なんか『デモンズソウル』が名作だ、ハード目のアクションゲームで、ポールウエポンや鈍器が強いから剣以外の武器が好きだって人にはおすすめだ、っていう話をちょいと小耳にはさみまして、ハルバードもあるの? って聞いたらあるとのこと。おお、これはちょっと興味深い。しかし、あんまり難しすぎるとそれはそれで困るわけで、そのあたりはどうですかと確認したら、レベル上げてごり押しでもクリアできますよとのこと。ああ、それはよいなあ、調べてみたらベスト版がリリースされている。じゃあ、ちょいと買って遊んでみるか。ええ、プレイ開始しています。
しかし『Demon's Souls』、確かになかなかにハードです。序盤に、軽く操作方法についてのガイダンスがありましてね、それが終われば即座に死亡するというナイスバランスです。というか、死んでからはじまるっていうべきでしょうかね。死後の世界みたいなところで、ソウル体という幽霊的ななにかになって、自分の体を取り戻すためにボスを倒しにいく、みたいなゲームみたいなんですよ。で、また死んでソウル体になって戻ってくると。そういう構造らしいです。
さて、プレイヤーキャラクターは何種類かある生まれ — 、職業と考えていいと思いますが、そいつを選んでプレイ開始するのですが、そのキャラクタープロファイルの作成がなかなかに充実していまして、具体的にいうと顔の作成ですかね。西方、東方、北方、南方と選んで、顔かたちを細かくエディットして、結構好みに近付けることができるんですね。とまあ、これはゲームの本質には関係のない話。ゲームにおいて大切なのは生まれでありましょう。戦士であるとか魔術師であるとかを選んでやることで、初期パラメータと装備が決まるのですね。
私が選んだのは魔術師でした。いやあ、これ、きつい。魔法が使えるので、ロングレンジの攻撃が可能、はいいんだけど、魔法も無限に使えるわけではないし、戦闘は当然得意でないしで、全然先に進めない。なので、いい加減いやんなって、神殿騎士というハルバードを装備してるキャラクターを作成してみたら、どんどん進めて驚き。やっぱり脳筋有利なのか? いや、神殿騎士は回復の奇跡が使えるから脳筋じゃないだろう、といいたいところだけど、私の使い方を見るに、あれはどう考えても脳筋。でも、打たれ強く、攻撃が重い、そうしたキャラクターの方が、今プレイしている序盤あたりでは有利なのは間違いないようです。
このゲームはオンラインにも対応しています。オンライン協力プレイや対戦プレイもできるそうですが、私はまだそうしたところまで達しておらず、普通にステージを走りまわってるところ。けど、ここにもオンラインの面白さがあるんですね。例えば血痕というのがありまして、最近ここで誰かプレイヤーが死んだということがわかるようになっています。さらに、死ぬ直前の行動を見られるようになっているので、どこが危険なのか確認できるんですね。さらには、他プレーヤーの動作もうっすらと表示されるので、その動きを観察することで、どこに敵が潜んでいるかなどもわかる。うまいなあって思います。
そして、もうひとつ、メッセージが面白いですね。いくつか定型文を組み合わせてメッセージを残しておけるんです。「この先に罠がある」とか、落下すると即死しかねない場所の前に「足元に気をつけろ」とか、注意を残せるんですね。いや、もちろん罠みたいなメッセージもあって、信用すると酷い目にあったりもするんですけどね。で、このメッセージの面白いのは、誰かが評価してくれると体力が回復するんです。なので、できるだけ評価してもらえそうなメッセージを残そうとするし、有用な情報とか貰えたら積極的に評価しようとするし。どこの誰かとかは全然わからないんですけど、こうしてゆるやかにコミュニケーションできるってところ、すごく面白いと感じました。途中、評価されましたとかいわれると、すごく嬉しいんですね。ええ、これはよくできています。
私は『Demon's Souls』はオンラインでしかプレイしていないのですが、これは断然オンラインでプレイした方がいいと思います。それも、なるたけ多くの人がプレイしている時間帯に遊ぶべき。っていうのは、人が多ければそれだけ評価してくれる人も増える、体力回復のチャンスが増える、攻略に有利っていうわけです。いや、ほんと。この仕組みはすごくよく考えられてる。心の底から思いましたですよ。
書籍
- ファミ通PS編集部編『Demon's Souls 独占公式パーフェクトガイド』東京:エンターブレイン,2009年。
0 件のコメント:
コメントを投稿