『まんがホーム』2017年1月号、昨日の続きです。
『マツ係長は女ヲタ』。元気のないマツ係長。いったいどうしたのか。その秘密は、ウメくんにしかわからない。好きなアイドル、しろたんが落ち込んでるっていうんですね。いや、しかし、しろたん、しょっちゅう落ち込んでるのか。マツ係長いわく、いつもとは違う。なにがあったのか。レギュラー番組の収録、そこでなにかあったのか。心配するんだけど、まあ、ファンにはどうしようもないですよね。そんな中、ウメくんに、趣味作ろう、一緒にアイドルにハマろう、ドルヲタは楽しいよって、自分がもしウメくんの立場なら、きっとカラワンファンになってしまうと思う。この漫画、ドルヲタのあるあるものなのかな? アイドル同士の仲良い悪いの話、係長の沈黙がなにかを物語っていて、いや、これ、変なリアリティ。面白かったです。しかし、この漫画、しろたんも可愛いんだろうけど、主役のマツ係長、この人がいいよなあ。輝いてても素敵、落ち込んでても素敵です。
『男子の花園』、面白いですよ。すっかり祖父と孫の交流漫画になってますけど、いや、これね、ほんと大変なんだと思うんですよ。うちの年寄も、子供ってさ加減がないじゃん、とびかかられたり暴力ふるわれたり、ほんと、くたびれてるんだからやめてくれよって思うんだけど、子供はそうはいかない。ええ、ぜんちゃんも風船でへとへとになったり、公園であったじいちゃんも、バドミントンでへとへとになったり、ほんとお疲れ様です。公園であった爺様の子供観、これが最高でした。ほぼ犬。ボール見せて、とってこーい! 最高! おすわり、お手、めちゃくちゃ面白い。いや、ぜんちゃんが面白く思ってない、その気持ちもわかるよ? でも、箱持ってきたら入る、これは猫に近い。最高でした。子育てっての、これくらいの気持ちでいた方がいいのかもな、そんなことも思わせるエピソード。そしてぜんちゃんと息子の交流、これもまたいい。ええ、この漫画、いいですよ。
『うちの秘書さま』、扉絵、とてもいいなあ。唐揚げ作ってるの? メイドさんの後ろからがばーって七瀬がね、これ、つまみぐいなんですけど、なんか可愛くってね、ふたり、いいじゃないですか。七瀬、ちょっとメイドさんに甘えちゃってるっぽいのね。いいですよ。このメイドさん、大好きです。本編はクリスマスの情景です。パーティーの飾り付けをしている。ツリーのオーナメントがですよ、いろいろ壊れちゃってるので新調しないとっていうんですが、その理由がおかしくって、あー、七瀬さん、収穫のごとくブチブチむしっちゃったんだ。メイドの彼女がね、ぼっちゃんと七瀬のつかの間のデート気分、それをプレゼントしたっていう気づかいと、今夜はどうしようってときに、ぼっちゃんと自分たちの時間を優先したいって気持ちが交錯する、これ定番ながらいいですよ。でもって、ぼっちゃん、七瀬には子供としか思われてなくって、風船も迷子も、最後のプレゼントもらった時の反応も、このむくわれない感じね、結構好きなんですよ。そうそう、クリスマスのパーティーも楽しそうでよかった。はじめのサンタの思い出、これも素敵でした。って、待って、メイドさん、おいくつ?
『マチ姉さんの妄想アワー』。のっけからカッパ! 意味がわからない! 本編も素晴しかった。白雪姫の女王の鏡、あれ、未来にもこういうのありそうなっていうのね、ほんと、確かにそのとおりだ。OK! ミーミラ! オオカミ少年の話、あらがえない50代もおかしければ、毒マスクメロンに毒ドリアン。変なの混ぜてきたー! 「美女と野獣と美男」これもね、ほんと、なにをどういう叶えかたなさってるの、神様! でも、ベルの愛は本物だなあ、王子のもね、そう思わせてくれて、というか、おいコラ、ヘコむなってすごんでるベル、あかん気がする! 「賢者の主張」が好きでした。髪を売った妻へのツッコミ。これに対する妻の本気の反論。ああ、これ、ネタとして面白い、見せ方として面白いだけでなく、きっちり時代背景、女性の財産がそもそもない時代にはこうするしかなかったんだよ! っていう憤り感じさせるもので、キテますわ。この妻、ほんと、キテますわ。こういうの大好きですよ。
- 『まんがホーム』第31巻第1号(2017年1月号)
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