2016年12月8日木曜日

『まんがタイム』2017年1月号

『まんがタイム』2017年1月号、昨日の続きです。

『ボンジュール!仲居さん』、正月休みが明けて一息つくみんなです。明日は予約もないし、皆で初詣でも。ここでサラと朋香、振袖でおめかしですよ。おお、朋香、化粧して、って、確かにいつもと雰囲気違いますね。そしてサラもエレガント。康弘、きれいだっていおうと思って、けどどうにもいえないっていうのね。あかんたれだなあ! きっとこれ朋香が一番そう思ってそうですよね。神社で、サラ、すごく奇麗と皆がささやく。そう思えば朋香も可愛いといわれて、ああ、そうなのか、ふたりとも魅力的だものなあ。このリラックスしてる朋香の、普段は見せない表情、これがいいですね。神社でふるまわれる甘酒。なかなかこれがはけなくて、それをサラと朋香が、そして康弘も宮原さんも手伝って、この自然と体が動いてしまう、手伝ってしまう皆の気持ちよさですよ。ええ、とても素敵な皆です。朋香のお年寄りに人気っていうの、これがすごく面白くって、21です。ほんと、いくつと思われてたんでしょう。今回、サラと康弘の距離縮まったのでしょうか。朋香は進展を期待してますよね。そして女将さんも。でも、なかなかそうそう思うようにはいってないみたい。サラはやっぱり仕事が一番みたいですね。

『おひとり食堂』、最終回も面白かったなあ。せいちゃんはいらっしゃいますか、電話をかけてきた女性。誠一郎にしがみついて、お父さん!! って、そんな、誠一郎にかぎってそんなことあるわけないよ! そのとおりでした。誠一郎の父、誠治もせいちゃんでしたね。なんと父の前妻の娘なのだそうです。つまり誠一郎の姉にあたる人。このまさかの出会い、誠一郎素直に感動して、食事ふるまって、お弁当も作ってさしあげて、けどこのお姉さん、翌日店の写真を撮って不敵な笑顔。え? なに? なんか誠一郎騙されてるの!? いや、そんなことありませんでした。いやもう、気持ちいいお姉さん! ほんと、さすが誠一郎の姉ですよ。ふたり、すぐに仲良くなって、よかったねえ誠一郎。そんな風に思えるいい最終回でした。

はこいり良品』、年末大感謝祭がはじまりました。それでしおりさん、なにをやるのかというと、「独り読書ネット」オフ会なんての開いてまして、おお、店にはお客さんたくさん集まって、皆黙々と本を読んでる……。読書が一段落ついて、さあ皆でおしゃべりだ、というんですが、おおう、ネット越しに会話だ! これを見て、にこにこと盛り上がってますよといってるしおりさんも大物かも知れませんね。地元出身のシンガーソングライター、長瀬ミノルの存在がよかったです。この人の来歴を見て、自分たちの将来を思う若者ふたり、ええと、ケンジとマキですが、この様子とてもよくて、そしてこのミノルさんの雰囲気もすごくいい。しかし今回の話、店を継いで潰さないよう経営を安定させるというのがレベルの高い夢になっているという事実。これが本当にしみた。ええ、ある意味これらは普通のこと。それすらも厳しい時代に我々はいるのですね。

『見晴らし良子さま』。着物を着ての初詣。これ、良子さまの一張羅? けれどこの豪華な晴着が似合ってしまうのが良子さまなのだなあ。あまりに普通に着込なしてしまう。良子さまのライバルの、いや自称ライバル? 金成さんが面白かった。そうか、お正月太りしちゃったのか。この人が、良子さまの弟、翔吾と出会ってしまって、しかも恋に落ちてしまった! これ、本人は自覚してないみたいですが、どうなるのだろう。翔吾に姉の存在告げられて、お会いしてみたいわ! いや、もう会ってますよという、これいつか本当に出会う時がくる!? もうほんと、今からなんか楽しみになってしまいましたよ。

『ゲンバ女子のおしごと!』、おお、最終回なのか。春日井あかり。この一年の総決算といった回。リフォームの現場で、がんばるあかり。子供部屋をまかされることになって、緊張しながらも、これまで学んできたこと、それを思い出しながら懸命に仕事をする。基本、コメディ、面白おかしい漫画です。だけど、この施工の場面、あかりの一生懸命さはひしひしと伝わってきて、それはこの部屋の完成を楽しみしていたお子さん、その子にもばっちり伝わって、ああ、お子さん、いい笑顔! ああ、答えるあかりも素晴しい笑顔でした。最後まで明るく楽しい漫画でした。ぜんざいに加えられた塩が甘みをひきたてるように、あかりの仕事に向けた真摯な姿勢、これがこの漫画のよさ、それを際立たせていました。ええ、いい最終回でしたよ。

  • 『まんがタイム』第37巻第1号(2017年1月号)

0 件のコメント: