2019年12月25日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2020年2月号

『まんがタイムきららフォワード』2020年2月号、昨日の続きです。

『球詠』

柳大川越に3点取られて、これいよいよピンチでは? はたして新越谷に逆転の目はあるのか? はらはらさせられたわけですが、おお攻守交代したその回でもう点を取り返してくるというのですか。相手ピッチャー、朝倉のではなく、守備陣の癖、とりわけ目立つショートの動作から球種を推測し、一塁ランナーを走らせるのか。

この漫画の魅力は、個性あるメンバーそれぞれの持ち味、能力、それを総動員して試合にあたるところだと思うんです。今回もそうした魅力がばーんと出ていて、コーチャー芳乃の策、ギャンブル気味ながらも見事に当たるの! 1点を取り返したばかりか相手ピッチャーに疑心暗鬼を抱かせ、ついには満塁! これは、一発当たれば逆転できるじゃないですか!

この高揚感を作る見せ方が素晴しかった。そして相手方ピッチャー交代、朝倉に代わって大野がマウンドへ。ここでまたピンチ! ピシャッ! と冷や水浴びせてくるというこの緩急。ほんと見事だと思う。今度はこの人を攻略していかないといけないのか。ほんと、はらはらの連続です。

『ちょっといっぱい!』

長いシリーズが終わって、今回は軽めのエピソード。お店の休みに皆でブリを食べよう! という話なんだけど、面白かったー!

なにがいいって、ブリ一本をさばいて、さあどう料理しよう。スタッフそれぞれが食べたい料理を申告する。ブリ大根に焼き物、揚げ物、酒のつまみまでバリエーション多め。調理の情景も和気あいあいと楽しそうで、そして極めつけの刺身! そうだよ、なんで刺身が出ないんだよってずっと思ってたよ! で、これを炙る! うわあ、炙った方が好き!

この魅力的状況! ほんと、シンプル、簡単なエピソード。だけれどもすごく気持ちをつかんできて、いやもうたまらなかった。ええ、もういくつ寝るとお正月。正月にはブリですよね。タイムリーでもありました。

『SA07』

今回は漫画について学ぼうという。まずはネームを作ってみよう。数ページのエッセイ漫画を想定する。お題は運動会。わりとテキパキと考えをまとめていく茉愛、有能だ! とか思ってたら、なんだか不穏な考えめぐらせはじめて、ページめくればもう台無し!

今回、漫画とイラストの違いみたいなもの感じさせつつ、あわせて登場人物の個性も表現して、褒められてその気になっちゃう茉愛のチョロさ! 残念さ! でも本当に根がないのな。ええ、キャラクターが生きてましたわ。

さらに、絵がうまくなるにはうまいやつと友達になること、思い出された先生のアドバイスからの茉愛の悪い顔! ほんと、この人ヒロインなのか? 宮田を釣る! なるほど、恋と絵心、双方に足がかかっとる! 策士だのう茉愛よ、と思ってからの伊藤介入。もうほんと、ろくなやついない。でもそれが面白い。やいのやいの悪ふざけしながら、でもそれが面白いみたいなね。そんな感覚がまぶしいじゃありませんか。魅了されっぱなしですよ。

『はるかなレシーブ』

ああ、見せてくれます、『はるかなレシーブ』。

今回はかなたがメインですね。はるかの変化を思いながら、ここで自分はいかに動けばいいか。なにができるというのか。自問し続けるかなたを淡々と追っていく、そんな話だったのですが、ああ、どんどん悪い方向に向かってないかな。思いつめるばっかりに、自分のよさを見失っていく、そのネガティブのループ。こんなんでいい動きができるわけもないよな。心配のつのるエピソードでもあったわけですよ。

でもですね、ずっとしかめっつらでいたこの子、ついに自分を取り戻しましたね。そのきっかけは、はるかの真摯でまっすぐな目、思い、そしてかなたを信頼しあずけた背中。

ああ、開けた。そう思わされました。

かなた、表情もすっかり変わって、サーブからの描写。まるで重なるかのようなかなた、はるかのその姿。同じものを見ている! それからの動き、たまらない!

もう次へ次へと息急くように読みました。

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