2021年4月21日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年6月号、昨日の続きです。

『私を球場に連れてって!』

この漫画においてのクライマックスは、そのままクライマックスシリーズだったんですね。次回最終回! ということで、最終回直前回はというと、キャッツ、クライマックスシリーズで大苦戦の巻であります。

あと1勝すれば王手、というところで勝てないキャッツ。この苦境でレオナに猫子、やつれるほどに憔悴しきって、対してタマはというとぷっくぷく。どんだけ食べとるんだ。やけ食いとかそういうのんかな? と思ったら、違うな、普通に楽しくおいしく食べてる。健康的な子だよなあ。いや、食べすぎで不健康か。

そう思っていたのだけど、あと1勝で王手という試合でボロ負けを喫してしまい、絶望するレオナ、猫子、そして異様な表情で食いまくるタマと、ほんと、皆それぞれに追い詰められた状況を呈して、さすがのタマもここまで追い込まれるのかあ。さらには2連敗!? より厳しい状況に、ついにレオナ泣いちゃうんだ。

現実逃避、というか退行というか、いろいろあやしくなってるレオナと猫子。普通の漫画だったら、ここから優勝してグランドフィナーレってなところでしょうが、この漫画、普通の展開を期待できない気がする……。いやほんと、ここからどうなるのかまるで読めません。

『ホレンテ島の魔法使い』

なんか、どっかで見たことある人きた!

はいいとして、拝金主義者こっこがですね、帽子づくりを任されて、ああもうキラキラしてるじゃないですか。最初は、金払いのいいお客さんに目の色変えてたのが、帽子づくりの全行程をはじめてまるごと任されて、お金じゃない、仕事に対する気持ちががーっとあがっていく。素晴しいよなあ。意識高くて面倒くさいモードと自分でもいってますけど、こうして自分の仕事に入れ込むのも悪くないなあって思われて、これ、はじめて掴んだチャンスで、それこそ一世一代の気持ちで取り組んでますよね。ほんと、楽しそうに、生き生きと帽子に向かうこっこ、素晴しい輝きでした。

さらにここから、魔法の歌の儀式が描かれて、ここにあむも招かれるんですね。もうすでにあむは部外者ではない、先生からの許しも得られて、かるてと詠から得られたのとはまた違う魔法のありかたに接近していきそうな気配がしています。

と、ここでどこかで見たことあるようなお客さんからの情報ですよ。あむが聞いた空飛ぶ魔法使いについて、夜中に山間部に出ると、しかも目撃者であると、重要情報もたらしてくれた。ああ、これ、唐突に物語が動きます。次に向かうべき場所の提示でしょうか。あむ、待ったなしですね。

『ななどなどなど』

小町ちゃん、調理実習に初参加です。小中高と教育受けてきて、これが初参加というのもすごいな。これまでずっとサボってきた。エプロンが必要というところからわかってないというのがすごくて、でもちゃんとばあやさんが用意して、ななどに持たせてくれてました。ああ、黒地に花のあしらわれたエプロン、小町ちゃんによく似合って素敵ですよ。ただ、どんなに似合っていようとスキルがまるで足りてないのが問題で、陰キャ姫と小町をあなどるクラスメイトも、小町の包丁さばきに度肝抜かれる! そうか、ぐっさり手をやっちまいそうな危なっかしさ、見てるだけで肝が冷えるんだな……。うん、小町ちゃん、無理するな。火がダメ、包丁もダメ、なにができるかで洗いもの。でも食器を割らずに洗えてるの、素晴しいのではないでしょうか。うん、小町ちゃん、役にたってますよ。自信持っていこう。

ななどはななどで失敗しちゃってて、みじん切りといわれてペースト状になるまで徹底的にやっちゃった。あらゆる具材がペーストになって、おかげで一瞬で火が通る……。でも、これ、しっかり煮込んだらおいしいやつでは? 少なくとも生煮えでゴリゴリとかないじゃないですか。時間の限られている実習では有利ともいえるのでは? 実際、これ、おいしくできそうに思います。

今回、ルーの投入をまかされた小町ちゃん。かくして初の料理の完成とあいなって、この時に皆のかけてくれた言葉。なんだかんだで応援? 親身になってくれてるっぽくもあって、よかったじゃん、小町ちゃん。実際、悪い気分ではないのではなくて?

と、ここまできて、自分で作った料理はおいしいとはならない小町のリアリストぶりが最高でした。働かずに食う飯のほうがうまい。というか、この子の場合は、ちゃんとした調理してくれる人がいるものなあ。技術のしっかりした人の作るものの方がおいしいっていうね、感情に流されずきちんとイーブンに評価をくだせるところ、小町ちゃんの強みですわ。ドライというかなんというか、でもそんな小町ちゃんもめっちゃいい顔で見事に完食。あの頬にごはん粒がついてるところ、行儀がお悪くてよお嬢様! と見るか、なんだかんだで夢中で食べたと見るか。

後者だといいなあって思うのは、私がなんだかんだ感情に流されがちという所以であります。

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