2022年9月23日金曜日

@SIMPLE DLシリーズ Vol.22 THE 歩兵~戦場の犬たち~

 Nintendo 3DS、ダウンロードソフト販売終了を受けてのソフト探し。だいたいはセール中のソフトを眺めて気になるものをピックアップしていくのですが、時にはゲームとしての面白さではなくネタとしての面白さを優先してしまうこともあります。今回取り上げる『@SIMPLE DLシリーズ Vol.22 THE 歩兵~戦場の犬たち~』はまさにそのネタとしての面白さから購入したもの。税込612円が100円。ゲームとしての出来は正直まるで期待していなかったものの、その価格なら許せる。その一心で購入を決めました。

もともとはPlayStation2用のSIMPLE2000シリーズだったゲームですよね? PS2版はプレイしたことがないので3DS向けにリリースされる際に変更が加えられたかどうかはわからないのですが、まあそのあたりは別になんら気にならないというか、むしろ気にするところではないように思います。

このゲームでプレイヤーは歩兵となって戦地に赴くことになるのですが、最初に軍曹からあだ名をつけられるとか、そういうところからネタ的な要素がはじまっていて、気分は『フルメタル・ジャケット』ですよね、さあどんな酷いあだ名がつけられるのだろうとわくわくしながらありがたい軍曹殿のお言葉を待っていたら、なんと「ジャイアントバイソン」なるあだ名をくださりました。

って、なんだそれ、普通じゃん! ほら、もっと屈辱的な、役立たずのウジ虫野郎みたいなあだ名がつけられるんじゃないんですか!? ジャイアントバイソンとか、なんか大柄で突進力のありそうな、気は優しくて力持ち、ここぞという時には奮戦するぞ、みたいなかっこいい系? じゃありませんか。

ええ、このゲームのがっかりはこのあだ名の時点からはじまっていたように思います。

もともとゲーム性は期待していないのでかまわないのですが、操作性が悪いのはほんと困ります。スタンド、腰を落とす、匍匐前進と姿勢を変えられるのですが、移動中には姿勢変更できないとかね、ええー、マジかよ。なので移動中に敵を発見、すみやかに匍匐前進に移行して接近、とか思ったら、その都度足を止めないといけない。しかも姿勢変更が妙に遅い。なので、いきおいスタンドないし腰を落とした姿勢のままで強行することになるというんですね。

主人公は歩兵です。ということは小隊のひとりとして前線に立つのかな? と思ったら、マジかよ! ひとりで行動するの!? しかもデフォルトの武器は拳銃とナイフのみ。いや、待って、歩兵だろ? せめてアサルトライフルを下さいよ。拳銃なんて、ライフル弾撃ち尽してからの最後の武器みたいな扱いなのでは? そもそも距離あったら当たらないじゃん!

といいたいけれど、このゲームでは拳銃でも当たります。エイムはだいたい敵兵の方向いてたら勝手に調整してくれるようで、雑に動いて撃っても当たります。このあたりはありがたかったですね。じゃないと厳しすぎる。

武器は、まだ途中までしか進んでないので、というかちょっとくじけてナンプレやってるので全部出尽してるってことはないと思うのですが、拳銃からアサルトライフル、狙撃銃とバリエーションがあるので、スタイルによって使い分けできるのはよいところだと思います。というか、拳銃とかだと大量の敵に囲まれてばかすか撃たれながら撃ち返すみたいな戦いになってしまいがちなので、可能ならアサルトライフル、理想的には狙撃銃で敵の感知範囲外から撃っていくのがよさそうなゲームです。ナイフや、あるいは刀を使って接近戦挑んでもいいのですが、接近武器は微妙に当てにくい上に攻撃後に硬直が発生するので使いづらい。

でも、弾がもったいないのでどうしても刀振りかざして突撃みたいな戦い方になってしまっています。

弾がもったいないというのには理由があって、正規軍所属の歩兵のはずなのに武器弾薬が供給されないんですよ。なので前線に出て敵が落とす武器や弾薬を拾っていかないといけない。クリア済みのステージを何度も繰り返しアタックしながら、武器弾薬のストックを増やしていく。

ゲリラかな?

だんだんなにやってるかわからなくなってくるゲームではあります。

このゲームの悲しいところは、例えば狙撃をする際に敵の上半身が丸見えなのになぜか障害物に阻まれて弾が当たらないってことがあることです。見張り塔から撃ってくる敵を排除するために、狙撃姿勢に入ってヘッドショットを狙う! みたいなシチュエーションで、なんで頭がちゃんと見えてるのにカーンとかいって外すの?

角度が悪いのかなにが悪いのかわかりませんが、多分見張り塔の柵かなにかがあるんでしょうね。こうした見えないオブジェクトに阻まれることはしょっちゅうで、移動でひっかかる、膝下くらいの障害物越しに撃っても弾が阻まれ当たらない。ええ、こういうところが残念で、いやむしろこれでこそSIMPLEシリーズだ! といった納得感があります。

文句ばっかりいってますけど、こういう文句やツッコミを入れながら遊ぶのがこのゲームの醍醐味だと思います。100円だから許せる! に加えて、こいつはすごいぞ(悪い意味で)、想像以上のゲームだぜ! そうした楽しみもあるにはあるというわけです。不健全ですけどね。

0 件のコメント: