2010年10月6日水曜日

『まんがタイムジャンボ』2010年11月号

『まんがタイムジャンボ』2010年11月号、一昨日の続きです。

あおいちゃんとヤマトくん』、最終回。バイトをやめ、ひとり暮らしをはじめるヤマト。引っ越し業者のちょっとした言葉に、となりの部屋の引っ越しに心揺らしてしまう彼の様子。なにを期待しているのだろう。ここまでこないことには自分にとってのあおいの大きさに気付けなかったというのか。なかなかに複雑ですよね。つまりは、以前あおいの申し出を断わったの、ちょっとした面当てみたいに見えちゃうわけです。

こうした展開になったのって、ただずっと一緒にいた幼なじみが、なんとなく恋愛感情持つにいたって、なんとなくくっついて、やあよかったね、そうしたなんとなくカップルにはしたくなかったのだろうと思われて、一度離れて、けれど離れるべきではなかった、彼、彼女は自分にとって大切な人だったんだって、お互いに実感させる、そうしたプロセスを持たせたかったんでしょうね。そして、行動に移したのがあおい。先に後悔したのが彼女だったというのもあるのかも知れないけれど、あのタイミングで現れて、素直に気持ちを投げてくれるってところに、この人の魅力が凝縮されていて、実に素敵でありました。こうなるしかない、そうした最終回ではありましたが、けれどそれがとてもよかったです。

『輝け☆星の川高校自由形』、単発ゲストから連続ゲストに移行したみたいです。シスコンの男の子藤田翼、彼のお詫びの気持ちからした親切が呼び込んだ変わり者。菊地乙女さん、登場です。しかし、これはなにデレなんでしょう。ものすごく変わり者。双子の姉双葉もはっきりいう、ヘンなんだもの。直情的で、その感情を素直に表出できない女の子。居丈高に見えてしまうという、けれど気持ちは素直に言葉にしてるんですよね。可愛いお嬢さんじゃないですか。身近にいないからそういうこといえるのでしょうけど、ええ、可愛いお嬢さんじゃないですか。でも、翼は部長のコメントを素直に受け止めておいた方がよかったかも知れない、嘘でもいいから — 、そんな気もするんですね。

『アイスボーイズ』は先生の過去に少し触れられて、酒の席の話題に流されるようにして先生になったの? そして、カーリングに打ち込んでいた時のこと、不和が描かれて、なんだかシリアスですよ。そして本編にてハードな練習、ものすごい実力差を埋めましょうというんですが、そのハードな練習を楽しいという生徒たちに先生の不安が払拭されたという展開、なかなかによかったです。この漫画は、あんまりカーリングをやってるという印象なかったのですが、この頃はカーリングをやっている状況描かれていて、面白いなって思って読んでいます。

『うざいのらねこ』、ゲストなのかな? 人の姿をした猫がガサツな不良(自称?)星野龍のもとに押し掛けるかたちで同居するという、そんな漫画です。ガサツだ不良だというわりに、押しに弱く、なんだかんだいって親切な龍が面白いですね。かわいいといわれて喜んでるっていうのも、なかなかじゃないですか。押し掛けてきた野良猫ノラ子も、うざいといわれるわりにはあかんたれで、このちょっと駄目っぽいふたりのコンビは悪くないなって感じがします。

  • 『まんがタイムジャンボ』第16巻第11号(2010年11月号)

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