『まんがホーム』2021年6月号、昨日の続きです。
『歌詠みもみじ』
ママさんの5月の憂鬱。そうか、母の日ってこんなに大変なのか。うちでは誰も気にしてないイベントだけど、最近のお家だとそうもいかないのかな。それこそ、今回のエピソードで触れられたみたいに、夫の母に対する妻の気づかい、この苦悩! これが毎年恒例のイベントになってるのなら、こうなるのもわかります。
これ、大変なのは、実母ではないってところなんでしょうね。今回描かれたのは母の日だったけど、人によっては誕生日だったりするのでしょう。なにかしら贈り物をしないといけない。変なもの送れない、しかも一番の当事者であるはずの夫が全然協力的でない。いやほんと、夫のこの態度は妻激おこでもしかたないシチュエーションだと思いました。
今回のとりわけ面白かったの、実母に贈った日傘、同じものにしたらかちあった時に大悲劇じゃんよっていう指摘。ああー、ここまで考えないといかんかあ。こうしたところにリアリティ感じさせられて、すごく面白かった。ママさんのこだわる理由、最初の贈り物が好評でどんどんハードルをあげていくことになったというのもまたリアルさ感じさせてよかったです。
今回のママさんの憂鬱。なんとかうまく乗り切って、でもさらにハードルあがってと、簡単にめでたしめでたしとはいかんのが難しいところ。この苦労をなかなか理解してもらえないところも、ママさんの受難といった感じでしたね。
『うちの秘書さま』
どうも調子のよくないメイドさん。派手に食器を引っくり返しちゃって、それ見たはじめが七瀬の仕業と勘違いするのね。メイドさんは平伏、七瀬はお怒り。はじめ、見事にしくじっちゃいましたね。
メイドさんが不調というの、屋敷の皆がそれぞれの視点から指摘するそのポイントが面白かったです。メイド連からは仕事の内容にもとづく指摘、うん、これはすごく納得できる。はじめからは自分の失敗をフォローしてくれない、庭師の田中さんからはおやつが出ない。だんだんなんか面白くなっていくんですね。
メイドさん、この屋敷を離れることになるというのですかい!? この漫画の登場人物で一推しなのがこのメイドさんなんですよ! やめて! はじめ様、お父様にかけあって! そう思っていたものだから、あの、だっと駆け出すはじめを見てね、ああご両親にかけあうのね! すっかり早合点しちゃって、そうかあ、ただ逃げただけなのかあ。はじめ様にはがっかりですよ!
でも、ここまではじめに惜しまれるメイドさん。はじめにとっては母のような姉のような存在なんですかね。というか、ずっと老いないメイドさん、すごいよね。この人のはじめ愛と、はじめからの思慕、それが見えたところは好ましく、それだけにラストの派遣期間が3週間と判明するところ、安定のメイドさん! 最高だったと思います。あの反応見るにメイド連は3週間って知ってましたよね。
- 『まんがホーム』第35巻第6号(2021年6月号)
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