『まんがホーム』2020年1月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』。らいかがサンタクロースの格好しまして、これはクリスマスの夜のミッション中? この他には『2年B組オネェ先生』、姉崎先生がトナカイの格好してましてね、この雰囲気! 独特のものありますよね。しかし、角持ってなんか嬉しそうなの、これ、可愛いってやつか! 『孔明のヨメ。』は孔明月英夫妻が、若干中華風のクリスマスカラー衣装ですよ。月英は赤のケープ、孔明は緑のマフラー。手にはケーキとか大きな靴下とか、時代や地域はまるで違うんだけど、こうしてクリスマスを楽しんでいる情景、これはとてもいいですね。穏かなしあわせ感じさせられるんですね。
辻灯子の新作がきています。
『恋はリベンジのあとで』。辻灯子の新作、ゲストです。主人公、鬼久保泉。面倒みていた後輩に婚約者をとられてしまった。それがきっかけとなって、退社。身内の会社、園芸の会社に就職したっていうんですね。しかしやられっぱなしなのかな? そう思っていたら、しっかりやりかえしてるんだ。社内にいっさいがっさいぶちまけた上に慰謝料までばっちりとった。相手ふたりもただではすまない。こうしたしたたかさはむしろ気持ちいいくらいですよね。失恋の痛手をおった主人公が、新しい環境で頑張ろうという話。けれど、国道拡張で農地が収用されるとか、予想外の話が次々きて、このままならなさ。そんな中、再会したかつて気になっていた男子。ここで、ひととおりの前提できあがった感じがありますね。前途は多難そう。そんな状況でどう泉は立ち回るのか。きっといろいろ紆余曲折あるんでしょうね。
『スナックあけみでしかられて』。あけみが気になる鈴木先生。これまではまるで動きのなかったふたりの関係だけど、鈴木先生の母があけみのごはんを気にいっちゃって、いりびたっちゃって、それで迷惑かけたからと食事に誘われて……。なんか、急に進展しちゃってますよ。そうした状況を、むしろ好意的に見守る年配層あり、取られた気持ちになっていろいろ複雑な同年代あり、そして絶対許さない乃里。だよなあ、乃里は絶対譲れないよなあ。やたら鈴木先生のこと気にしちゃってるあけみ。対して鈴木先生はというと、食事は食事でもラーメンとかだったの!? まるで意識が違っていて、これ、看護師さんたち、ナイスアシストだったのでは? もしラーメンだったら? それはそれで喜んでもらえたかもしれないけど、ちょっと予想外よね。この温度差。いずれ縮まることあるのかな? なんて思わされる危うさありますよ。
『座敷童子あんこ』。めちゃくちゃ面白いな。ちょこっとくすぐる、そんな面白さなんですけれど、幸太に髪を乾かしてもらったあんこのヘアスタイルが幸太と一緒になってるの、あれ、意味不明なんだけどおかしかったよなあ。予想と違った座敷童子パワーってのもすごい。あれ、デカ盛りチャレンジ、残り2秒でクリア? と思ったけど、いや、違うよ、開始2秒だよこれ。尋常じゃねえな。すごいよ、あんこさん。だるまさんが転んだで落ち込むくだりも面白い。テンション高めに振り向いたあんこと、続くコマのしーん。これは笑う。笑わずにはおられませんでした。基本大きな物語とかは扱わないんだけど、しっかりつかんで笑わせにかかる、そんな強さありますよね。ほんと、面白かったです。
- 『まんがホーム』第34巻第1号(2020年1月号)
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