『まんがタイムきららフォワード』2021年11月号、昨日の続きです。
『スローループ』
前々からいってたことですが、VRで釣りゲームをしています。現在はルアー釣りのみに対応しているのですが、今後のロードマップが示されていまして、来月にはルアーの動きが三次元的に、そしておそらくそれと同時くらいに浮き釣りが実装される予定になっています。そして、本来は年末予定だったんですがおそらく遅れますね、フライフィッシングの追加も予定されていて、わーお、めっちゃ楽しみじゃん!
これまでフライフィッシングといったら『リバー・ランズ・スルー・イット』でしかなかった私ですが、こうして『スローループ』を読んできて、さらには、ゲームとはいえ、体験できる可能性が出てきて、そうなってくると今回みたいな説明回がめちゃくちゃ面白い。
フローティングラインとシンキングライン。ほー、VR釣りには海ステージもあるから、フローティング、シンキングの切り替えとかもできるのかな! さらにはダブルホール! 遠くまでラインを投げるテクニックというの、これ、ゲームでもできたら面白いな! いや、ゲームはゲームだからなあ、ある程度の強さで振ったらそのまんま一番遠くまで出ていくだろうから、こういうのまでは再現されないだろうなあ。
なんてこと思いながら読むから、もうほんと、夢が広がる! やってみたい、より知りたい! そんな気持ちが出てきちゃいますよね。
だからでしょう、おそらく気持ちがより近くなってる。二葉がダブルホールを成功させた時、続いて小春の成功にも、すごい! 我がことのように気持ちが踊って、あの小春の手元からラインが出ていくところとか、ほんと嬉しくなってくるよね。そこに加えて、ふたり一緒に釣果をあげるの、ふたりの気持ちの高揚まで伝わってきて、いやあ素晴しかったです。
ということで、この漫画、さらに登場人物が加わりそうな予感をさせて今回はおしまい。あのちょっとクールそうなお嬢さん。どんな子なんだろう。わくわくしますよね。
『球詠』
なお気迫の投球を続けているヨミ。咲桜も対策すべく動いていますが、今のところはまだヨミのペースが続いている。でも一巡目が終了して、次回からは二巡目。おそらくこれまでのようにはいかないだろう。
そんな状況での攻撃、打席に立ったヨミ、三塁打を放つんですね。二球見送った後に三球目を見事に捉えて、ああ、ヨミ、本当にひとりでこの試合に勝つつもりでいるのかい? それほどまでに気負って、心身を削るようにして投げて、打って、しかしその気迫の源泉はなにか?
わからないながら、ヨミを理解しようとつとめる仲間たちの存在に胸熱くした回でした。これまでのヨミの言動から、リサーチしていた咲桜の情報から、少しずつヨミの気持ちに迫っていく。その描写からは、ヨミのことを心配し、寄り添おうと思う気持ちが滲み出て、また同時に、ひとりで全部背負い込もうとするヨミのこと腹立たしく思う気持ちもあって、でもそれってヨミのこと仲間だって、なにかあったら自分も一緒に背負うのに、そうした気持ちあってのことですよね。
ひとりひとりがヨミの心情に思いを巡らせる。そしてベンチに戻ってきたヨミの手にそっと手を重ねる息吹。その沈んだ表情もまた印象的で、ええ、ほんとこれまで以上にこの子たちの気持ちに触れようとするようなエピソードに、心とらわれています。
そうそう、珠姫ちゃんは出遅れたと気後れせずヨミの手をとったらいいんですよ!
『追風のジン』
ジンとココロが訪れたヨツワ村。旅人に親切で油揚げが名物、そう聞いていたのにまったくもって話が違う! 旅人から平気でぼろうとするし、さらには追剥まがいの連中まで!?
この漫画、悪役がめちゃくちゃわかりやすく悪役をやってくれますよね! ヨツワ村の様子がおかしいのは、この村に入り込んだ忍者衆が原因。上納金に生贄、さらには皆殺しと脅され追い詰められたすえがぼったくりに追剥だったというんですが、こりゃもう、ジンが成敗しないことにははじまりませんな!
ええ、もう悪役が心底悪役、微塵も肩入れできないくらいの連中だから、ジン、こいつらをやっつけてくれ! そんな気持ちも高まろうってもんだし、ここぞというシチュエーションで、どんと前面に躍り出て、一発見事にぶっとばしてくれたりしたら、やった! すかっと爽快感得たりもしちゃうじゃないですか。
おそらくは話が進むにつれ、様々な事情や状況が明らかになり、いろいろ複雑になっていくことでしょう。ここまでシンプルに魅せてくれるのは多分ここしばらくの序盤だけ。とくれば、爽快痛快勧善懲悪活劇の旨味、味わえる時に味わえるだけ存分に味わってやろうと思います。
次回、絶対にすかっとするやつ! 期待しちゃいますよ。
- 『まんがタイムきららフォワード』第15巻第11号(2021年11月号)
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