2021年8月10日火曜日

『まんがタイムきらら』2021年9月号

 『まんがタイムきらら』2021年9月号、先日の続きです。

『むすんで、つないで。』

驚いた! まさかここでなのか。つなぐの名前を呼ぼうとしても踏み切れずにいた七色、この子がついにつなぐを名前で呼んだ! 小さな声だけど、もじもじしながらだけど、どれほどに勇気がいっただろう。でもつなぐ気づいていない!? ああ、七色、ちょっとしょんぼりしちゃった……、からの呼び捨てにしてくれた、ありがとう、つなぐが反応するのね。

このワンテンポディレイをかけての反応、もうたまらんものありました。よかったねえ、七色! とか思ってたら、まさかここからさらに進展があって、あああ、七色の口から語られましたよ。つなぐが知らないつなぐのこと。

つなぐは皆の憧れの存在だって。近づきがたく、憧れをともに遠巻きに眺める、そんな存在だって告げられて、にわかには信じられないつなぐのあの茫然とした顔! 渾身のギャグかな? って、そんな感想ってある!? 笑っちゃったんだけど、ほんと、これからこの子、どうなるの? 自意識過剰ならぬ自意識過少のつなぐ。それが突然、身の丈にあわない巨大な像を背負わされて、いや背負っていたことに気づかされて、ほんと、青い顔しちゃうのわかるわ!

しかし、ほんと、面白くなってきた。つなぐには申し訳ないけど、憧れの光り輝く君から地上の存在として降りてくるのか、あるいは実像と虚像になんらかの折り合いを見出していくのか。自分は光り輝くつなぐが好きなので、ちょっと調子にのっちゃってくれてもいいんですよ? 無責任に頑張れといおうと思います。

『けいおん!Shuffle』

2年生になった紫たち。この3人の中では真帆が一番コミュニケーション苦手なんですなあ。というか、紫がすごすぎる。新入生ふたりに偏見の目を向ける真帆をたしなめる楓。でも、実際に懐いてくれそうな一年生見たら、真帆も、それからクールな楓も心鷲掴みにされちゃうのね。というか、真帆、チョロすぎないっすか!?

クール? 感情を表に出さない? そんな蘭花。この子の思いがけない行動力! 紫から真帆のギター渡されて、はじめて触れたエレキギター。これが一気にこの子の思いを駆動させちゃったんだなあ! その足でギター買いにいっちゃったよ! 一言、一言いおう? そしたら先輩も、頼りになるかどうかはわからんけどさ、アドバイスくれたかも知れんじゃん!

でもね、翌日、早速ギター担いでやってきた蘭花。おお、クールだけど、物静かで口数少ないけど、そうかこの子は真帆に憧れ抱いていたのか。その行動こそが雄弁で、立ち止まってはいられない、そんな蘭花の思いのたかぶりが鮮やかでした。

ええ、ええ、いい感じに動いてますよ。でも、ギターとボーカルだけじゃ足りなくない? せめてもうひとり、と思ってしまうけど、2年生に合流? それともさらに新入生が? どちらでも面白そうだなあ。蘭花と真帆、ふたりの交流に注目します。

『一畳間まんきつ暮らし!』

梨絵と一緒に里帰りした芽衣子。水織はじめ妹たちは梨絵にべったりで、そりゃもうこの家にとっては一番のお客様だものなあ。でも芽衣子には心配が。自分がよくしてもらえているのは、梨絵の勘違いが原因で、しかもその誤解をいまだそのままにしている。

バレたら大変! 妹たちとの会話から真実が知られたらどうしよう。ああ、やっぱり嘘はいかんのですよ。嘘は、最初の嘘を隠蔽するためにより以上の嘘をつかざるを得なくなる。バレたら失望されるどころじゃない! 芽衣子にとっては人生終了レベルですか。

そのあんまりのプレッシャーに揺れまくる様子が、自業自得なんだけど、ちょっと気の毒で、スリリングで、漫画としては面白いよね!

けど、お姉ちゃんさ、なんとかして梨絵とお話ししたい水織のこと、ちょっとは応援してあげてほしい。読み進むほどにそういう思いが湧いてきて、この子、自分のやりたいこと、将来の目標、その実現のために梨絵との繋りを作ろうとしている。

水織にとって梨絵は本当に特別なんだな。憧れの人で、恩人で、自分の可能性を託せる人で、ほんと、チビたちの粗相でジュースまみれになってしまった梨絵に向ける水織のあの表情! ああ、芽衣子からしたら水織はリスクでしかないのだと思う。でも、ここは水織の気持ちも大切にしてほしい……。

とはいうけど、芽衣子からしたらバレたら人生終了かつ家族も破滅!? そりゃあ必死にもなろうもので、この危機感を共有していない水織にとっては姉の行動はまるで理解できないってのもまあ当然なんだけど、うまく折り合いついて、水織の望みが叶いつつ芽衣子の心配についてもなんらか改善があるといいですね。一番いいのは、芽衣子に対する誤解がとけて、嘘も後ろめたさもなく、ありのままの芽衣子として梨絵と向きあえるようになること、かな?

きっとよい展開のあることに期待しましょう。

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