2021年9月28日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2021年11月号

 『まんがタイムきららキャラット』2021年11月号、発売されました。表紙は『紡ぐ乙女と大正の月』。唯月と紡がふたり、着物にエプロン、店員さんかな? 秋の味覚を前に笑顔ふりまいてくださっているんですよ。ほんと、唯月さん、いい笑顔! 箱に盛られた秋の産物、果物があれば芋やキノコ、カボチャ、レンコンなんてのもあって、さながら八百屋さんだ! 本来なら値札なのかな? 立て掛けられた木札に今回掲載のタイトル書かれてるのもまた面白い趣向でした。

今月は新規ゲストが7本です。まずは4本の感想です。

『ぽんこつ魔法のプチフール』

魔法使いの通う学校? 部外者に魔法の存在を知られたら、その記憶を消さないといけない。というのだけど、主人公みゆりはこの学園への転校生。それに魔法使いのリアと友達になる宣言したおかげでその記憶は守られました。

わりと緩い感じなのかも知れない。

リアは魔法界からの留学生なんですね。この学園にはいっぱいいるんだそう。そして魔法界のエリートにはメイドがついて、リアのメイド、あやめ。この人がやたら辛辣!? 極端な人見知りなんだそうですが、それにしてもみゆりに対する態度がすごい! めっちゃ刺々しいんだけど、それを一切気にせず臆せずぐいぐいいくみゆりがなかなかにすごい。話通じないと腰が引けてるあやめが実に面白かったです。

さて、普通の人は魔法は使えない。けど多少の魔力は流れている。その魔力を利用して、みゆりが壊したティーポットを修復します。このくだりのふたりの距離感、そして実はリアは魔法が苦手? そうした状況ちらほら見えるの、今後の展開に関わってきそうで先に期待されますね。

『RI:BULL!!』

万年2位の桜野みみ。ずっと1位の椿沢ゆゆを越えるべく、ゆゆの身辺を調べます。ゆゆは放課後、どんな風に勉強しているのだろう。そう思ったらカフェに入っていって、しかもそこでバイトしている。

ゆゆは家の手伝いっていってますね。なるほど家業がカフェ。しかもダーツカフェ&バー。お客さんがたくさんで手が足りないから、みみをまんまとバイトに引き込んで、かくしてみみはまったく知らなかったダーツの世界、そして学校とはまた違った表情を見せるゆゆを知っていくことになるのですね。

無口でクールと思われてたゆゆだけど全然そんなことなかった。知らなかったダーツもやってみればなかなかに楽しかった。ゆゆの自然と引き込んでいくトーク、そっと導く手の優しさ、これが実によかった。そうか、ダーツって楽しいんだ、やってみたくなる、そんな気持ちになれましたよ。

『反魔法少女†カタストロフィ』

薄幸音さいなは男の子!? いや、普通に僕っ子なのか。突如出会した悪魔から反魔法少女にならないかとスカウト受けて、いや、これ、偶然の出会いじゃないのか。さいなの素質に目をつけて、スカウトすべくさいなの前に現れたというんですか。

災難続きで不のオーラを溜め込んできたさいな。不のオーラの総量が反魔法少女の力を強めるのかな? かくして不のオーラを集める側として活動することとなって、もちろん敵は魔法少女。

というんだけど、別にドンパチやって完全に敵対してみたいな殺伐感はないみたいですね。翌日、倒した魔法少女と再会して、一緒の学校に通う子だと知って、変身すれば敵だけど、普段は友達、そんなちょっと複雑な関係になっていきそうですよ。

しかし、変身して魔法使えて、ちょっと嬉しいなと思ったら不のオーラが下がって魔法の威力出なくなるんだ! 不幸でないと弱くなる。これ、土壇場には強そうだけど、不幸状態のキープ、難しそうだぞ。ほんと、このうまくいくと力が出せない設定、ジレンマ抱えて面白いと思います。

『パティスリーロゼへようこそ』

気になる引きにそれまでの印象ががらりと変わって、これは最後に大きなひっかかり作ってきたものですよ。全何回かって確認してしまいましたから。このラストで提示されたこと、それがこのパティスリーで得た新しい役割にどういう影響を与えるのか。この店を出ていくことになるのか、さらなる損害を与えるのか、あるいはまったく逆で、この店での居場所を確立させることになるのだろうか。

などなど、いろいろ考えてしまったのですね。

記憶を失っていた行き倒れの女の子。たまたま辿り着いたお菓子の店、パティスリーロゼのショーケースに並ぶきらびやかなケーキ、お菓子の数々に我慢できなくなってしまった模様。店主、店員が不在なのをいいことに、すっかり平らげてしまったというんですね。

もちろん犯罪です。泥棒。戻ってきた店主、シェフ・パティシエールのイバラにすっかり怒られて、プルミエ・コミのスズランからもあれやこれやと責められて、でも名前もなにもわからない、記憶のないことしかわからない。そんな子に、身につけていたペンダントから牡丹の名を与えて、盗み食いの損失分を働いて返してもらうこととなりました。

販売店員として雇われたのかと思ったら、お菓子作る側だったのが意外で、基礎ができてないどころか、調理とかの経験さえもまったくなかったりするのかな? プリンを失敗、というかプリンって割と難しくない? と思ったら、ほんとそれ以前だな、卵もちゃんと割れないんだ。

そんなボタンがスズランの特訓を受けて卵を割れるようになりました! これ、スズランがボタンを憲兵? に引き渡さず店に留め置いた理由、イバラの過去にもなにか物語が隠されていそうですね。でもって、特訓で駄目にした卵も割った食器も、全部どんどん借金に追加されていくんだ!

ええ、ボタンのなかなかにハードモードなパティシエール修行。ここにボタンの謎、イバラの過去、それがどう関わってこようというのか、見事興味をそそられました。

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