『まんがタイムオリジナル』2021年7月号、一昨日の続きです。
『敷金礼金ヤンキー付き』
町内で空き巣多発。姫子が注意喚起にやってきたんだけど、のっけから疑われる七恵。大家さん、酷いよ! でも酷いがデフォルトだからあんま酷いとは感じないな。むしろ慌ててる七恵がちょっと可愛かった。すまん。
空き巣と聞いて血が騒ぐ大家に店子たち。いやもうめちゃくちゃ面白い。武装してパトロール。さらには警告のビラから張り紙から思いつく手をありったけ試してみるんだけど、あの釘バット持ってのっしのっしと練り歩いてる絵面、すごいな。いやもうほんと、出会ったら最後血を見ないことには収まらない状況。
たえの感想が笑う。治安が悪化した。うん、捨てられたビラが風に舞う情景。想像以上に荒廃した雰囲気かもしだしてる。なんか西部劇とかに出てきそうな雰囲気感じましたよ。
さて、皆がここまでやって対策したけど、結局は常識人たえによる目撃からの通報、警察に委ねられての解決を見て、いやあ、ですよねー! とはなったんだけど、住民たちにとっては不完全燃焼だろうなあ。でも事件にならなくてよかった。いやね、住民から傷害で逮捕者が出たりとかいやじゃないすか! ねえ、ほんと、ちょっと釘を刺される程度ですんでよかったですよ。
『通勤通学クエスト』
お子さんを学校に送り出すお母さん。下の子、アカリはまだ一年生だからお姉ちゃん、メイが守ってあげてね。そういってるそばからチョウチョを追って走り出しちゃうアカリちゃん。ああ、メイちゃん、大変だ。これ、結構困難なクエストですよ!?
アカリはおちつきがない。お母さんもいってるけど、実際小学一年生だとこんな感じよね。見たもの、興味持ったものに、まっすぐ向かっていっちゃう。実際アカリもそんなタイプで、白い石を拾ったら地面にお絵描きしないではおられない! 学校にいかないと、そういっても全然聞く感じではなくって、重荷だよなあ、メイはどうするんだろう。そう思ったら、石蹴り! ナイスアイデアやわ。目的地を学校にしたら、もう後は蹴っていくだけやもんな!
と思ったら、速攻で犬に興味が移るのか! お母さんじゃないけど心配よなあ。いやもう、本当大変なクエストでした。でも、ちゃんと学校について、事故もない、寄り道もなかった、ああ、大成功! ほっと安心、いやもう、小さなクエスト? いやいや、子供ふたりの安全がかかってる大大クエスト。これ、実際ハラハラのシチュエーションですよ。
『オネェの恋のはじめかた』
うお、サービスシーンからの幕開けだ。時宗、バスケ部の助っ人に駆り出されていたんだ。さぞや活躍したようで、本人もいろんな意味で楽しんできたようではあるんですが、そうか、目的は別にあったのか。なるほど、更衣室から桜子の部活、弓道部の射場が見えるんだ。好きな子の道着姿を遠くから眺める。時宗的にはこれ、陰から見守ってるのだそうですが、でも実際のところ、翔人がいうようにヘタレ、すなわち腰が引けちゃってるんだろうなあ。
こうやって翔人と時宗がふたり恋愛についての姿勢、話してたらですよ、窓から桜子が顔出して聞いてるんね。うお、これ、どこから聞いてたんだろう。それこそ時宗、桜子に気持ちをそれとなくバラすチャンスだったんでは!?
そう思ったら、この恋バナ、翔人と時宗男同士の秘密とな! 察してくれてで察する桜子。このくだり、ほんと面白かった。翔人との関係を疑われて、時宗にとっては事故みたいなもんよなあ。でも桜子相手には自信持てなくて自分を卑下した時宗に、当の桜子から嬉しいこといってもらえたじゃないですか。
いろいろいわれたりもする? そんな時宗のこと、こんなにもまっすぐに曇りなく見てくれてるんですよ。ほんと、時宗、あとは勇気出すだけじゃん! となりそうなもんですが、それでも勇気はそうそう出ない。こういうとこに、なんだろう、人の情の機微? みたいなもの感じて、面白いといったら悪いよね、共感とかそういうの、感じて微笑ましく思ってしまうんですね。
- 『まんがタイムオリジナル』第40巻第7号(2021年7月号)
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