『まんがタイムオリジナル』2016年2月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』山下さんが、西遊記の孫悟空になっておりまして、え、なんで? え? と思ったら、そうでした、来年は申年でした。『小森さんは断れない!』小森さんは牛魔王ですね。『らいか・デイズ』らいかが、三蔵法師の馬ですよね。玉龍。つまるところ、これ、龍なんですけどこのらいかの様子見てると、そんな感じ全然なくって、この微妙なかぶりもの。しかもそれをすごくエンジョイしている感じがあるっていうの、それがすごくらいからしいと思いました。
『放課後すずなり倶楽部!』、なんだかいい感じ。大晦日に皆で初詣にいきますよ。二年参りってやつですね。美亜、母親に許可を乞うたら、猫ノ守神社ならミヤさんもいるから安心と許可出してくれて、そのミヤさん、ああ、なにやら神様っぽいですよ。部長に連れられていった先の社、そこで出会ったお婆さんは、美亜のこと母親と勘違いしていて、でもってこの人、玉緒のことおタマと呼んで、仲よさそうで、ああ、玉緒先輩も謎ですよね。神様に近いのか、それとも違うなにかなのか。美亜のですね、皆がしあわせな年になりますようにという願い、それをミヤさん、聞き届けてくれて、ええ、いい話でありましたよ。
『北斎のむすめ。』。扉を見れば、広重はまだかけ出し。英泉はそこそこいってるのだなあ。中でもお栄が一番のぺーぺーなんですね。さて、本編はお正月を迎えようとする江戸でありますよ。その当時の風習描かれたり、そしてお辰の悩み。ああ、太ってしまうのか。いいじゃんよ。太れるくらい暮らしに余裕があるんじゃん。けど、その姉の悩みね、やせる方向じゃなくて、太めブームを生むことで対策しようとするお栄のその考えが、実にナイスでした。お隣の貧乏浪人にお辰さん、お裾分け!? 鍋持って玄関に立つお辰さんの美しいこと、そう思ってたら、ああ、最後になんだかシュールな感じに……。お栄の恋の話かと思わせて、全然違うっていうのも面白く、うん、絶対違うって思ってた。そして吉原の遊女、高尾花魁。ああ、いつか絵を描きにいくって約束でしたね。また近々その展開あるのでしょうか。あの個性的な人、よかったですよね。
『あかるい夫婦計画』、冒頭の一本。これ、夫のイヤな予感、絶対当たりますよね。うん、吹き込んじゃいけないやつだ! 例のOLふたりのね、先輩の方が倒れちゃったって、ああ、なんてことでしょう。でもそこで下着がヨレヨレだったと、うん、やっぱりダメージ受けちゃうんだ。というか、結構隙が多いというか、弱点多そうなお姉さんですよね。三温糖の話、あれ、面白かったです。三温糖は糖蜜を含むって話ですけど、安物はそうじゃないらしいですよね。ともあれ花子さんのいう三温糖のよさ。これがもうおかしくて、そうか、見た目だけの話でありましたか。でも、こういう実用性、それがこの人らしいって風にも思うんですよね。
『ごちそうプレゼント!』、ゲストです。彼氏の誕生日になにが欲しいかと聞いてみたら、耳かき膝枕が欲しい、なのだそうです。けどそれを大学の講義中にでかい声で、ねえ、いけませんよ。周囲の迷惑ですよ。さて、その誕生日、彼氏さんの上がりきったテンション、あれがおかしいですよね。ちょっといろいろ問題がある。そこまでのもの? なんて思っちゃったりして、でも、この彼女さん、大雑把というかダイナミックというか思い切りがいいというか、とりあえず思いっきり突っ込んでみる。あぶねー! 耳かきは上手な人がやると、ものすごく気持ちいいらしいですよね。でも自分はそういうのよくわからないので、一度、体験してみたいものだ。いや、この彼女さんのは、なんか危なそうなので遠慮しますよ。
- 『まんがタイムオリジナル』第35巻第2号(2016年2月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿