『まんがホーム』2021年10月号、一昨日の続きです。
『座敷童子あんこ』
幸太の母からリングガールをやってほしいとお願いされたあんこ。リングガール? あのボクシングとかでラウンド数書かれたパネルもって歩くやつ? と思ったら、違った、違った、全然違う。なるほど、結婚式で新郎新婦に指輪を届けるあれですか。しかしあんこ、速攻拒否。その理由がまあ酷い。人のしあわせを見るのが嫌いだからってんですが、ほんとこの座敷童子は邪悪だなあ! と思ったら、そこに母がまた酷いこと畳み掛けてきて、いやもうこの漫画のこういう人の悪さというか、大好きですよ。
結婚式で洋装に着替えたあんこ。わりかし似合ってる! 普通の女の子に見えるよね、と思ったら、速攻ムキムキになっとるがね。ほんとにこういう食えない様子。めちゃくちゃ面白い。さらに調子崩してたあんこの劇的回復の理由とか、さらにもひとつ、披露宴の料理でも回復するのな! 教会が体質にあわんとかいってたの、やっぱりお前さん、邪悪な妖怪なのかい? とか思ってたのに、イケメン神父、おいしい料理で克服するの、ほんと、この底の知れなさ、得体の知れなさ。どうにもただものではありません。実際神隠しとかもやってたみたいですし、いやあまあやっぱり邪悪な妖怪なのかい、あんこ。少なくとも人畜無害なタイプでないですよね。
『歌詠みもみじ』
今回は結婚式の話。甥っ子の結婚報告がきっかけとなってもみじの両親の若かりし日の思い出が語られたわけですが、そうか、結婚式に乗り気だったの、むしろパパさんだったのか。ママさんはどっちかというと面倒がってパスしたいタイプ。うん、確かにこのママさんならこういう反応もわかる気がします。
でもね、いろいろ準備してるうちに気持ちも変わって、と思ったら、ぎりぎりまでエンジンかからんかったんか。それまではずっとパパさんがひとりで準備して、でもドレスだけはママさんがいないと決められませんよね。で、ドレス着てみたらがらりと気持ちが変わった! というか、ママさん、可愛いな。基本クールなこの人のうちにぽっと気持ちの火が灯る、その瞬間が見えた感じありました。
そして甥っ子の結婚式。今でもパパさん基本昔と変わってないのね! と思ったら甥っ子も同様で、似てる一族なんだな。そんな彼らを見守るママさん、素敵やなあ、とか思ってたら、ぐでんぐでんに酔ったパパさんの代理でスピーチ代読させられて、ああー、でも困ってるママさんもちょっと可愛かった。
ええ、今回はママさんの魅力がおおいに発揮されていました。いやもう、素敵なママさん。でもって、パパさん落ち着かない! いいとこなしだなあ! とは思うんですが、基本憎めない人、なんかほっとけない感じのおじさんですからね、なんか許されてる感がね、いいと思うんです。でも、ブーケの件では許してくれない、そんな人もいそうですよ。
『うちの秘書さま』
おおう、台風ですか。このところ、台風にしても雨にしてもどえらい降り、どえらい風で災害災害また災害って感じでしょう。怖いよねえ。ええ、この漫画でもどえらい台風がやってきたようで、はじめ、めっちゃ怖がってる。メイドたちも心配して、はじめも一緒に屋敷の見回り。で、ここでひとりなんの問題もなくしあわせそうに眠ってる七瀬! 肝が太いのだなあ。いやでも、これでこそらしいってな感じもあります。
庭師の田中さんがえらいくたびれた様子であらわれて、庭の小屋が吹き飛ばされた!? あの絵面、めちゃくちゃ面白いなあ。いや、本当にこんなことになってたら大災害で笑いごっちゃないですけど! なるほど小屋は無事、荒れた庭の片付けでくたびれたわけですね。
皆で一緒に庭の片付けをするというの、もちろん山田も加わるんですが、必死すぎて怖い! ほんと、山田、今回の一件もだけど、田中さんのことに一生懸命になるの、それ自体は悪いことではなくて、むしろ田中さんもちょっとずつ態度を和らげたりしてるんだけど、そのたびに過剰すぎる山田の言動がなあ! と思ったら、今回はちょっと違うパターンだ!
山田のことねぎらってくれた田中さんのその様子のあまりの可愛さに、山田大赤面! 走って逃げちゃったよ!
いやもう純情少年。なかなかうまくはいかんもんですなあ! こっちの用意がよくても向こうがよくない、向こうがよければこちらがまずい。ほんと、この行き違いの恋愛模様。はじめのそれとはまた違う苦労、紆余曲折がありそうです。
- 『まんがホーム』第35巻第10号(2021年10月号)
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