『まんがホーム』2026年11月号、発売されました。表紙は『孔明のヨメ。』。絵を描く月英と、それを見つめる孔明。ふたりの目と目があう、そんな瞬間であります。この時代の絵は絹に描かれたものが残っている、というのは目次四コマで得た知識であるわけですが、これはまさしくそうした絵なのでしょうか。物思いする月英の美しい、そんな絵。後ろに描かれるのは孫尚香でしょうか。物事に通じ、様々に才を発揮したという月英。実際絵筆を持てば、この腕前だったとしてもおかしくないと思えるイラストです。
『孔明のヨメ。』
龐統を迎えて、劉備陣営に変化が見られました。それだけでも実際すごいこと。孔明が一手に引き受けていた事務方の仕事が、龐統にも割り振られ、孔明の負担も軽減。龐統の能力もさることながら、孔明とはまた違うビジョン、スタイルを持つこの人ならではの提言が効いてくる。
もっと仕事を他のものに振れという言葉の真意。あらかた孔明がやっつけていれば、仮に仕事は回っても、他のものが育たない。このアドバイスに従ってみれば、生活に、仕事に張りができたか、官僚たちも生き生きとしだしたというのですね。
いいことづくめといっていいのか、足腰がしっかりしてきた劉備陣営。そして、今の世の動きを見てみれば、なにやら曹操がキナ臭い動きを見せている。地方の軍閥を刺激し、あわよくば討伐しようとしている? こうした状況に、劉備たちはどう動くのか。なかなか、ゆっくりと過ごしてはいられない模様です。
『農大女子は億万長者の夢を見る』
ついにトマトがなりました! 今こそ収穫のとき! 見事に育ったトマトなのですが、どうにも生産者のふたり、未悠も舞も、いまひとつといった表情を見せるのです。
いったいなにに引っ掛かっているのか。試食して、ふたりで納得している。おいしいことはおいしい。けれど、ものとしては規格外としかいいようがない。こうしたとき、はっきり言葉にしてくれる華子は逆にありがたいですよね。
皮はかたい。色づきはまばら。実割れも見られて、たしかにこのままじゃ売物にはならない。落ち込む未悠。でも、舞が旨味をいっぱいにたくわえたこのトマトを使って、料理を作ってくれたじゃありませんか。この味こそは、酒粕を使って育てたその結果。もっと未悠は胸張っていいんだと思う。そして今回の反省点をもとに、次につなげていくことになるのでしょう。
ええ、まさしくリベンジ。未悠たちのがんばりに期待です。
『サレ妻お江戸リコカツ録』
現代に戻ってきた早苗。さっそく調査会社に駆け込んで、しかしこの会社、信頼できるんだろうか。とかいってた私ですけど、ああ、うたぐり深いってやですね。今回、早苗のもとに現れた、あの酷い夫を前にして、しっかり押さえ込んでくれた。決して声を荒らげるでもなく、温和な態度はそのままに、早苗を守り、いったいなにをいったものか、雅也を帰らせたのですね。
さらにはこの弁護士さん、離婚準備をしている女性たちのためのシェアハウスを用意している。一芸が必要、ということで早苗の家事技能が生きてくるわけですが、ここで出会う香坂さん。そして弁護士先生の娘さん。
家賃はいらないけど、シェアハウスのためにいろいろ働かないといけない。このシステムに縁切寺を思い出す早苗です。そうしたら、弁護士さん、まさにそういう場所を目指しているっていうのです。
まさかの江戸時代にタイムスリップした早苗。その経験が今のこの時代にも活かせるっていうんですよ。縁切寺で経験したことが、ここで実を結べばいい。この時代にも数多といるだろう、悪い環境から離れたいと思う人たちを受け入れ、生かしていく、そんな場所を今こそ早苗が育てるのかもしれませんね。
- 『まんがホーム』第40巻第11号(2026年11月号)
『まんがタイムきららキャラット』2026年11月号、