『まんがタイムきらら』2020年1月号、昨日の続きです。
『星屑テレパス』。本当に素晴しい。ロケットを作る。譲れない気持ちを口にした海果ですよ。いずれは有人ロケットを。けれど今はまだペットボトルロケット作るのも精一杯でというこの子が、必死に、自分の思いを言葉にして雷門に伝えるんですよ。内気で弱気で、ちょっと大声でも出されたら威圧されてしまうようなこの子が、もうとまらない、もう一歩も退かない。もうこの姿勢見せられるだけでも泣けてしまう。ああ、海果、頑張れ。海果の言葉、雷門には通じるものあったようで、けれど非情な拒絶。でも海果はそこから一歩大きく踏み出すんですね。素晴しかった。決闘の申し込み。そしてユウと遥乃との共闘がはじまる。彼女らの気持ちを丁寧に丁寧にすくいあげて、絵にして、言葉にして、それ以上のもの描き出して、見事でした。
『下を向いて歩こう』。そうだった、電車、乗り過ごしたんだった。2時間の遅刻。すさみんが泣いてしまうレベル。でも、泣きすさみん可愛いよな。申し訳ないけど、可愛いよな。オゴクダ浜をめぐるいろいろ、めちゃくちゃ面白かったですよ。ガチ勢が朝イチでめぼしいもの、あらかた狩っていくのか! さらにオゴクダ浜に続く道が隠しルートレベル。森を抜けて浜に向かう道々がまた面白くって、しゅるしゅるってあれなんだったの!? けど、この不穏な道中あったからこそ浜についた瞬間、あの視界が開けたという感覚、すがすがしいよなあ。思ったよりも小さい浜。けど、そこにはお宝たくさんで、というの、のっけから硝子クライマックスですよ。レアものゲット! さらにどんどん未見のアイテム見つかるっていうの。ほんと、嬉しいんだってのが伝わってくるのね。ああ楽しそうだなって、よかったねって、こちらもなんだか嬉しくなってくるの。この感覚、とてもよいと思うんですね。
『むすんでつないで』。扉絵、可愛い! けど、ちょっとシャイニング思い出しちゃった。ニコニコ顔の花ノ子と舌をぺろって出してる白百合の対照的な表情もいいですよね。いい姉妹だー。さて本編は花ノ子大興奮ですよ。ネズミーリゾート! ああ、よかったなあ、花ノ子さん。こちらの世界に戻ってこれて、こうして家族と一緒に楽しい時間過ごすことできて。まだちょっと白百合との距離感掴めないでいるみたいだけど、いやね、際どい冗談に花ノ子がフリーズしちゃったの見て素を出した白百合とか、なんかレア。ああ、白百合は白百合でいろいろ考えてるんだなって、なんか温かい気分になりました。その後のふたりの距離感もとても素敵。もう嬉しそうで、楽しそうで、でも花ノ子、さすがにテンション上がりすぎじゃない!? と思ったら、お父さんがへばっちゃってる! でもご両親よかったなあ。花ノ子が戻ってきてくれて、どんなにか喜んだろう。こうして皆でテーマパークにいけたこと、どんなにか嬉しかったろう。親御さんの気持ち考えるだけで泣けてくるんですよ。そしてここからはつなぐサイド。ああ、学校の友達と一緒にお出かけです。天城さん可愛いねって、つなぐも可愛いよ! マネキンそのまま購入っていうのは、よくあるパターンなんでしょうか。あのいたずらっぽく種明かしするとこね、チャーミングでよかったです。そしてつなぐ、そうか、クールに見えるのか! そうだよ、つなぐ、それでいいんだよ。誘ってくれたことにお礼いうところもね、この素直な気持ちがちゃんと皆の気持ちにつながってるじゃないですか。ほんと、このやりとりも見ていてとても素敵でした。そして、最後に薗部苺! この子、最高です。この子、最高です!
- 『まんがタイムきらら』第18巻第1号(2020年1月号)
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