2021年5月13日木曜日

『まんがタイムきらら』2021年6月号

 『まんがタイムきらら』2021年6月号、昨日の続きです。

『そらコミュニケーション』

お正月の情景、いいですよね。のっけからお餅。焼き餅はおいしいよね、と思ったらカレー&プリン餅とか混入してるのか。予告なしでいきなり地雷を口にしてしまったテンペスタ、お気の毒でした。はっ、おみくじの凶とはすなわちこのことだったのでは!?

璃野と那由多、朔の晴着姿もとてもいい。素直に朔のことを褒めないテンペスタが見事ツンデレ認定されてるのもいい感じ。ええ、この子についてはこの評価で間違いなしですね。

初詣でのお願い、せんりのそれは両親との再会だったのですが、ソラがかなうっていうんです。神様の伝言だっていうんですが、これ、きっとかなう、そんな気持ちにさせられますね。そして家に帰れば千十星が酔い潰れている! 夢の中であかりと再会している、これははたして夢なのか、それともつい先ほどまでの現実なのか、みたいなこと思ったりもしまして、ええ、これが正夢となればいいなって思える、そんないいお正月でした。

『トールさんの通り道』

トールのそばにいた彼が魔王だった。アーティの祖母の魔法によって、ブリから離れた魂が魔王の姿を取り戻して、向かうはサイドのもと。魔王の責任としてサイドを止めるという彼に、なおもブリちゃんと呼び続けるトールの寂しげな笑顔が忘れられません。

しかし魔王復活から急転直下ですよ。サイドの粛清。命の危機に直面していたライムも生存を確定させ、さらにはサイドを人間に戻した上で魔族としての記憶を封印、誰も死ぬことなく解決したというんですね。

そうそう、誰もが皆無事。これ、ブリちゃんにとってもそうだっていうんです。人形から再び離れた魔王の魂はブリに戻り、ああ、目を覚ましたブリを見るトールの嬉しそうな様! トールと一緒に暮らしていた時間が、ブリに、魔王にとっても心地よく、楽しいものだったんだろうなあ。そう思わされた場面でした。ええ、ブリちゃんもすごくいい表情見せてくれましたよ。

かくして漫画は終わりを迎え、人と魔族の共生も視野に入ってきて一件落着ではないですか。サイドの目指したものとは違う、多くのものがしあわせになれる世界平和への道筋がつきつつある、そんなラストは優しげで、この漫画に似合ったものだと思いました。

『ゆえに、アイドル革命!』

こちらも最終回。そうか、CHU♥IN GAMの目標、ファン100万人の達成も目前というところまできたのですね。かくして異世界でのラストライブとあいなって、見事CHU♥IN GAMの皆は目標達成、日本への帰還もかなうことになったのですね。

これでお別れとなれば悲しいのはユメですよね。地下アイドル時代からの熱心なファンですよ。それがこうして推しの成長に関わることになり、夢の達成にまで立ち会うことができた。ファンとしては満願成就といっていいのでは? いや、ファンとしての立場を超えた越権とでもいうべき過ぎた場所にまできてしまったのかな。ええ、ユメの思い、気持ち、それをもっと知りたいなあ。そう思うのは、一番近く感じた人物、それがユメだったからなのかも知れません。

これでお別れ。CHU♥IN GAMの3人は日本での再出発。けど以前とは違い、異世界での経験、それが彼女らを支えてくれることでしょう。でもってまさかのユメ、リリノアとの再会ですよ。不思議なサイリウムの力でもって、異世界との行き来が可能なんだ! ええ、これは大盤振る舞い。ユメ、よかったよなあ!

これ、すなわちCHU♥IN GAMの異世界&日本の同時制覇みたいな展開がこの先あったりするのかもですね。けれどそれはまた別のお話。彼女らの躍進に立ち会えないのが残念でならない。そんな思いの残って寂しい最終回でした。

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