2022年9月11日日曜日

『まんがタイムきらら』2022年10月号

 『まんがタイムきらら』2022年10月号、一昨日の続きです。

『ほぐして、癒衣さん。』

夏鈴、おそろしいほどに大人気だな。別部署からわざわざやってきて癒衣に頼みごとしていく八潮。しかもこの人、癒衣に対して熱い思いを抱えている!? そんなふたりがなにをしてるか、気になってしかたのない癒衣。こっそり覗き見てみれば、なんとこれはチューですか!?

いや、違う、頭をなでてるんですけどね。でもぱっと見のインパクト、あれはでかかった。いやもう、こうなったら癒衣さんももっと、もっと、攻めの姿勢でいきませんとね!

八潮に呼ばれてメディア事業部にいった夏鈴。ひとり残された癒衣が悶々と悩んでいるのがね、不備というか、まさしく空回りってやつで、しかもそこに癒衣に思いを寄せる富美子が顔を出すも、いまいちこの人も押しが弱いよね! というか不憫ナンバーワンの彼女。ただ見るだけで満足なのですか? そんなことで満足している間に、癒衣と夏鈴はもっと先に進んじゃってますよ!

とか思ってたら、夏鈴無事帰還して癒衣の悩みも解消。夏鈴への貢献ポイントも集めて、お礼のハグタイムですか? ほら、富美子さん、置いてかれちゃってますよ! と思ってからの、まさかのお礼を間違える夏鈴!

おそろしい。まさしく罪ってやつですよ。知らず多くの女を惑わす魔性ってやつですよ。

『蜂も刺さずばうたれまい』

蛍、いつもひょうひょうとして感情を表に出さないこの子が、憂鬱? アンニュイ? 実家の華道のイベントに居づらさ感じて抜け出して、それでひとり佇んでいるところをすずめに見つかってしまうというのですね。

ここからのふたりのやりとり。しばらくしたら蛍は催事場に戻るのかと思ったんだけど、そうじゃなかったのか! 靴擦れを治療するためすずめの家に連れていかれて、着物を脱いで、くつろいで、さすがにほっとしたのか、いつになく素直に自分の気持ちを言葉にするもんですから、いやもう、なにこれ、好感度爆上がりイベント勃発なの!? このままいったらイベントスチル必至だわよ!

なんて盛り上がったのですが、いや、ほんとに好感度めちゃくちゃ上がってますよ! 自分の馴染めなさと、ちょっとした自己嫌悪を飲み込んでしまっている蛍。でもそんな自分のよいところを見つけてくれるすずめ。さらには無理しなくていいと安心させてもくれる。

こうした言葉が蛍にとってはずっと欲しかったものだったのかも知れませんね。すずめのそばですっかり安心して、自分がいたいと思える場所になってしまっていてという今回。ええ、見事にイベントスチル級展開を見せてくれました。

『えるくえすと! ~勇者エルヴィーラは現実世界に転移しました~』

今回はルチア成長の回でした。いい子にしているとクリスマスに奇跡がおきる。漫画で得た知識をもとに、いわば願掛けしてるというのですが、その願いというのが切実。噛み癖、呪文の詠唱をトチらないようにしてほしい。

でも神頼みだけでなく、ちゃんとエルの特訓に参加して頑張ってはいるんですね。とはいうものの、呪文を間違えては自信を失って、その苦手意識のせいで詠唱の特訓にも消極的になってという悪循環に陥っていた。そんなルチアが苦手を克服し、一歩前へ出ようと思ったそのくだり。誰かを守りたいという気持ちと、かつて自身に誓った言葉が背を押すように鼓舞してくれたその一連の描写に、ルチアの確かに自ら殻をやぶった瞬間が描かれていたのですね。

でもまさかこれでルチアが賢者へのクラスチェンジを果たすとは! 予想外ではあったのだけど、これまでは僧侶として回復呪文、補助呪文に専念してきた、そんな彼女が攻撃の魔法への可能性をものにした。その成長がこうしたかたちでむくわれたわけですね。

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