2021年9月22日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年11月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年11月号、昨日の続きです。

『社畜さんと家出少女』

学校は文化祭で距離を置いている母親と遭遇してしまったユキ。直面することは避けられたけれど、その声が耳から離れない。それからずっと塞いでいるユキのことを元気づけようとしてくれたのでしょうか、ナルが散歩に誘ってくれて、新しくできた公園でちょっと体を動かしたりなんかしてね、こうしていろいろ気を配ってくれる人が身近にいるというの、ユキにとってとてもいいことだと思った。ええ、ナル、いい具合に見守ってくれていますよね。

公園に設置されていた運動できる器具。これ、面白がって興奮ぎみにナルさんがガッシャガッシャやるでしょう。ああ、きっと翌日とか大変な目にあうやつでは!? と思ったら、翌日までいかない! その日、その時、その場所でもう大変なことになってる! いやほんと、普段あまり運動してない人が突然激しい運動すると体いわしますから、ナルさんもほどほどになさってくださいよ!

でも、こうしてちょっとはしゃぎ気味と思えたナルさん。もともとの性格もあるのかもだけど、ユキの気鬱をふきとばそうとちょっと派手めにやらかしてくれてたのかも知れませんね。ちょっと騒いで、運動器具でも足ツボ道でも、我が身を酷使しつつもユキの気持ちを安らがせてくれている? とか思うとね、ナル、結構な献身です。

実際こうして一緒の時間を過ごして、それでナルとともにいることの意味を再確認するユキ。緊急避難的な関係かも知れないけれど、いずれかはこの子の安寧に繋がる、そんな場がナルのそばであればいいな、そう思われた今回。ええ、これまでも思ってきたことだけれど、それをやはり改めて確認した思いで読みました。

『六条さんのアトリビュート』

心配性の母の件。娘が幽霊と同居してると知ったお母さん、はたして今回どのような言動に出るのかな!? そう思って、ちょっと覚悟しながら読み始めたら、え? 焼き芋? 江戸時代におけるさつま芋の受容史みたいの、唐突に六条さんから語られて、これもそれも焼き芋食べたい一心!? 焚き火も準備、大家の許可も取り付けて、あとは芋の調達だけ!

芋の調達はこのみに丸投げされるんだ!

今回、アパートの住民たちと一緒に焼き芋を食べる。そんなご近所交流的な話がほのぼの感あって悪くなかったわけですが、ところで六条さん、焼き芋に一家言ありみたいな感じだったのに、実際の調理についてはいまいち知識が怪しくていらっしゃる!? 生芋を燃える火に投入! いやもう、六条さんの語るいろいろ、これって情報、知識として知ってるだけってやつなのかい!? ほんと、そうした顛末も面白く読みました。

でもってラストにこのみの母登場! そうかあ、わかってくださったか。ええ、いい母娘の関係築けているようで安心です。

『初恋*れ〜るとりっぷ』

部活に顔を出さなかったまひろ先生。新入部員獲得すべく誰よりも張り切って準備してそうなのに、なぜ? そこでプリシオンちゃんに疑いかかるの、さすがに無茶では!? さすがにこの子でも、先生に害をなすとは思えないんだけど。ねえ、偶然だよね、たまたまだよね、と思ってたら、なんとまあ、プリシオンちゃん、ばっちり関わってましたよ。おそるべし、プリシオンちゃん。

自分の入部をチップに賭けを持ち掛けたんですね。先生の出すヒントをもとに、先生の居場所をそらが見つける。そしたら先生、やたら凝ったヒントを送ってきて、これ勝つ気があるのか、あるいはそれだけそらのこと信頼しているのか。

信じてるんでしょうね。きっとそらなら気づいてくれる。これまで一緒に過ごしてきて、たくさん話しもしてきて、そしてそこで交わした約束。そらと先生の約束、それが正解へと導くんですね。

場所を岩手は花巻に移しての先生探索。花巻のSL銀河、これが答だろうとわかったものの、先生がどこで待っているかまではわからない。ここでの様子見てるとね、プリシオンちゃんも決して本気で勝ちにいこうとはしていないんじゃないか。あるいは追い詰められたそらを見て気が咎めたのか、助け船出してくれて、でもそのメッセージを正しく受け止められなかった!?

からの、落胆するそらに届く先生の声! 回答こそは間違えたけれど、向かった場所に先生の待っていたというこの顛末に、そらと先生の繋りを思ってしまって、清冽、ぐっと心掴まれました。

しかし驚きました、次号最終回なんですか!? プリシオンちゃんが入部してきて、いよいよこれからだと思った矢先だったから本当に驚きました。

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