『まんがタイムラブリー』2010年10月号、昨日の続きです。
『スイッチOL野口さん』、ゲストです、というか4コマフェスタ枠。普通のゲストとの違いがよくわかりません。
さて、『スイッチOL野口さん』。また『ラブリー』に眼鏡ヒロインが増えましたよ。一時期、『ラブリー』は眼鏡押し体制でいくのか? と思わずにはおられないくらい眼鏡ヒロインものが大量に押し寄せたわけですが、その流れ、まだ続いているのかも知れません。
というわけで、ヒロイン、野口さん、眼鏡ヒロインです。普段は裸眼、けれど仕事になると気合い入れるため眼鏡をかけるというのですね。仕事に一生懸命で、後輩に対しても面倒見よく、そしてちょっと頑張りすぎるきらいがあるみたい。で、野口さんは同僚新渡戸のことが気になってるんだろうか? そして新渡戸もまた野口さんのこと気になってるんだろうか? 一見真面目一辺倒の野口さんだけれど、意外に乙女だったりして気持ち揺れ動くところ面白く、そして女子の評価にぐらぐら気持ち揺らす新渡戸、この人はもうちょっと落ち着いた方がいい。よかったのは、ペットボトルの話。あれ見て、ああ、野口さんいい人じゃん! って思ってしまって、けど、やっぱりあきませんか。というか、それほどにか! 泣くこたあないだろう。私にはああいうの高評価ですが、それだけに新渡戸の様子がおかしかったです。
『放課後のピアニスト』は文化祭。あちこちからお呼びがかかるピアノ部。しかし、部員はいろいろ人の役に立ってるみたいだけど、顧問はまったくっていうのがいいな。さて、ピアノ部、比較的地味な部だと思うんですが、それがあんなにも盛り上げるんだから、演奏がよっぽどなのか、あるいは選曲がうまいのか。で、レミ、圧倒的。午前の部終わって皆の家族がやってくるんですが、山田のお姉さん。クールに見せて面白い人だなあ。ちょっと猫みたいな人。しかし、シドもレミも期待されてるんだな。プロになるだろうって前提で話してるもんな。それで、そのお姉さんのちょっと抜けたところ。それは弟も同じなんだなっていうラストの一本。いや、しかし、猫耳似合ってますよ。お姉さんもすごく似合っています。
『まじめの一歩』、おお、またも眼鏡もの。テンヤ新作、ゲストです。ヒロインは新人OL、石田直子。これ、石の直のって、性格に合わせてあるのかな? 真面目一徹、実に融通のきかなそうな四角四面なお嬢さんで、上役の主任が妙にやわらか、自由そう、有り体にいえば大雑把な兄さんだもんだから、微妙に対立生じて、ええ、こういう場合は生真面目な方が負けですよね。とはいえ、新人が大雑把上司にカリカリきてる、そんな漫画ではなくて、上司は上司で肩に力はいりすぎている新人に、もっと鷹揚にやりなよ、そんなこと思いながら暖かく見守っている、新人は新人で、ぶつかりながらも上司のそうした気持ちに気付いている。だから、不仲や不和は感じない。むしろふたりの交流、そのゆくえを見守りたくなる、そんな雰囲気があるんですね。面白かったです。続くといいな、というのは、ヒロインが眼鏡だからではありません。
『トノサマガアル』、眼鏡をはずすと信長に乗っ取られる女子、ふぶきの話。以前からちょこちょこ、ふぶきと信長の様子を見ていた藤吉さん、彼女がついに動き出して、このネタでもってひびきを家来にしようというんですね。しかし、ひびきはともかく、信長の怒りがものすごい。眼鏡に共鳴とかするんだ! ふつうなら親切と思いそうなことも、あれは褒美だ、敏感に察するっていうね、ああ、ほんと、この漫画、面白いです。
後半に、ものすごい大きな出来事、もりあげて、話としては一段落? ふぶきと藤吉の和解、というか、思いもしない大事になって弱気になってる藤吉がちょっと可愛い。で、それを許しちゃって、友達になろうって、ふぶきは人間ができてるな。
これ、信長様、なんだか昇天しちゃった? そんな風にも思えるのですが、もしこれが連載となれば、何事もなかったように戻ってくるんでしょうね。ええ、その戻ってくる日を楽しみにしたいと思います。ええ、面白かったんですね。
- 『まんがタイムラブリー』第17巻第10号(2010年10月号)
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