2010年10月30日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2010年12月号

『まんがタイムオリジナル』2010年12月号、先日の続きです。

『満開!Sister』。相変わらず姉妹に振り回される武士ですけど、振り回されながらも、だんだんに馴染んでいってる。姉のことも妹のことも、大事に思っているんだなってわかる。いい感じに展開してきています。しかしこの漫画は、お母さんも姉さんも、ずかずかと武士に歩みよる人があれば、妹さくらのように、無垢なふり(?)してうまいこと操縦したりする人もあって、素晴しいな。さくら、大好きです。でもって、カンナのスケジュールに驚きながらも怯まない武士、いい弟さんじゃないかって思うわけですよ。自分は実際に弟ですが、姉のためにこんなには動きません。ええ、武士はとてもいい人です。

『極限ラボ』も面白い。脳ミソ透けてる帽子とか、すごく馬鹿馬鹿しい。けど、その馬鹿馬鹿しさ、すっかり面白く感じるようになってしまってまして、「感動のクライマックス」から最後の大オチへの流れも最高に面白かったです。というか、大オチがもう、何度見ても笑ってしまう。ベタなんですけどさ、それでも笑ってしまわないではおられないものがあるんですね。こういう、シンプルでおかしい漫画、いいもんだなって思います。

『宇宙人ピョートロ一家』も、なかなかに面白いではないですか。主人公の男の子、小鳥の脳ミソを狙っている宇宙人たち。お姉ちゃん美鳥に遭遇して、圧倒的に負けてるっていうね。ああ、やっぱり姉とは怖ろしいものなのだ。地球人のみならず宇宙人にとっても、ユニバーサルに怖ろしいものなのだ。実に納得させられるお話でした。しかし、この姉がすべてにおいて優位、そういうわけでもなく、最後の一本、なんか残念なことになってる! っていうのとかね、こういうバランス、いいと思います。がんばれ、お姉ちゃん!

『うわさのユーレイちゃん』、基本の線を維持しつつ、ユーレイちゃんの学校での交流が描かれてる、それが実にいい感じです。今回登場のヒトダマ、その活用とかね、実に面白い。ほんと、こんなヒトダマならひとセット欲しいなって思う、そんなヒトダマ。ほほえましく、面白いです。そして、最後の話も、姿は見えない、声も届かない、けれどできる交流はある、伝わる気持ちもあるっていうのね、すごくいいなって思って、こういうの大好きです。

  • 『まんがタイムオリジナル』第29巻第12号(2010年12月号)

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