2022年9月28日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2022年11月号

 『まんがタイムきららキャラット』2022年11月号、発売されました。表紙は『ササエルの中には誰もいない』。我らがササエルとクジベェくん、そしてヤッチーに稲井が並んで登場。いや、この組み合わせ、ヤバいのでは? 舞台は海、皆水着に着替えて、って、クジベェくん、無理矢理がすぎないか!? 稲井の持ってる浮き輪がササエル柄だったりと、このへんしっかりキャラクター性押し出して、そしてササエルはというとフランクフルトくわえながら水鉄砲装備。これから、この周辺を塗りまくりそうな勢いですね! この可愛さ感じさせない目付きの悪さがササエルの魅力ですよ。

今月は新規ゲストが1本です。

『どんちき!』

この漫画、ビジュアルがヤバいですね! よっちー、ちゃんまな、はるはる、かなおの4人がメイン。それぞれに個性のある可愛い子ばかりだというのに、時に差し挟まれるヤバめのビジュアル! アイドル大好きよっちーのために、アイドル柏木くんそっくりのアンドロイドを調達してサプライズを仕掛けようってところまではいいとしても、よっちー、あまりのあまりに驚きすぎでは!? 美少女四コマにあるまじき表情してみせるそのビジュアルショックたるや。ベースの絵柄がしっかりばっちり整ってるだけに、そのインパクトはよほどのものがありました。

しかもキャラクターの行動が極端すぎる。そもそも完璧に動作するアイドルそっくりアンドロイドを調達可能な時点で尋常でないのですが、憧れのアイドルに全力フルパワーで腕を組んでいくよっちーの加減のなさ! そこからの強化腕に換装していく流れもふくめて、異常なことが当たり前みたいに進んでいくところ。それはあたかも読み手の常識を侵食していくかのよう。絵のうまさ、組み立てのうまさもあるんでしょうね。一種危険なほどに引き込んできて、いやもう、この行き着く先は病みつきってやつなのでは? 危ない魅力がありますよ。

で今回のヤバい落ち。柏木くんが友人たちのサプライズと理解したまではいいけど、それで首を持ち歩きますかよっちー!? ほんと、ビジュアルがヤバい。あの力の入った描写の説得力がヤバい。ええ、ほんと、あの瞬間笑いが強張った。それほどのビジュアルショック。一話目にしてすごいもの見せられました。

『ササエルの中には誰もいない』

ササエル、仙台に遠征! ローカルアイドルの青羽未萩をクジベェくんとともに応援することになるんですが、楽屋にてさっそく未萩と衝突するササエル! さすがササエルだ。無駄に誰かに噛みつかせたら宮城一だぜ。

でもこの生意気そのものだった未萩が、この子も勢いでやらかしちゃうタイプみたいですよね、すぐさま反省してササエルのもとに挨拶に訪れるっていうんですよ。なんだよ、素直ないい子じゃん! からの、未萩の変装、めちゃくちゃ可愛いじゃん!

ここからの未萩の誤解。普段着ササエルいやさ小依を男の子と勘違い、からのぐいぐい押していく小依ですよ。未萩、すっかり勘違いして、その気になっちゃってる!? いやもう、このまま後戻りできなくなるくらいまで小依のこと好きになってしまって、そこで小依が女の子と明かされる、そんな展開を期待したい。ほんと、未萩は後戻りすることなくそのまま覚悟決めて突き進んで欲しいと思ったのであります。

『RPG不動産』

ルフリア、ここぞというところで頑張りましたね。ファーを原動力としてこの島を破壊せんとするサトナ。怯えながらも毅然とサトナに反抗してみせたその意気込み。そこには仲間に対する思いと、これまで噛みしめてきた後悔の苦さがあったのですね。自分の命に代えてもファーを守ると明言して、でもそんなルフリアに迫るサトナの魔の手。

というか、本当に正真正銘、嘘偽りなく魔の手ですよこれ。ルフリアを拷問にかけ、尊厳さえも奪ってみせるというサトナ、その言葉にも嘘はないのでしょう。そしてルフリアを掴むサトナの腕の禍々しさ。どうなるフルリア。ここで助けは入るのか。

そのピンチもピンチの局面でセレニアの介入があり、辛くも危機を脱したルフリア。ファーとともに脱出を図るも、今度はセレニアの命が危ない!?

ほんと、この漫画、全然油断がなりません。RPG不動産の面々こそは無事でいますが、セレニアはどうなるのか。そしてこの島の命運やいかに。心を強く持たなければついていくのも大変な展開が続いて、そしてこの状況にて我らが主人公琴音はどのように活躍してみせるのか。

毎号を翻弄されるようにして読んでいます。

『恋する小惑星』

イノ先輩が卒業です。って、もう!? 時間のたつのははやいなあ!

卒業してゆくイノ先輩を送るため、みらとあおが企画したのが謎の地図。卒業記念街探検というのですが、イノみらあおの3人に途中イヴと宇佐美の新聞部組ふたりも加わって、さらに賑やかさを増すのが楽しかった。

イヴも卒業。これからの抱負希望が語られたり、かと思ったら基準点を見つけて記念撮影、イノ先輩らしい展開もあって、やっぱりこういうのが嬉しいですよね。基準点というしぶいポイントがあれば、カラフルなマンホールに消火栓。さらにそれらを扱ったマンホールカードに消防カード。いろんなのがあるんだなあ! マンホールカードは知ってたけど消防のは知りませんでした。こういう知らないことに触れられる喜び、それもこの漫画の楽しさのひとつですよね。

そして寄り道が許されない街探検。その理由、その意図が終盤明かされるの。なるほど、GPSアートだったんですね。こうした地図を巡る冒険の一ページ。イノ先輩を送るには相応しいエピソードだったと思いました。

そして数日後、普通に部室に現れるイノ先輩とイヴ。ああ、私服イヴの可愛いことったら! はいいとして、イノからお返しのGPSアート。いい交流の情景、ほっとさせられるようなよさがあります。

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