2015年12月28日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2016年2月号

『まんがタイムきららキャラット』2016年2月号、発売されました。表紙は『NEW GAME!』、おお、これはなんとゴージャスな。滝本ひふみさんの晴着姿。落ち着きある表情、かすかな笑みには色気があって、そして豪華な髪飾り。これ、赤がベースになったところに金が差されて、落ち着きと豪華さの共存する、そんな表紙に仕上がっていると思います。背景の図案も、また伝統感じさせつつモダンであって、素敵なイラストでありますよ。

まちカドまぞく』は、桃によるシャミ子の特訓。以前見掛けた危機管理フォームへの変身を要求するっていうんですが、シャミ子、本心から危機感を感じてないと変身できないのか。対照的に桃はというと、そんなの無関係にほいほい変身してますのにね。さて、桃の、というか、魔法少女の秘密です。魔法少女の肉体はほとんどがエーテル体に置き換わっているため、魔力がなくなるとかたちが保てなくなってしまう。シャミ子に生き血を通じて魔力を奪われた時も、量によっては危なかった。と、それを聞かされて、本気を出そうとするシャミ子が、やっぱりいい子だなって思うんですね。自分でもまだ気持ちに整理がついていない。そんなシャミ子だけど、桃を助けたい、桃の支えになりたい、そうした気持ちが溢れていて、ほんと、ふたり、いい友達になれますよ。あ、そうそう、ミカンの呪い絶好調ですよね。沙漠横断マラソン、タクラマカンだったのか。

GA — 芸術科アートデザインクラス』、最終回でした。ああ、如月が美術部に入る、そういったことで、いつもの面々、全員ついてきたんですね。そこで如月が部長になって、そして、先代とはタイプこそ違うものの、同じく部長の資質、巻き込む力発揮して、そう、自分自身、それを保ちながらも、変化していく。その変化は、如月だけでなく、あちらでもこちらでもあって、それが成長、あるいは人の生きていくということ、そのものなのかも知れませんね。如月のスケッチ、そこに書き込まれる筆致、そこに溢れる思いといったものが一ページに凝縮されて、豊か。そしてナツキちゃんに受け継がれる空への思い。ああ、かつて如月がそうだったように! こうして、知らず人は人に影響を与えて、その繋がりが人の縁というものなのかも知れない。ええ、確かに豊かな最終回。大きく開かれて、見上げた空の高さの気持ちいい、そんな最終回でありました。

すわっぷ⇔すわっぷ』は、夏子に届いた果たし状。呼び出しの体育館裏にいってみれば、そこには覆面の女子! となりのクラスのあゆさんなんだそうですが、ほう、春子のことが好きとな。それで、春子と夏子の関係、主にキス周辺のこと、そいつでもってふたりが恋人であると誤解されてるのか。ゆえに憎い。よって決闘だ! 中間テストの成績で勝負するってことになったんですが、これ、春子とは恋人でもなんでもない、キスも便利だからしてるだけ、そう思い込んでいる、いや、思い込もうとしている夏子、この子の気持ちの変化、その後押しをするエピソードになりそうですね。勉強を教える、お泊まりで勉強会しましょう、その提案する時の春子、すごく可愛らしくって、いやもう、夏子さん、もんもんとしてないで、もう付き合っちまおうよ、気持ちはあとからついてくるって! ねえ!

『参りましょう、ドジ姫様』、ゲストです。ヒロインミコトはなんだかとってもドジな子なんだそうです。寝惚けて、自転車ならぬ三輪車登校。三輪車を家に置いてきたかと思ったら、今度はスカートがなくなっている、なにをするにもドジでドジで、学校には遅れる、というかそれ以前にナチュラルに噴水に踏み込んで、さらには小便小僧を破壊している。なんか、並外れたドジなんですね。そんな彼女のもとに現れたのが、ミコトをご先祖という女の子。なんだか不思議なファンタジー感ある衣装。女王ヒルダ、って、こちらが子孫なの? ということは、今後また王政が復活するの!? 謎ではあるのだけど、ドジっ子属性が代々王家に遺伝している、その発端がミコトであるとのこと。ゆえに、タイムワープして、先祖の時点から対策しよう、とのことなんだそうですよ。けど、そのドジが遺伝するものであるなら、どうにかしてどうにかなるものではないんではなくて? 獲得形質は遺伝せずなのではなくて? なんてこというのは野暮ですよね。わかってます。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第12巻第2号(2016年2月号)

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