2019年12月3日火曜日

『まんがホーム』2020年1月号

『まんがホーム』2020年1月号、昨日の続きです。

『孔明のヨメ。』。今回は曹操がメインですよね。曹操が丞相に就任。滞っていた政に業を煮やして全権を掌握。そうしたらなにもかもがスムーズに運んで、おお、こんなにもご機嫌な曹操、はじめて描かれたんじゃない? 人材確保について文若と話している時も、びっくりするほどいい笑顔見せていて、どんだけご機嫌なのか。この楽しそうな曹操を描きつつ、郭嘉の死が曹操に、皆におよぼした影響など、このふいにさすものがなしさよ。こういうの、この漫画の持つ厚みであると思いますよ。その後の、劉備に対する警戒も。兵の数ではなく、そのしぶとさを問題としている。そしてその劉備サイドの状況だけど、どことなくのんきさただよわせながらも、曹操を迎え撃つための算段して、そしてあっさり新野から樊城にお引っ越し。孔明はじめもともとの部下たちも心配する中、あっさり交渉を決めてくる劉備。これは面白かったなあ。劉備の人徳ってやつなのかな。

『歌詠みもみじ』。もみじの両親の若かりし頃。クリスマスを前にデートに誘いたい、けれど誘えないという機微描いて、いやあめちゃくちゃ面白い。もたもたしてるパパさんに頭にきたもみじ母、楓が同僚犠牲にして自分からデート切り出していくとかね、いやあきっぱりしゃっきりしててかっこいい! 見た目ちんまりして可愛いのにダイナミック。でもってツンデレ気味で、これが実にいい。手を繋ぎたいパパさんの、さりげなく触れてってのやってたら、チカン? って手をひねりあげるとか、ほんとに最高だと思います。パパさんのクリスマスプレゼント。あの顛末もおかしい。ロマンチックのかけらもないな! いや、これはパパさんが悪いんやで? ガンガン指摘する楓がまた素晴しい。でもね、このデートの顛末がプロポーズなの? つきあってもいないのに、一気に話を進めた? いずれにしても、なんだかほほえましくて、素敵な話でした。落ちもね、なんだかんだ不完全だったマフラーをずっと大事にしてるってわけでしょう? いいですよ。愛だわ。

『うちの秘書さま』。大晦日の情景。今回はちょっとめずらしいといいますか、いつもははじめの尻をたたいている七瀬だけど、この日だけははじめに優位とられちゃうのか。片付けが終わらない! っていうんだけど、もうあきらめちまえよ! と、そうはいかないのか。七瀬に追い出されて傷心のはじめ。そこに介入したメイド連がまったくもって見当違いの対応しちゃって、はじめはというと頭にクエスチェン浮かべている。たいそう面白かったです。大晦日も働いてる田中さん。七瀬のこと愚痴るはじめに、いつも気にかけてますよって、そういって網で確保、しかも縄でしばっちゃうんだ! あの、廊下に放置されていたはじめですよ。すごい事件性を感じるんだけど、七瀬、めっちゃ冷静やな! はじめと七瀬の仲直りからまたケンカするまでのスパンの短さも実におかしくて、というか、メイド連も酔い潰れたか! めずらしいな。ほんと、この和気あいあい、すごくいいと思います。

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