『まんがタイムオリジナル』2017年2月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』、山下ナースが巫女の装束してますよ。手にはヒヨコ、たもとにもヒヨコ。山下さん、口がピヨピヨ。ああ、来年の干支、酉ですもんね。『小森さんは断れない』小森さんは晴着着まして、絵馬には健康の二文字。ええ、いい笑顔です。娘らしいはなやかさ。実に魅力的。そして『らいか・デイズ』らいかはというと、いつもの普段着、コートにマフラー、それでもっておみくじやったら、くじがボロボロ落ちちゃって、いや、これ、どうなんだ、運がいいのか悪いのか!? あの慌ててる顔がおかしいですよ。
『コスプレ先生の絵画教室』。ななみさんの人間関係。その深みというか腐れ縁? 語られていきますね。手持ちにいい衣装がない。なのでいつものレンタル衣装の店にいくわけです。ここ、なんでもあるな。しかも普通のじゃなくきわものまで揃ってる。というか、きわものメインじゃないのか、この店? 学生時分からの付き合いで、なにかあるとななみに頼ってきた、そのツケのせいで今誰もななみの頼みを断れない。あの表情。ほんと、どんだけ借りがあるんだろう。レンタル店の衣装モデル。まながやってるの、好評だというのはいいんだけど、理由が切なくて泣けてきますね。でも、あの露出多い服、ポーズとってるところね、なんというか、色っぽかったりセクシー! みたいなことはない、なんかぼーんとして当たり前、普通そのものといった風なんですけど、それが妙にいいと思えるものあって、ええ、やっぱり好評なのはまなちゃんの魅力あってのことなんですよ! いや、ほんとかなあ。ともあれ、この頼み頼まれの関係。なんか慣れるとまずそうな気がしますよ。
『スズちゃんでしょ!』。なんと祭に呼び出されて、スズちゃん、合コンに出るっていうんですよ。合コンと聞いて、合混、化繊? とかいってたスズちゃんがですよ。そして合コンの状況。ああ、スズちゃん、あかん、うまいこと乗り切れそうな感じがしない。指輪ならぬ指ぬき装備とかね、最近なににお金使った? 問われて答えるは、雨どいの交換! 東西両方……。面白い、面白いんだけど、うん、さすがに駄目と思ったか、スズちゃん、顔色失ってますね。でも、そんなスズちゃんだからいいんだと思うわけですよ。終盤のID、メアドの交換、携帯電話を忘れたといってしのいでると思いきや、本当に見つからなくて困ってる様子とかね、ほんと、スズちゃん、マイペース。今回の合コンは、祭の策略だったのだけど、まったくそれが通用しない。そこにスズちゃんのらしさがあるのだと思います。というか、少々どころでなく浮世ばなれなさってますなあ。
『カントリー少女は都会をめざす!?』、面白いですよ。大河さんミカン好きですか? 八重に問われて好きと答えれば、いっぱいもらったからおすそわけあげますという。ミカン大量にもらうのは、田舎のたしなみなんでしょうか。みなちゃんもいっぱいもらってる。箱単位でもらったりしてた。勝手に玄関にどーんと置かれていったりする。すごいなカントリー。大河さん、ごんぎつねを想像するレベル。いや、八重さん、ごんぎつねあきませんか。泣いちゃいますか。ですよね。でもそれで舌切り雀になっちゃうの、こいつはおかしかったです。おかしかったのはこれからですよ。大河さんにミカンをあげる。ビニール袋じゃ恥ずかしかろう。しかしそれでなんでお洒落なお菓子店の箱につめる? 高級な果物ってこんな風に売ってますけどさ、大河さんの反応見るに、今回の八重のたくらみは、見るからに無理してるっぽいミスマッチみたいですよ。あの東京に憧れる八重の、箱にまで特別なものを見てしまうところ。そんでちょっと都会の味には馴染めなかったところ。ああ、八重、とてもいいわ。無理してるっぽい。根がとても素朴。とてもいいわ。この子大好きです。その後のやりとりもほんと面白くて、この漫画の肝にあるキャラクターの魅力、やりとりの軽妙さ、素晴しいものがありますよ。
『ゆとりの町長』、新作です。東京の大学にいって、就職して、そして地元に戻ってきた主人公、町本ゆとり。あまりに変わりなく、低迷の続く町の様子にうんざりしながらも、それを変える力は持たない。そんなゆとりに風が吹いてきた!? いや、酷い話ではあるんですよ。高城センパイ。東京のいい大学にいって、バリバリやってた高城センパイ。その人が今、町に戻ってきている。ゆとり同様にニートをやってる。それ聞いて喜んじゃうんだ、ゆとりさん! ともあれ、高城センパイ、次の町長選に出る。この町を変える気満々なんじゃないか! と、その希望がさ、見事に粉砕される様ですよ。酷い! さすが小坂俊史だ! そう思いましたね。昔の男とヨリを戻して、東京に戻ったっていって、事務所に残された面々の悲痛な顔! で、ゆとり、なにを勘違いしたか、その高城センパイの志を受け継いじゃう! いや、これ、ほんとに町長になれるのん? 選挙に負けて供託金払わされるエンドでもおかしくないと思ってる。というか、ゆとり、ほんとに勘違いだった! すごいよ。さすが小坂俊史だと思いましたよ。
- 『まんがタイムオリジナル』第36巻第1号(2017年1月号)
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