2015年12月27日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2016年2月号

『まんがタイムオリジナル』2016年2月号、昨日の続きです。

『みつめるっ!上野さん』。根津さん、よろしいですね。さて、この人のまた別の面描かれて、なんと、同人作家なのか。なにかの研究して、評論とか出してるの? と思ったら漫画。母原作、娘が作画。その内容も、また絵も、大人気、すごく高い評価を得ているっていうんですね。でも、学芸員が主であるとわきまえて、そちら方面での活躍は同人誌にとどめているわけかあ。大量の在庫、そして壁サークル。売り子には根津さん、参加しない。代わりに妹、不労所得の妹さんがやってきて、全部うまいこと仕切ってくれる。上野の、コミック市場のスタッフに感じた思い、面白く、そしていろいろ学んでいるのも悪くない。根津の、ちゃっかり買い物に出歩いているのもらしくていい。というか、ほんと、この漫画、根津さんの魅力があふれかえってますよね。

『スズちゃんでしょ!』、仕事っていうのは大変なんだなあ。鈴さん、呉服店の一大イベント、成人式の応援にいくんですね。朝6時に店に入って、着付けの手伝いをする。前夜はその緊張で眠れなくって、あー、それほどなのかあ。大変だなあ。ヘアメイクの人たちは3時起き、というか、前日から寝てないのか。つらいな……。着付けの肝、帯結びは難しいので、奥様かベテランさんの仕事で、でもそのベテランさんもてんてこ舞いだ。あの、最後にちょっと褒め言葉をかけることで、娘さんがぐっと変わる。そうしたのとても面白く、魅力的。なるほどなあ、自信がその姿をも変えるのだなあ。また自分の仕事、仕立てた着物の晴れ姿見る機会などもあって、そうしたもろもろ、全部がすごく魅力的と思われて、これもひとつのやり甲斐なのでありましょうね。しかし、それでも大変そう。呉服店の皆さんはトレンドチェックまであるのか。ほんと、仕事とは大変です。

『おかん』はほんとに極端なおかあさんがおかしくて、おみくじで凶をひきました。そういうの、絶対気にしない人かと思ってたら、違うんだ。思いっきり信じる。凶をひいたせいで、2016年はもう駄目だ! そこまで思いつめる!? いや、それがこのおかあさんの個性なんでしょうなあ。なんとかして凶を無力化しようと、わけのわからないことやってみたり、でも、この人、基本がついてるんだな。だからちょっとのネガティブでもダメージ大きいのかも知れないなあ。しかし、この人、どうやって凶のダメージをリカバーするんだろう。そう思っていたら、ああー、なんか変な方向に向かった! タイムマシン! いや、それ、駄目だと思いますよ!

『歌読みもみじ』、ほんと、面白いですよ。今回は雪かき。もみじとその両親、少人数での川柳合戦が楽しめましたよ。ダイエット目当てで頑張る母。雪国出身で雪かきは慣れたもの。そういう父の口ばかりが達者なところ。ほんと、ママさんも余裕がなくて面白いなあ。面白かったのね、お昼にピザもいいだろうか、みたいなことちょっとだけ思ったものの、雪の中、大変そうにデリバリーしてる様子見てね、なにか悪いと遠慮する。うん、そうですよね、ちょっと気をつかいますよね。最後の最後に、家族全滅。ここでピザの宅配が生きるのか。ほんと、いかす展開、最後にしっかり回収してくれました。

  • 『まんがタイムオリジナル』第35巻第2号(2016年2月号)

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