『まんがタイムきらら』2021年9月号、一昨日の続きです。
『しあわせ鳥見んぐ』
翼とすず、ふたりで雪の中、鳥を見に公園かな? へと出向きまして、まずはエナガの仲間から。そうか、シマエナガは北海道にしかいないのか。ちんまりふっくらとして見た目にも可愛いよね、エナガ。日本で一番クチバシが短いとか、それは知りませんでした。ちょっとした意外さが放り込まれてくる情報欄、あなどれません。
見上げれば冬の木立、枝から枝にエナガの群れを見たかと思えば、足元には鴨の足跡がいっぱい残っていて、フィールドサイン。様々なものが鳥のいることを示唆してくれる。鴨とは違う足跡を見つければ、その歩き方から種類がある程度絞り込める。ホッピングにウォーキング、さらにはその混合型。大きさからも判断してツグミではないか。
足跡からこんだけ絞り込めるのかあ。
しかし、茂みから聞こえた物音に反応して、たっと飛び出していくすずですよ。気持ちが行動に直結してるな! って、以前それで鳥を驚かせて怒られてたんやんか! こりないなあ、そう思ったら、まさかの段差に足を取られて……。うん、落ち着こう。もう大学生なんやから、ほんと、落ち着きましょう。
鳥は寒くないのかな、すずの疑問を受けて調べて答える翼。翼にも知らないことがあるんだ! そこから話題は探鳥会に移って、来週末に開催されるものがあったはず。いってみようという話になるんですね。ええ、ただ普通に日常の鳥見から広がる世界。ちょっとしたことなんだけど、心踊る、そんなわくわくがあります。
『ぎんしお少々』
めちゃくちゃ面白いな! 冒頭一発目から、もゆるのテンションについていけないしろ。は? うるさ…、おはよう…、えっ嫌…。めちゃくちゃ面白い。でも、こんなテンション低くもゆるをかわしていくしろのこと、素敵なご報告がふたつくらいある、それだけ予告して内容いわないことで釘付けにするもゆるの策よ! これ、ほんとに策なのか? こうしたらしろも興味持って喫茶店まできてくれるだろう、そう思ってわざとやってるの、もゆる? だとしたら、自分はもゆるのことを見直さなければならない。しろの心理に働きかけるよう策を講じる、あなた、そんなクレバーキャラだったですか!?
いやもう、もゆるのこと、見誤っていたかもですね。もし告知するだけして満足して気持ちが別の話題に向かっちゃっただけだったらどうしよう……。もゆるに関してはそっちのほうがこの子らしい、そんな感じもするから判断が難しい。
しろと若葉谷せつな、ふたり一緒に向かう喫茶店。出会ったのは偶然ですね。せつなは普通にもゆるがしろを呼び出した理由知ってて、制服が変わるのん。ここでのしろの反応、ベタフラッシュまで飛ばして! ほんと、めちゃくちゃ面白い。
せつなが見るもゆる像。いい子だっていうの、かなめとちょっと似てるというの、出会いの様子からいろいろ教えてくれて、そしていろいろ出会いとか縁とかについて語ってくれて、この雰囲気、ちょっと大人びて、学年がひとつ上だとそれだけで随分お姉さんっぽくなるんだなあ!
感心してたらですよ、もゆるの新制服見てからの振る舞い! なんというがっかりですか! それがもう落ち着きとかお姉さん感とか全部まるごと吹き飛ばしてくれて、驚きのギャップよ……。いや、でもめちゃくちゃ面白かったよ。
そしてもゆるからのお知らせふたつ目。このあいだの写真の現像があがりました! 写真を見るもゆるとしろ、ふたりの反応。キラキラ飛ばしながら、よく撮れてる、いい感じ! テンションあがっていくんだけど、後ろで見てるせつなですよ! 客観的な目だと大失敗にしか見えないですか!?
いやもう、ホルガだもんなあ! この感想のズレ、それがもうおかしくて、でももゆるとしろの様子にふたりの縁、繋りを思っていくくだりなど、素敵でした。
- 『まんがタイムきらら』第19巻第9号(2021年9月号)
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