『まんがタイムファミリー』2017年5月号、先日の続きです。
『牧場OL』は、前回牛舎にて発見された女性です。新スタッフになるのかな!? とか思ったんですが、そういうことでもないみたいですね。とりあえず身元を知りたい。コミュニケーションをはかろう。野花が及び腰になってるところ、スアンさんがあっけらかんと話し掛ける、その様子がすごくよかったです。でも言葉が通じない。そうか、スアンさんも英語あかんですか。なので英語のできる糸魚沢頼り。オーストラリア出身のメアリー・ブラックモア。北海道をバイクで旅している。メアリーの要望に応えて牧場案内し、仲良くなって、ごちそう食べて、それでメアリーの言葉に新事業が発足!? 牧場で直売してみたらどうか。社長が乗り気で、どうも実現しそう? 野花が店の担当者? このテンポ! とんとん拍子で話がまとまる様は、見ていて楽しくなりますね。
『レオタードって恥ずかしくないですか?』。いよいよ本番。緊張につぶされそうになってるりなに、兄が客席から精一杯の応援してるっていうのね、ああ、妹が緊張するだろうってわかってたんだな、兄ちゃん。そして演技。ちかの笑顔、すごいな! 普段と全然違ってる。そして応援、手拍子を受けてだんだん楽しくなるのがね、ほんと素敵だなって思いました。失敗はあったけど、なんとか最後まで踊りきれた。これ、りなもそうだし、ちかにしても先輩ふたりにしても、いい経験、達成感を得られたんじゃないかなあ。ほんと和気あいあいと、仲良く続けてきた部活のひとつの結果がここにあった。そう思わせてくれる描写に、今後の課題も見えてきそうという流れ。ああ、もっとこの子らの活動、見ていきたいと思わされましたよ。
『パパとあそぼう!』。たまたま買ってきたお土産、それがさくらに大ヒット。いつも影が薄く、娘の覚えもめでたくないパパなのに、この日はすごいすごいと大絶賛で、いや、ちょっと嘘、娘の心はもうお土産に向いてるし、ママと一緒に遊びたい気持ちでいっぱいになって、適当に返事してるだけだー! でも、パパ、この成功が癖になって、娘にうけるお土産を探す探す。ほんと涙ぐましいですよ。同僚の藤沢にも相談して、リスト作成してってやってたら、えらい熱心に仕事してると勘違いされてしまった。どんだけ本腰いれてるんだろう、このふたり! めちゃくちゃ面白かったです。けど、パパ、ちょっとやりすぎましたね。ママに怒られました。でも、そりゃそうよ。これ、ママが正しいよ。今回のラスト、娘とパパ、一緒に今日のお土産で遊んで、そしてママのちょっと嬉しい言葉もあって、パパにとってはいい日でしたね。とても素敵なラストでした。
『かしこみかしこみ』は、もうじき町からいなくなる移動焼き芋屋さん。お芋屋さんとの別れを悲しんでる女の子がムクに相談ですよ。やめないでってお願いしたら? そうしたら恥ずかしがっちゃって、今度は山椒に相談だ。やめないでってお願いするのは? このくだり、めちゃくちゃ面白かったです。焼き芋屋さん、お嬢さんからの手紙受けとって、けれど続けるのは無理だって。お芋作りしないといけないんだって。ああ、そうなんだ。夏は農家、冬は石焼き芋屋。そうか、冬の副業だったんですね。しかしそれでも今回は、お芋屋さんお手紙貰えて、それを額にいれて壁に飾っちゃうとかね、どれほど嬉しかったかが伝わってきます。こうした素直な気持ちの伝わって嬉しいということ、おそらくはとても大切なことが、素直な筆致で描かれるこの漫画もまたとてもよいものだと思います。
- 『まんがタイムファミリー』第35巻第5号(2017年5月号)
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