『まんがタイムファミリー』2010年12月号、発売されました。今月の表紙は朝の様子である模様です。起き抜け『ぽちゃぽちゃ水泳部』、『うのはな3姉妹』の次女もそうですね。後のふたりは、『美大道!』、『働け!おねえさん』、あわただしく、食べながら出勤、通学? 彩は、ちこくちゃんのあだ名のとおり遅刻なのかな。わりと落ち着いた感じがして、対して来島さんは完全に遅刻でしょうね。時計見ながら全力疾走。なるほど、これが来島さんらしさであるのですね。
『ぽちゃぽちゃ水泳部』、ほう、練習試合ですか。というのだけど、今回はやはりけんちゃんが見どころっぽい。けんちゃんの趣味。なんせ体形を理由に告白してきた女の子をふってしまうというひどいやつ。そのけんちゃんビジョンで見るあゆたん、素晴しかった。これほどのスレンダー、ちょっと見ないってくらいになって、いやあ、魅力的でありました。アホ毛がなかったら誰かわからない、というか、なにであるかさえわからない。しかしこの漫画、かっこいい男の子の好みに合わせて痩せよう、それで水泳部に入部みたいな導入だったわけですが、そのぽちゃぽちゃを好きという男子がいる。ええ、好みというのは人それぞれ、ひとつの価値にしばられるんじゃなくて、多様な価値が示される。ええ、ぽちゃぽちゃでもいいじゃないか。ええ、とてもいい。けんちゃんの好みを応援します。
『的中!青春100%』はスポーツテストの状況描いて、これもまた面白いですね。いつも部活で馬鹿なことばっかりしてる先輩たちが、人前だとおとなしい。そのギャップ、ああ本性隠してるんだ。いつもは気を張ってちゃんとした人を演じてるからなのか、部活になると滅茶苦茶になる。その滅茶苦茶さ、いきなりの髪型変更には思わず笑いを誘われてしまいました。ところで、毛利、真面目な部員。だったはずが、だんだんに先輩たちに染まってきたのか、いい感じに流されてますね。ほんと、この先輩たちの引き込む力、なかなかのものだと思いますよ。
『美大道!』、動物園にてスケッチ。いいですね、実に面白い。扉絵の彩も、いつもとちょっと雰囲気違って、素敵であります。先月がちょっとシリアスよりだった反動でしょうか、今回は最初から最後まで気楽に楽しく読める、そんな雰囲気。白衣ちゃん、吉野さんも肩の力抜けたようで、実に可愛く面白かったです。クールに見せてね、可愛いものが好きなんだっていう。変に素直で、変に真面目で、ウサギと仲良くなるためには手段を選ばない。いいキャラクターだなって思いました。というか、この漫画の登場人物は皆おおむね好きなものにまっしぐらであるなあ。この好きなものに打ち込んでるという様子がちゃんとわかるところ、それが魅力なんだろうって思います。しかし、あの彩のぬえっぽいクリーチャー。あれはあれでいい感じです。ちょっと気に入ってます。
『ひよっこシスターの安息』、新しいシスターの登場ですよ。シスター雛形の同期だそうです。シスター栗栖。真面目な人。ちょっとそそっかしい。気も小さいっぽい。その上、いい人みたい。失敗の連続で、自分はこの修道院での仕事に向いてないのではないか、自信をなくして心配する。いろいろと深刻なんですが、その悩みが解消されるっていうこと。相談にのってくれる仲間がいる。不安を受け止めてぬぐってくれる院長がいる。いいなあ、本当にそう思いました。シスター雛形の明るさ、こりてないっていわれてますけど、そうした彼女の落ち込んだ過去とか、それを知ることで、普段の明るさ、元気さがただの能天気なんかじゃないんだってわかる。そして最後の落ち、罰は罰としてあるのだけど、心配したようなものではなかった。けじめはちゃんとつけるのだけど、そこになにか暖かなもの感じさせて、よかった。ところで院長の花瓶に対する話、あれは本当なのか、シスター栗栖の気持ちやわらげるためにそういうことにしたのかどちらだろう。いや、いくらなんでも、別の人のせいにはしないだろう。だから、シスター栗栖の落ち込みは、ちょっと考え過ぎの結果であったのかも知れませんね。
- 『まんがタイムファミリー』第28巻第12号(2010年12月号)
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