2021年8月23日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年10月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年10月号、昨日の続きです。

『ぬるめた』

皆で海にきましたよ。ということで水着回なんですが、やってることは基本いつもとあんまり変わりませんな。ちあきの水着を用意していたさきなの気配り、じゃねえな、なんだこれ、でもまあいつものさきなですよ。きっちり着せて、当然写真に収めてるところね、さすがですよこの子。

しゆきの水着、これスク水なんか。いわれなんだらわからんかった。地味目シックなワンピースかと思ったら、確かに脇にはいった縫い目とか、スクール水着のアピールか。これ、高校では水泳がないっていってるから、ということは中学で使ってたのをそのまま今も着てるって感じですね。経済的でありますね。

海にきてもやっぱりくるみの改造がメインになってくるの、実にこの漫画っぽいですよ。水に濡れると色が変わるとか、なんのためかわからん改造にはじまって、浮き輪やらなんやらにトランスフォームさせられて、さらにはジェットで上半身だけ飛び立つ! 滅茶苦茶なノリなんだけど、このなんも考えずに思いつきでなんでも実装しちゃってる感がおかしくて面白い。あの、くるみの上半身がすっ飛んでく時、ジェットの圧を受けてちあきの前髪と眼鏡が浮くでしょう。なんかこれ好き。なんか楽しさが出ています。

この子たちのいろいろ、箸が転がってもおかしい、そんな頃特有のテンションありますよね。砂浜に書かれたマントヒヒの文字。それがマントヒヒヒヒ……になり、ついにはママント・ヒヒとなって落ち着く。このよくわからんノリ! でもそれがおかしいんだろうなあ。と、その楽しそうな様を眺めるのが楽しいんですね。

『社畜さんと家出少女』

おそろしい話でした。

いよいよ文化祭。ナルさんやホドさんもきてくれて、一緒に写真撮ったり、それからミユのミュージカルに度肝抜かれたり、そしてユキのメイドスタイルに心ときめかせたりと、楽しいことが次から次に起こる、気持ちもどんどんふくらむように盛り上がっていく、そんな序盤があんまりにもさいわいだったものだから、後半とのギャップたるや。まさかその日を締めくくろうという時に、ユキが母の姿を遠目に見つける!

ああ、これ、ユキの危機管理なのか? すっかり忘れていた、気にもしていなかった、そんなつもりでも、ふと目の端にでもとまれば一気に意識が持っていかれて……。

ここからの展開、ミユの反応のはやさよ! 硬直したユキを、問答無用で教室に閉じ込めて隠す。さらに自分が盾となり、話し掛けてきたユキの母に、もう帰ったかもしれないと伝えて、穏便にお帰りいただく。ほんと、大活躍ですね。と思ったら、ここからの母の行動! いやもう、これ、おそろしいな。人の目のある学校でこれなら、家庭内だとどんななんだろう……。

これ、今、ユキはナルの家に転がり込むことで平穏を得ているわけですが、状況としてはちょっとマズい。いくら問題ありとはいえ、この親に見つかってしまうと、今の安全な場所に居続けられない、そんな状態になってる。本当、なんらかの手段でもって、正式にユキが親との距離を確保できる、安全な居場所を確保できないと安心できないって心底思わされた回でした。

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