『まんがタイムきららMAX』2010年12月号、昨日の続きです。
『ご注文はうさぎですか?』、ゲストです。ふと立ち寄った喫茶店、ラビットハウス。名前から勝手にうさぎのいる店と勘違いするヒロインがいい感じではありませんか。しかしね、可愛い女の子が可愛い小動物を愛でる、その様子を読者に愛でさせようという漫画かと思っていたら、いけない… よだれでてきた
に思いっ切りやられてしまいました。これ、台詞だけだとそれほどでもないですが、漫画の中の一コマとして見たらかなりのインパクトでして、すごくよかった。ヒロインのやばさが駄目押しされる、その様子がよかったです。全体を読めば、まだしっくりしていないような感じもあるのですが、うまく馴染んで、こうしたインパクトをここぞというところで見せつけてくれるようになったらよいなと思います。
『ひろなex.』、TRPGであります。しかし、正気度とかが出てきただけで笑ってしまうのは正直ちょっとまずいと思っています。ちょろすぎ。あるいは、万能ネタすぎます。今回はTRPGの説明で終わりって感じですが、このままぐだぐだになるところまで続けて欲しいなあ、そう思います。
『ぽすから』、最終回です。過去を振り返ろうという、そうした雰囲気があって、それは彼らが美大受験に向けて学んでいた予備校、そこを去るに際して、ここで出会った人たち、おこった出来事、いろいろ思い出しているからなのですね。それが最終回という状況にマッチして、彼らも感傷的なのでしょう、ええ私もです。これまでがあり、そしてこれからがある。その合間にあると感じさせてくれる、ひとつの節目というやつなのでしょうね。彼らにとっては節目、これから美大にて学んで、成長していくのでしょうけれど、物語としてはこれで終わり。白樹、茜、ふたりが自分たちの関係をきっちりと受け止めて、これからに向けて歩きだそうとするかのような、そうした様子すごくよかったです。大ゴマも印象的で、しんみりとして心に残る、そんな感触がありました。
『ハッピーステッチ』、ああ、こなちゃんが可愛いなあ。めっちゃくちゃ可愛いなあ。今回はかぎあみはじめ、編み物をとりあげて、みんなうまいものだなあ。衣装、被服についての漫画、そうした要素がばっちり打ち出されていて面白かったです。うまくできる人がいれば、はじめての編み物、うまくできない人もいる。単純作業が面白くなってきて、それで失敗するなど、実にありそうなエピソード盛り込んで、面白かったです。
『ぼくの生徒はヴァンパイア』、最終回です。順当な終わり方って感じでありますね。カミラと先生、ふたりをくっつけようとする。そうした意図が周囲にあって、まあ先生、それらしい話で踊らされちゃうんですね。踊らされたとはいっても、そこには先生の明確な意思があって、というかガブリエラとメイベルの作り話のせいで、ぐんとハードルあがっちゃってるし。ここまでこないと自分の気持ちはっきりさせられなかったのか、あるいはこうした状況だからこそ踏み切れたのか。どちらでもいいんですが、きっちりハッピーエンド。実に甘々な最終回となりました。
そして、『おしおきっ!』。こちらも最終回。そして甘々。紫苑と湊。紫苑が妙に意識してしまってという、そんな状況なのですが、桃花の介入をうけて、無事まとまるというのですね。実際の話、盛り上がりとかはあまりなく、なのでドラマチックといった感じもあまりありません。けど、それは今回だけを見ての感想だからかも知れません。やっぱり一ヶ月という時間が開くと、気持ちが途切れてしまう。といったことから、単行本で読んで、気持ちを持続させたままこの最終回に入るとどうだろう、そういったこと思うのですね。単行本は12月だそうです。気持ちのだんだんに変化して、戸惑いもふくらんでいく、そうした様子、きっと印象は変わるだろうなと思っています。
- 『まんがタイムきららMAX』第7巻第12号(2010年12月号)
引用
- Koi「ご注文はうさぎですか?」,『まんがタイムきららMAX』第7巻第12号(2010年12月号),141頁。
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