2015年12月18日金曜日

『まんがタイムきららミラク』2016年2月号

『まんがタイムきららミラク』2016年2月号、一昨日の続きです。

アンネッタの散歩道』、最終回でした。夢の中、死神の幻影に引き込まれていったアンネッタ。彼女を救うのは誰なのか。メイヴなのか、妖精の友達なのか。ええ、呼び掛けるメイヴのその言葉。妖精を信じることは、彼女を連れ去りにきた彼に力を貸すことだ、アンネッタの命を捧げることに他ならない。ああ、メイヴの言葉の切なさ。自分たちのことは忘れてもらっていい。その存在を感じられなくなってしまってもいい。それでもアンネッタに生きていて欲しいという真摯な願いと、そしてアンネッタの選択。妖精のことは信じ続けるという決意と、しかしそれでも生き続ける、その信じるという方向を違えてみせて、ああ、アンネッタは学問に生きるのだな。妖精たちを見ることのかなわなくなったアンネッタとメイヴたちとの、最後のお別れ。その場面の切なさよ。ああ、この時ばかりはかつてのように妖精に心を寄せて、そして愛をともに、友情をともに別れていくのだなあ。すべてを思い出に変えて、別々の方向へと旅立つアンネッタ、メイヴの見せるその表情の穏かさ。そこには、ふたりの友情の確かさ、その強さが感じられる思いがしました。

『しましまライオン』、これ、いいですね。第2話。新たに元動物の子たちが加わりましたよ。って、食べたら歯磨きの子、その様子から連想したワニと小鳥、まさしくドンピシャというね! 元動物の先輩とでもいいましょうか。元トリの雨野千鳥。そして元ワニの和田新菜。おお、ワニにトリ、共生するふたりでありますね。ちんまりして可愛らしい千鳥と、凛々しくかっこいい新菜。新菜もいおんもどっちも捕食者、まこにとっては苦手なのはしゃーなしであろうなあ。新菜といおんの弁当、あれはほんとおかしい。見た目に千鳥のつっこみ、それが実によく機能して、あれはよいわ。そして新菜のうちで、放課後、およばれです。千鳥の作ってくれたカレーライス食べて、ああ、まこは肉食べるのはじめてか。抵抗あるけど、食べたらおいしい。ここでの千鳥の言葉、まこを見守り導くその様子もとてもよく、ちんまりしつつも先輩であるのだなあ。そして新菜、千鳥の人になろうと思った理由、これもよかった。ええ、ぐっとぐっと見せどころ、増やして、強めてきましたね。

『ハートオブtheガール』、やるなあ。レア少女として狙われるカコイが、ついにというべきなのかどうなのか、逆にのぞみに熱烈アプローチしかけてみせて、家に呼ぶ、隣にべったり座る。食事も一緒、お風呂も一緒、そして加えて寝る布団も一緒。そこでハートオブザガールについて言及して、クリアしてくれるのでしょう? ああ、こういう展開、すごいな、まさかカコイからくるとは思わなかった。カコイの本心、望む気持ちと、言葉にて現れるものとのギャップ、その違いがむしろのぞみには戸惑いばかりを与えて、その誤解のなか、ついにゲームが終わる? と思ったら、終わらないんだ、さらにレベルアップしていこうというんだ! SMRからUMRへのランクアップ。またこの展開!! しつこいしーっ って、すごいな、このしぃのせりふ。そして変わってしまったカコイの気持ち。もうとまらない!? むしろカコイ主導でことは運ぶというのか。ほんと、予想外の展開にドキドキです。

『モノクロお姉ちゃんの取扱説明書』、前回の衝撃的な展開にまいってしまって、さて今回はというと、ああ、お姉ちゃん、ましろの性格豹変の理由。くろなお姉ちゃんとはなんなのか。ましろの本性? 別人格? それと妹ひかりの関係は? それが一気に語られて、ああ、ひかりはましろを助けたいと思っているのか。それで、晴らし屋なるものをやっているのか。魂の売人なるものから、買ってしまった魂。それがましろの中に居着いてしまっている。ひかりの嫌いなくろなお姉ちゃん。この漫画は、ましろ、くろなのそのギャップ、日中はふわふわしてるましろを助け、くろなの出現をはばもうとする妹ひかり、その苦労とでもいいましょうか、いたいけさ、健気さ、頑張りを見守ろう。そういう漫画である模様。想像以上にスリリングです。

  • 『まんがタイムきららミラク』第5巻第2号(2016年2月号)

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