『まんがタイムオリジナル』2021年7月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』、山下さんがビアジョッキ片手に、ぬぬぬ、ウェディングドレス!? これ、メインはウェディングドレスか。ジューンブライド、季節にあわせたトピックなのでありましょう。他に『らいか・デイズ』らいか、『小森さんは断れない!』しゅりのドレス姿が表紙を飾ります。この山下さんのビアジョッキ、『ひとりで飲めるもん!』ドラマ化と特別編掲載あわせなんでしょうね。しかし、こんなにジョッキが似合う花嫁ってはじめて見たかも知れません。
『おしかけツインテール』
俊郎のこと気にしている花梨。あ、自分の見てるアニメに興味を!? そう思って布教にいく俊郎と、気を使って話をあわせてくれる花梨。ああー、年少の子に気を使わせちゃあいけませんよ。
花梨が気にしていたのは天気予報? 明後日の天気が気になるというんだけど、その理由、後に判明するの、ああ、俊郎と一緒にいく花火大会、一緒に見にいこうと約束していた花火。雨天だと中止になっちゃう。だから、ずっと晴れてほしいと願っていた。ええ、気にしていたのは天気と、そして俊郎だったんですね。
雨の中、浴衣でふたり会場に向かう情景。俊郎は気まずさ感じたりしてるけど、八重がいってたこと、花梨はただ花火を見たいわけじゃない、俊郎と一緒に出かけたかった、そういう情感、傘のうちの花梨、しみじみ伝えてきて、たまらないものありました。花梨たちとの暮らし、その終わりを俊郎が思っていたように、花梨も花梨で思うところあるんでしょうね。
そして最後にあがった花火! 素晴しいじゃないですか。果たされたふたりの約束。遠くふたりを思う八重。最高だったと思います。
『Dr. こよりの美味カルテ』
今回は食事の話! いいですね、参考になりますよ。夜勤やなんやらでどうしても生活が不規則になりがちなこよりに同僚のゆうき。食べても太らないこよりが羨ましい、いや、恨めしいか! 物騒なこというゆうき、これ、ダイエットしてるからこその発想ですよね。
ここでのこよりの解説、これがためになったんですよ。たとえ生活が不規則でも、食事のタイミング、回数を普段どおりにする方がいい。なるほどなあ、ダイエット目的で食事を抜くと逆によくないっていうのは聞きますけど、生活のリズムが変わりがちでも、食事のリズムは変えない方がいいんだ。
そんなこよりの健康的な食事環境構築、ほんと面白い。デスクの引き出しが冷蔵庫!? 引き出しに入る冷蔵庫とかあるのん!? この意外性。そこまでやっちゃう感。でも、それだけ手をかけたからこそ得られる充実の食事! あのふたりの表情! いやもう、実に重厚に語りかけてくる、そんな勢い、説得力が見事でした。
『となりのフィギュア原型師』
お、おお、これ前回の続きではないのか。入手した3Dプリンタを駆使してなにを作ってるかというと、おこめ畑工房オリジナルミニチュアゲーム? ああ、最近ボドゲはやってますもんね! と思ったら、ルールが雑いのか。あまりの理不尽さに半藤、ムカっぱらやん。
これね、斉藤ひいては企画担当氏の助力を得て、シンプルながらも楽しく遊べるゲームができたみたいですけど、これをよりブラッシュアップさせてイベントで販売してみたらいいのでは!? オリジナルのルール。オリジナルのミニチュアセット。売れる! でも、はぐちゃんのコマ、ヤバすぎん!? これ、怖いわあ、人を選ぶやつやわ。
代表と半藤ね、はぐちゃんにけしかけられてふたりで食事にいくでしょう。これ、恋愛的なアシストだったはずなのに、実際には簡易セットでまだゲームやってるっていうのね、ほんと面白くって、この人たちらしい! ええ、やっぱりこれ、ブラッシュアップして売りましょう。きっといけますよ。もしこれが本当にあったら、自分なら買ってしまう系のヤツです。
『カントリー少女は都会をめざす!?』
大河さん、テストあかんかったんか。でも盲目的に八重は褒めてくれる。さすがの大河もバカにしてるっ!? って納得いかない様子ですが、しかしここのくだり、どんだけ八重が大河のこと好きなのか、入れ込んでるのか、よくわかろうものでして、というかもうちょい踏み込んだらストーカーとかそのへんのアレになってしまいそう……。
みなもテストあかんかったんですね。対して亜紀は結構いい点とれたみたいで、って、亜紀ってテスト頑張る系なの!? と思ったら、違うんか。好きなアニメの周辺情報、背景もろもろがっつり調べてたら、それがたまたまマッチしたっていうんか。これ、アニメや漫画で勉強が進む系の話、昔からありますよね。フランス革命を知るのにベルバラとかそういうのん。で、これがきっかけで、まずはみなから、続いて八重や大河にまでアニメが広がっていくのが楽しかった。
いやね、基本クールな亜紀がめちゃくちゃテンションあげてくるじゃん。そこまで!? そこまで盛り上がっちゃうものなの!? いや、でもすごくよくわかる。推しアニメを布教できるチャンス、それがアガるし、自分の好きなものに友達が興味持ってくれる! それもめちゃくちゃ嬉しいじゃん。
日頃は八重の都会推しがメインとなるこの漫画。今回ばかりは亜紀がもっていっちゃいましたね。
- 『まんがタイムオリジナル』第40巻第7号(2021年7月号)
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