『まんがタイムきららMAX』2020年2月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』。ココアと千夜ふたりが手をとりあってダンスですよ。王子様? 赤が映える衣装のココアは凛々しさの中に可愛さもあって魅力的。そしてダンスの相手の千夜は、白のドレスが豪華で実にしとやか。ふたり対照的かと思いきや、不思議とマッチしてこのバランス感、絶妙のマリアージュも実に素敵な表紙であります。
今月は新規ゲストが3本です。
『のむラリアット!』。女子プロレスものって、なかなか面白いところついてきましたね。しかもキャラクターが魅力的、それぞれの個性がよく出ていて、序盤から面白かったです。主人公みるくと桃は双子の姉妹。姉の桃は可愛い女の子大好きの変態で、さらには妹も大好きときた。最初、大学生くらいなのかな? って思ってたんですが、なんと高校一年生。これから入る部活をどうするか、みたいな話になってますね。今回、面白かったの、妹みるくの女の子らしいところを見たいというのを、女の子のみるくが欲しいだけとかいっちゃって、母乳って貴様! 誤解されて卍固めされるのね、見事でしたよね。ここからの姉妹の表情、その極端な変化も面白くってね、大層よかったです。絵もいいですよね。卍固めはじめ、ソバットやロメロスペシャルといったプロレス技の見せ方も確かで、これは期待させられます。ところで、変態的なとこ出てない桃、可愛いですよね。かなり好みです。
『ぬるめた』。いい絵だなあ! めりはりがあっていきいきしてて可愛い。内容はコメディ方面全振りって感じ。ナンセンス色もあって、話がぽんぽん次へ次へと進むみたいなテンポのよさも気持ちいい。しかもキャラクターがおかしくて、なんと、ひとり人造人間なの! 人工生命体ヌルロイド1号、くるみ。あらゆる面で人間を凌駕している! っていうんだけど、なんかぽんこつっぽい感じが可愛いよね。尻尾ふって懐いてくるワンコみたいな可愛さがある。でもって高性能? 電気で動いてるわけじゃないけど電気を起こせる。頭にコンセントプラグを突き刺してスマホの充電できるとかね、うわー、めっちゃ便利じゃん。食事、睡眠も必要ないっていってたけど、どこからエネルギー生み出してるの? エネルギー保存則をカジュアルに破っちゃってない? そんな子のちょっと暴走気味の発電芸。同時に50台いけるとか、リミッターはずしたら100台いけるとか、絵面が悪い! 絵面が悪すぎる! でも、可愛いよなあ。しかし、この子の存在、めちゃくちゃ便利ですよ。ひとりいるだけで災害時にも安心。そんなくるみの活躍、もっと見たいですね。だって、カニー!!! ですよ!?
『すたーとあっぷ!アイアンメイド』。これ、主人公、どんだけヤバいやつなの!? みたいな登場してきましたけど、最後にはなんかわりと好感持てちゃいましたよ。ロボット好きの少年。メイドロボ開発同好会の存在を知って、自分のためにある部活じゃないか、俄然ハッスルしちゃうわけだけれど、この過剰にロボ愛を語る少年、三崎葉太。対象が少女型ロボットだけじゃなかったっていうのがね、なんかよかったんですよ。部屋にお掃除ロボットを5台だけ飼ってるって。5台だけ? もそうだけど、飼ってる!? 最後の帰宅した彼の様子も面白くてよかったです。開発同好会の先輩たち、部長の桜丘彩と副部長の中島咲。ここにメイドロボ0号も加えていいのかな? こちらのお姉さんたちが、わりと常識人の枠組みに留まっていて、だからこそ三崎の行き過ぎが光るのかな? いや、三崎もわりとまだ常識の範疇にいますよね。今後、より一層の狂気を見せてくれるのか、常識の枠組み内での面白みでくすりと笑わせてくれるのか。今回のを読んだ感じだと、どうも後者に期待したく思われて、ええ、会話のくだりとか結構好きなテイストだったんですよ。
- 『まんがタイムきららMAX』第17巻第2号(2020年2月号)
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