2015年12月29日火曜日

『まんがホーム』2016年2月号

『まんがホーム』2016年2月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかをメインにしまして、晴着でありますね。お正月を彩る着物。らいかの周囲には小猿もいまして、ああ、来年の干支でありますね。『天国のススメ!』、太一に麦も着物ですよ。コマに乗ってるんですね。『孔明のヨメ。』月英さんは、なんだろう、国が傾きそうな美女っぷり! そして『のちの真田幸村である』弁丸は日本一と書かれた兜を被って、そのかたわらには小猿。ええ、こちらも来年の干支でありますよ。

『ようこそ!オーロラ百貨店』は、えにちゃん、着物がとてもよくお似合いで、けどそれでもばっちり捕物に活躍しちゃうんですね。なるほど晴着の下は袴でありますか。このデパート、正月三が日、全部休むんですね。最近では珍しい傾向で、これというのも社長が休みたがりだから。ああ、なんと理想の社長でしょう! 上に立つものはこうでなければいけません。率先して休む。一ヶ月くらい休む! ああ、理想の社長。なんといい職場でしょう! 着付けと髪のセットを続けていた一巳の疲弊がすごい。けど、お客さんのことを思えば疲弊も押して働ける! なんという見上げた心掛けか! こういう士気の高いスタッフがいるからこそ、社長の休みたがりが生きてきますよ。そして水菜くん、可愛さアピール。お姉様方は厳しいですね!

『ねーちゃんはぼくが守るっ』、新連載、コマ割り漫画です。中学生と5歳児、突然姉の子、姪と甥を迎えることになった小林晴一青年です。ああ、このお姉ちゃん、小林真矢、凛々しいというか、思い詰めたようなところあって、頑なで、魅力的だなあ。弟、真人くんは、ちんまりして可愛らしい。そんなふたりを田舎の家、商店やってる曾祖母の家に一時住まわせることになって、ああ、家出したという姉、体壊したという姉、実家のこともいろいろ話していたそうで、飼い犬チビのこと、叔父のこと、そして曾祖母のこと、頑なだった姉の気持ちもだんだんに緩んでくるでしょうか。張り詰めていた気持ちも、解けほぐれる時がくるでしょうか。あの、本当はつらそうだった、その表情、語り掛けますよ。

『孔明のヨメ。』、ほんと、ほのぼの楽しいばかりの漫画ではないですよ、これ。孔明と月英の、夫婦ふたり互いに思いあいながら、自分の興味、妻の工作の完成を心待ちにする夫とかね、妻として女として云々よりも、図面をひく、そうしたかたちで夫の支えになろうとする妻とかね、それぞれの興味、趣味が前面に出ている様子は本当に素晴しい。劉備の方に目を向ければ、息子、阿斗が生まれて、それはそれはほのぼのとしているのに、蔡夫人がいけすかない。劉備を罠にかけようと虎視眈々としていて、いや、もう、新年早々穏やかでないなあ! ほんと、これよりいよいよ動乱に放り込まれそうな勢い感じさせてますよ。

『まなびやユーレイ』、新連載なのかな? 印刷業界から塾業界に舞台を移して、しかしそれがはやらない学習塾。塾生も、なんだかやる気ないみたいで、どうして塾に来なきゃいけないのかわからないなんて、根本を問う、そんな質問が女の子から出てくる始末。塾長は人のよさそうなおじさん。講師、そしてヒロインは鴨井ゆず、大学2年の女学生。やる気はあって、いろいろ子供たちのこと考えて悩んだりもしているんだけど、と、そんな時にあらわれたのが、やたら塾業界のいろいろに詳しい幽霊。ほのぼの系? なんかすごくいい人で、いろいろアドバイスしてくれたり、テスト作りも手伝ってくれたり、ああ、この人、塾長の娘さんなのか。かくして伸び悩む子たちを抱えた、伸び悩む塾。いい幽霊と知り合えたのは、なんだかちょっと羨ましい感じですよ。

  • 『まんがホーム』第30巻第2号(2016年2月号)

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