2021年4月6日火曜日

『まんがタウン』2021年5月号

 『まんがタウン』2021年5月号、昨日の続きです。

『部長と2LDK』

社員旅行にて、部長の可愛いが炸裂しておりますよ。いつもと違う雰囲気。菜々コーディネートであるわけですが、あまりのよさに倉田から菜々にアイスが進呈されました。そこからのいろいろも、アイスをもがっとやられておいしいとかね、部長の可愛いが過ぎますよ。ほんと、もみじのくだりもえらい威力で、思わず膝をつきました。

そんな部長、これまでとは違った格好、またその雰囲気もやわらいだからでしょうか、見知らぬ男からの声掛けを誘発してしまって、これ、ナンパなのか。でも部長、自分がそんな風に声かけられて誘われるだなんて思いもしていなかったんだろうなあ。危なく名刺を渡しかけてしまって、おお、おお、倉田の必死の介入がなければあやうかったやつだ。

部長の、この世間擦れしていない感じ。こうした無垢さも魅力だよなあ。倉田がひかれるのもわかる。またその発想がちょっとズレてるのも魅力なのだと思う。声掛け男に感じていたのも、その男の魅力ではなく、その知識、物事に向ける視線に対する憧れ、自分もかくありたいと思う、そんな感情だったのですね。ああ、憧れを語る部長のその様子、本当に素敵だと思う。それだけに、今仕入れたばかりの知識でもって菜々たちに知ったか解説してる部長がまたおかしくて、可愛かったです。

で、それはいいですが、次号最終回!? マジかーっ! いやもう驚いた。ほんと驚きました。

『立ち呑み布袋でもう一杯』

可愛いお嬢さん、キタコレ! なんと白瀬が眼鏡、ショートカットのお嬢さんを連れて布袋に現れて、まさかの事態に布袋スタッフもびっくり! 舘の感想、前代未聞に空前絶後というの、そんなにか!? いや、前代未聞なのは嘘じゃないな。でもって、空前絶後に実際なりそうってのも間違いはなさそう?

問題は店長ですよね。めっちゃ興味しんしん! って、完全に野次馬ノリではありませんか。これ、白瀬にとっては店長との発展可能性、ほぼ現状ではありませんって通告なんでしょうが、とりあえず気づいてませんよね、彼。その察しの悪さが彼のよさで、けど同時に彼のしくじりの根本であると思うんですね。

今回の白瀬の察しの悪さ。いきつけの店でのいけてるふるまいを見せたいと、いつになく常連風吹かせまくって、それがスタッフにめっちゃ反感買ってる! ここまでキビしい店長を見たことはなかった気がする。それほどに調子に乗った男というのはウザいのか。あるいはしたり顔での語りが悪かった? ほんと、店長のしらけ顔、なかなかにレアなものを見た思いがします。

このお嬢さん、夕立しおん、漫画家さん、今後もこうやって出ながらも、白瀬との距離がつまるわけでもなく、別に店長との仲をとりもつ、そんな役割を担うわけでもなく、みたいな微妙なポジション保ち続けたりするのかな? でもって、普通に常連さんになっていくのかな? なんて思っていたらですよ、すごい! スピード決着だよこれ! 夕立しおんさん、既婚者だった!

というか、白瀬さん、知らんかったんですかい。いやほんと、この空騒ぎ感よ。夕立さんが去った後に見せた白瀬の落ち込みのものすごさ。ほんと、笑ったらかわいそうなんだけど、でもやっぱりなんかおかしいんです。気の毒なんですけど、あんまり他人事でもないんですけど、それゆえの、わかるわかるその気持ちみたいなんもあるかもですね。

『君と銀木犀に』

学校での葉介の様子を見て、自分もこんな感じだった気がする、ふと思っちゃったんですね。クラスでの話しあいに参加せず、ずっとこっそり本読んでてね、そしたら係を押し付けられちゃった。なんかあるよね、わかるよそういうの。自分もそうだったけど、クラスの雰囲気に馴染めないタイプ、あるいはちょっと目立つタイプの人間は、そんな風に厄介事押し付けられたりすること多かったような気がする。そして葉介がいうんですね、学校行きたくない。うん、わかるわ。なんか、その面倒ごとを押し付けてくるような連中と同じクラスってのがやだったなあ。いや、でも葉介の行きたくないはちょっと違う性質のような気もします。

葉介に押し付けられたのは学習委員会。一緒にやることになった女の子、愛子ちゃんも押し付けられた系なのかな。葉介いわくいつも怒ってる女の子なんだそうですが、その怒ってる理由、葉介の仕事が雑なのも手伝ってると思う……。あと、なんか中学くらいの女子って大人ぶりたいからか、しっかりしてる自分を自分にも他人にも見せたいからか、必要以上にこんな感じだった気がする。

でもこの愛子の様子、結構悪い子じゃなかったなあって思ってね、それこそ当初こそは葉介の大切にしている時間、泉と一緒に過ごす時間を些細なことと斬って捨ててしまったけれど、葉介の心からの訴え、抗議を受けて考えを改めたんだなあ。そうした柔軟さを見せたところ、この子もこの子で今という時間を迷ったり、いろいろ考えたりしながら、刺激を受け考えを変えて伸びゆく、そんな時期にいるんだなって、そうした姿が見えてとても素敵でした。

葉介が学校行きたくなかったの、自分の大切にしているものに対する無理解のためだったんですね。それを愛子は理解してくれた。ああ、葉介、ちょっと心が軽くなりましたね。心強くもなったのではないでしょうか。

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