2022年9月8日木曜日

『まんがタイム』2022年10月号

 『まんがタイム』2022年10月号、昨日の続きです。

『良倉先生の承認欲求』

映え目的に若者のトレンドに興味津々の良倉。そのあまりの前のめりさに、水元がどんどん誤解していくのが面白くて、だって良倉の念頭にあるのはあくまでもぶんちょー紳士。けれど水元は良倉がぶんちょー紳士に関わりあること知りませんからね。だからシルクハットが普段着とか聞いて、なにごと!? みたいになってるの。

いや、これ、良倉も悪いよね? これ水元だったから助かってるけど、氷高先輩だったらもう身バレしてたよ!? でも素朴で素直に良倉の言葉を受け取って、そのまんま解釈して、ストレートに聞いちゃう水元。この子のこういうところもちょっと怖いよね! いやもう実際星畑にバレてる実績あるわけだからさ、良倉先生、ほんとのほんとに気をつけないと秘密の共有者、増えちゃいますよ?

今回はファッションの話題だっただけに、想像だけとはいえゴスロリ星畑見られたりね、とんちきな帽子を被った一美が見られたりね、こうしたところもとてもよかったです。というか、あんなとんちきな帽子でもばっちりキマってる一美、すごいな! なんというポテンシャルなんだろう。

そして今回ラストに語られた良倉の私服姿。あまりに不明な状況にさらに困惑する水元ですが、ここで重要なキーワードは上枝先生とスイーツブッフェですよ? デートですよ? ええ、水元さん、ここは素直にストレートに解釈してしまいましょう。

『瀬戸際女優!白石さん』

爽太くん、頑張りましたね!

白石に思いを寄せている爽太。つきあってほしいといったはいいけど、白石はその気はない模様。あいりからはつきあっちゃえばいいのにっていわれてますけど、いやあ、実際のところどうなんだろう。真島との関係もあるし。ええ、白石、こういうところで不義理は働けない性分ですよね。

そんな白石相手に爽太、渾身の一手ですよ。白石が好きな漫画、ヤンキーボーイズが実写化。男気あって喧嘩も強い総長アキラは白石の憧れの男性像そのもので、誰がこの役をやるのだろう。白石が興味かきたてられていたその裏で、爽太がアキラ役のオーディションに挑戦するという!

やるなあ、白石の過去を知ったんだ。その上で、白石好みの男性像を演じてみようと思ったんだ。アイドルから役者へ、ステップアップを図る時期でもある? キラキラと笑顔が可愛いキャラから、男気と迫力、気迫に満ちたそんな男性への変貌を見せた爽太に、おおう、白石さん、ときめいちゃってますよ!

ほんと、思わぬ爽太の頑張りに、真島ピンチ? そして白石の選択やいかに! いやもう、爽太が役を勝ち取るのか、そのあたりも気になる展開です。

『お天気おねえさんの晴れ舞台』

元気に欠ける琴音。なにか悩みごとかと思ったら、気象予報士の試験勉強で睡眠を削っているんですね。ちゃんと休むよう牧からいわれるも、頑として譲らない琴音。ええ、こういうところ実に琴音らしいと感じます。

さて、そんな琴音に牧から依頼です。少年野球の応援。いつもお弁当を持ってきてくれるお弁当屋さんのおかみさんが、息子の試合を見にいけないから代わりにいって欲しいというんですね。そのいけない理由というのが、試合当日がまさかの雨で順延。2週続けて店を休めないから泣く泣くあきらめることとなった。

ええ、ここに天気予報が関わってくることで、琴音にとって他人事ではなくなった。かくして応援にいくモチベーションもより強くなるというわけですね。

でもそれでチア衣装着てくるだなんて、牧もいうようにやりすぎ!? でも、こうあってこその琴音という気もしますよね。気持ちもあがって、テンション高く、その生き生きはつらつとした琴音の応援が、お弁当屋さんの息子さん、勇馬くんに響く!

勇馬の活躍に繋がるこの応援と、勇馬が琴音に返した応援の言葉と、このやりとり、心に響くものがありました。やっぱり琴音はひとりで根をつめるより、誰かのために動いて、その思いを受け取っていくのがいいのだと思う。意固地になってしまっていた琴音の視野がふたたび開かれる、いいエピソードだったと思います。

0 件のコメント: