『まんがタイムオリジナル』2021年11月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』、山下さんがメガホン手にして前のめり。なるほど、これ、映画監督か。榊医師がカチンコ持って、いざ撮影といった感じです。『らいか・デイズ』らいかは怪獣の着ぐるみ着て、めちゃくちゃ嬉しそう。『小森さんは断れない!』はアメコミ風のヒーロー、いやヒロイン? ともあれ、かっこよくキめています。そして『ネコがOLに見えて困ります』、OLさんは懐かしいモンロースタイル。『七年目の浮気』の地下鉄シーンでありますよ。
『ネコがOLに見えて困ります』
今回はなんかすごく珍しい感じがする! 兄ちゃんがもらってくるお菓子の影響で、全体にふっくら? もちもち? してしまったミコト。なんとかやせたい、そう思って食事を減らすんですが、キャットフードをガツガツもりもり、いい表情で食べるOLさんに社長ちゃん見てると、どうにも我慢できそうにない。
というので、筋トレすることにしたんだそうですよ。おお、正しい! 大きな筋肉から鍛えていこう!
というのだけど、スクワットしようとしたらOLさんが乗っかってくるし、背筋だと社長ちゃんが背中をフミフミ。なかなか思うように筋トレできないと思ってたけど、あの腹筋のくだりね、お腹にOLさん、背中に社長ちゃんがいるから倒れこむこともできなく、ついにブリッジ! というの、これ、普通に鍛えられない? というか、ブリッジ維持するのすごいよ? ほんと、兄ちゃんもいってるけど、負荷がかかった方が効果が大きい。それ聞いてやる気出したミコトがですよ、えらいことになるんですよね。
うおお、そこまで仕上げてきますか、ミコトさん! 漫画のジャンルが違ってしまうようなスマート! クール! な出で立ちで現れて、って、骨格まで変わってしまってない!? でも速攻リバウンドって! 運動は続けよう? はいいんだけど、ほんと、あの絵はすごかった。すごいインパクト。ほんとこれ、周囲の反響をこそ知りたかった。学校で女子騒然! とかならんかったのかなあ。ほんと、想像するだにニヤニヤしてしまいます。
『おしかけツインテール』
めちゃくちゃ面白い! 衣替えが近づいて冬服を用意する花梨。そうしたら謎のメモが出てきて、これなんだろう? そこから俊郎と一緒に謎の数字の解明していくの、そのプロセスがよれよれで本当に面白くって、単行本のくだりとかね、いや、いくらなんでも同巻4冊は多すぎなくない!? めっちゃくちゃ面白かったです。
俊郎の謎のメモも、これ、友達が書いて友情の証しとしてくれたっていうんだけど、それを今まで残してたというの、物持ちいいなあ! 受け取った時には若干困ってたっぽい俊郎だけど、それはそれで友情の証しを無下にできなかったのかもなあ。なんて思うと、彼の性格うかがえるようでなんか面白かったです。
そして謎のメモの解明編。これがもう本当に素敵で、ああ、花梨、成長したのですね。謎も解けてすっきりした花梨、そして自分の成長を実感している花梨の姿が実にまぶしくて、ええ、今回のエピソード、絶品でした。読後感が素晴しいです。
『となりのフィギュア原形師』
せっちゃん、浴衣で登場! めちゃ可愛いよなあ。で、またお祭り? と思ったら違うんか。半藤リクエストで着てきてくれた。なるほど、浴衣の資料! 前回、食い入るように見てたもんね。そうかあ、我慢できず頼み込んだんだ。
しかし食い入るようにスケッチする半藤、そののめり込みようがすごい。せっちゃんが意味深なセリフいってるのにまるで意に介してないもんな。さらにはねんどクロッキーを敢行。すごいな、立体の作家さんはねんどでかたちをとっていくんだ! 高等技術では!?
今回はフィギュアのポーズ資料のお話ですね。結局自分でやっちゃうっていうの、カメラロールが半裸の半藤だらけ! さらには求められる体形みたいな話も出てきて、というかはぐちゃん、めっちゃやせてるな! その体形はわかるぞ、全体に筋肉が足りてないボディだ! というか、せっちゃんもっちりすぎひん? そんなになん?
今回はモデルだなんだで、結構皆が露出多め、はだけたり下着が描かれたりするのですが、いや、想像というか概念というかではあるんですけど、ともあれ斉藤、なんであんたひとりだけフル着衣なんだっ! というのはいいとして、皆それぞれに強いこだわりがあって、斉藤、極まりすぎでは? でもってはぐちゃん、代表へのポーズ依頼、それは酷い! いやもう、笑ってしまいましたよ。
そしてはぐちゃん、半藤にもモデル依頼、これも酷い! いやもう今回、はぐちゃん最高だな!
でもやっぱりヒロインの座はせっちゃんだったりするのかな。あの終盤の「私も褒めてよ」のくだり、ありゃあぐっとくるよなあ、いやもうすんごい威力でした。でもって倉田も最高です。「どしたん?」って首かしげてるの、めちゃくちゃ可愛くないですか?
- 『まんがタイムオリジナル』第40巻第11号(2021年11月号)
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