『まんがタイムきららMAX』2020年2月号、一昨日の続きです。
『こみっくがーるず』。かおすがコミカライズで関わっていたアニメ、好評のうちに終了したんですね! めでたい。かおすちゃんはじめ、皆総立ちで拍手してる情景、見た目に面白かったのと、その楽しそうにしている様子、それがよくて、いやあ、いい最終回でした。さて、今回のメインはアニメの打ち上げなんですね。いつものことなんだけど、自分のこと卑下しがちなかおすが、参加したいのになかなかいくといえなかったりするところ、編沢さんが背を押してくれたりね、そして会場でも、すみっこにいって小さくなってるかおすのね、手を引いて、あこがれの声優さんのところに連れていってくれたりしてね、ああ、大人だ。かおすのことちゃんと見て、助けて、なにがこの子のためになるか、考えてくれている。よかった。この人がかおすのそばにいてくれて本当によかった。そう思えるいいエピソードでした。ほんと、編沢さん、かっこよかったですよ。
そう思ってたら、2本立て後編ですよ。これ、種明かしか! 編沢さんの着せ替え会だ! 大人組がもうね、編沢がパーティに着ていく服をね選ぶんだけど、それはそれは楽しそうで、でもって編沢の可愛いこと! 最高でしたよ。きりっとして、やるべきことしっかりやって、かっこよかったあの姿。こうして作られたんだなって。この舞台裏、なんかね、いいですよね。しっかりして見える大人もいつもそういうわけじゃないっていうの、大人になればいやでもわかることなんだけど、それがこんなにチャーミングに描かれて、ほんと素敵。皆の仲良い様もまた素敵でした。
『旅する海とアトリエ』。おお、こちらもおめかし。演奏会にいきます。それでふたり正装するんですけど、海が洋装、りえが着物。めちゃくちゃ可愛いな! いつもとは逆のスタイル。ちょっと特別感あって、でもふたりともそれがよく似合ってる。素敵だわあ。お姉さんぶる海がいい。着付けの肉体労働さ加減が出てるのもおかしくて、そして今日の目的地はウィーン楽友協会。そうか、オーストリアきてるんだもんな、こういうことになるのか。ここでのふたりのやりとり、なんか微妙にかっこつかないところがらしくていいですよね。点目のりえが可愛いわ。なんかのマスコットみたい。そしてアンナと遭遇。なるほど、ここで判明したピアニストとの問題、これがいわばオーストリアでの課題になるのかな。素直なのかそうじゃないのかよくわからないアンナだけど、あの誤解されがちな振る舞い、これが問題の核心なのかな?
『ぼっち・ざ・ろっく!』。SIDEROSの大槻ヨヨコ、結束バンドのこと、めちゃくちゃ気にしてますよね。ポジティブにではなくネガティブにではあるんだけど、そうか、廣井の興味が結束バンドに、ぼっちに向かってるのが面白くないんだな。このへん、なかなかわかりやすくていいんだけど、バンドの他のメンバー、むしろ廣井に絡まれなくなったこと、喜んどる節があるよ? この、バンド内でちょっと浮いてる感? これがヨヨコの魅力なのかな。でもって、ヨヨコ、わざわざ下北沢にまでいって結束バンドのライブ見ようってんだから、真面目なのかなんなのか。この子、考えすぎて損するタイプと違うかな。ライブハウスでのやりとりもおかしくて、どんだけふりまわされているのか。けどこの子の突撃、結束バンドの尻に火をつけましたよね。なるほど、状況がどんどん追い込んでいくパターンってわけだ。今回、廣井が見せた表情、からかうのやめろっていわれてましたけど、ほんとにからかってただけなのかな? それがわからんところがまた深みというか面白みというかになってますよね。この、皆の真意、気持ちの底までがいつもいつも明らかというわけではないってところ、それがこの漫画の肝だと思う。こうした前提があるからこそ、以前の皆の気持ちがひとつになった描写も生きたんだろうなって、あらためて思ったりしましたよ。そうそうところで、物販で結束バンド売るの、あれ酷い。
- 『まんがタイムきららMAX』第17巻第2号(2020年2月号)
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