密には勉強会の前ですけど、面倒見のいいエミちゃん、エミちゃんが男だったらなあというみなとに対し、逆の想像してみたエミちゃんの表情が、いかにもありそうで素敵。ちょっと変わりものの娘たちだけど、突飛な想像の合間に、これはあるなと思わされるようなもの飛び込んできて、それが実に面白かったです。
『早乙女寮別館ものがたり』、はさみを求めて、他の人の部屋を訊ねる松子。それで店子みんなの性格がより見えてくるっていうの、すごく楽しかったです。つくづく乙女のあきらさん。いや、すごく魅力的でありますよ。で、あきらさんが買ってしまったミシン、ちゃんと活躍の機会が与えられたっていうのがですね、実によかったなあと思います。部屋のアレンジ。ありものでやるのだけど、布を渡されてダダダダと素敵カーテンを作っちゃう。ああ、ミシンっていうと、こういう魔法の道具みたいなイメージありましたよね。布をカーテンに、ドレスに、見事に変身させてくれる。そういった憧れ、今もあるのかな? どうなんだろう。ちょっと懐かしさをともに、ミシンの魔法、思い出させてくれました。
『放課後エア部』、これ大好きです。文化祭前夜、いい加減な雰囲気トークからスタートして、だんだんに文化祭の様子を見せていく。いろいろな演目がある。ステージができあがっている。こうしたこと、ひとつひとつがわくわくする気持ちを盛り上げていきますよね。でも、この子たちはいつもどおりとでもいうべきでしょうか、楽しそうに、さざめくように、なんでもない話をしている。ほんと、魅力的だなって思います。なんでもないことが楽しい、これは本当にすごいこと。ええ、素敵だなって思います。
- 『まんがタイムスペシャル』第19巻第11号(2010年11月号)
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