2021年9月20日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年11月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年11月号、昨日の続きです。

『桔香ちゃんは悪役令嬢になりたい!』

葉月ちゃん、いろいろヤバいな。委員長のことが好きなのはわかってるけど、それにしてもその度合いがちょっと……。いろいろ助けになりたいと身を粉にして働くのはわかる。でもその鼻息! 委員長すなわちアオイちゃんとの接点得た時に見せるあの笑顔。うん、普通にしてればいいんだけど、普通を装うことも困難なほど好きなんだろうなあ。

桔香がお祭りにお店を出します! ちびっ子出店って制度があるんですか。面白いな。けど葉月は委員長のためと思って許可とってきたのに、桔香のためだったと知ってショック! アオイと桔香の接触を阻むため、変装までして桔香の隣のスペースで店を出すってんだからよっぽどです。

それはそうとして、葉月氏の変装、めちゃくちゃ可愛いな。ハァハァニチャァさえなければ……、そう思わずにはおられません……。

桔香のトンチキな出店。そのあまりの駄目さ加減には葉月ならずとも驚かされるわけだけれど、葉月のこの業! アオイに手をとられてお願いされたら、自分の出店を犠牲にしても桔香の出店、悪役令嬢おみくじを成功に導こうってんだから筋金入りですよ。しかし、これ、普通のスーパーボールくじびきよね? それはいいんだけど、桔香と一緒にお店やってる葉月、その笑顔! 最高だと思う。ほんと、めちゃくちゃ可愛かった。ええ、今後も葉月であること隠し、りんごとして桔香、アオイの友達として一緒にどっかいったりしたりするのん!?

いやもうこいつは楽しみ! はいいとして、ちょっと変装しただけでアオイちゃんにも気づかれない、それはいろいろアカンのでは!? ほんと、アオイちゃん、気づいたげて?

『ななどなどなど』

誕生日を目前にして、サプライズを予感する小町ちゃん。ななどにるる、ふたりともに嘘が下手っぴすぎるのがアレなんだけど、まさかここまであからさま、わかりやすくても、裏の裏を読もうとしちゃうのが小町ちゃんなのか……。

いや、るるはそんな悪いこと考えないでしょ? ななどはいつも小町ちゃんファーストでしょ? とはいえ、どうしてもネガティブな思考に陥ってしまうの、それだけの来歴あってのことなんでしょう。それを思えば、この子もいろいろ大変、可哀そうなのかもなあって思える。心の底から信頼できる相手って、それこそばあやさんくらいしかいなかったんでしょうから。

ところで今回病床の小町ちゃんですよ。髪をまとめてないの、珍しい気がする! 個性はなくなるけど、なんか可愛くない? ちょっと気弱なところもあるからなのかなあ。いたいけさプラス? 放っておけない度が向上? ほんとめちゃくちゃ可愛い。あのサプライズのお祝いにちょびっと泣いちゃうとことかね、他にも友達がまわりにいるのが普通になってると気づいた時の表情とかもね、この子の気取りのない素直な気持ちがするっと表に出てきててね、いやまあほんとチャーミングでした。

というか小町ちゃんよ、普段からそうしていたらいいのよ? ほんと、素直なあなたが魅力的なんですよ?

さて、今回はサプライズに振り回されて熱まで出した小町ちゃんの顛末が面白さのメインでしたが、ラストに次回以降の展開を予告する情報提示されて、文化祭ですよ! 小町ちゃんのクラスは歌うフォトジェニックメイド喫茶をやることになりました!

って、なんだそりゃーっ! 投票? くじ? で決めた時のあれこれ。素直でプリミティブすぎるななどとか、オタク知識でやらかしかけたるるとか、でもってるる案と気づいて必死になる萌とか! ほんと、この子ら面白いよなあ。というか、萌のあの説得スキルがすごすぎる。洗脳レベルでクラスまとめてない? 萌、ヤベえやつです。

『妖こそ怪異戸籍課へ』

以前登場されたのっぺらぼうの野母さん。就職がきまったと挨拶にきてくれたんですね。

ここから広がっていく、妖怪たちの就職についての話題。また同時に、戸籍のとれる妖怪、とれない妖怪の区分についての説明などもあって、睦子を守っている刀の骨食。彼は妖怪は妖怪でも戸籍のとれないタイプ。法律的には睦子の所有物なのだそうですよ。ここまで明確に意思をもってコミュニケーションがとれても、カテゴリが無生物だから戸籍は出ない、もの扱いってことなんですな。

帝華と饗子のおしごと見学。妖怪であることを隠さず働いているつらら女のつららさんと、反対に身元を隠しているペナンガランのナイワさんに話をうかがうんだけど、ナイワさん、本当に隠す気あるのん!? カジュアルに首引っこ抜きすぎでは!? ほんと、内蔵さえぶらさがらなければなあ……。もうちょっといろいろマイルドだろうに。

今回はこの漫画に描かれている社会についてのおさらいみたいな話だったのかな? そんな風にも感じていたのですが、同時に帝華や饗子といった若い子たちの将来、いずれ大人になり社会に出ていく、そうした未来に向かう視線を導いて、想像を広げていく、そんなラストに胸の奥がくすぐったくざわめく思いがして、ええ、これは期待とか希望ってやつですね。いい描写だったと思います。

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