2017年3月18日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2017年5月号

『まんがタイムきららMAX』2017年5月号、発売されました。表紙は『ステラのまほう』、珠輝に裕美でありますね。ふたり、この姿はどういうことなんだろう? プール? 水着? そんな薄着でね、ビーチボール? バランスボール? たくさんの球体にうずもれるみたいにしてる。大きなボールを抱き抱えるようにして、なんだかちょっと楽しそう。リラックスして素敵な笑顔見せてくれています。

『すくりぞ!』、ちょっとした転換点でありますね。いままでリゾートホテルを作る、そういいながら、なんとなくだらけた感じさえあったスクールリゾート部ですが、今回は結構ガチな旅館の実態に触れてみて、そして心を入れ替える? ルルの家、民宿台場のバイト募集に応じてみたんですね。そうしたら想像以上にハードで、寝子がいうにはとんだブラック、けれどルルがいうには全然ブラックじゃない、カフェオレ程度だって、ああ、そりゃ全然ブラックじゃないですね。慣れない仕事に音をあげそうになりながらも、なんとかかんとか頑張ってた寝子たち。けど、まさかの失敗、まかないと思ってお客さんの食事、食べちゃった! それで責任感じる寝子とかね、ルルに連れられてきちんとお詫びにいくし、そしてミスを重く受け止めて、もうあんなことしないっていう。さらにルルの自分たちを擁護する言葉を耳にして、ああ、寝子がしっかりとした表情を見せた。責任と期待を自覚することで、こんな風に変わるんだって思わせてくれて、実に素敵でした。ええ、寝子、変わっていきそうですね。

はんどすたんど!』はいきなり催眠術? あやしげなことしてるななみからスタート。なんだこれと思ったら、ああ、いよいよ新人戦、しかも当日か、上がり性のゆかちーを緊張から開放すべく催眠術でなんとかしようというんですか。でもどうにもならないのがこの漫画らしい。というか、催眠術でなく、皆で話して、頭の中を野菜に、そしておいしい料理にシフトしていくことで克服するって、うん、普通のルートぽく見せて、絶対普通じゃない結果にいきつきますよね。今回は演技順はどういう観点から決めるか、そうした体操に関わる知識、情報を提示。そして実は大きなアドバンテージを持っているゆかちーに先生がかけた言葉。制覇できるんじゃないかって、できそうにないことはいわないって、期待と信頼をまるでなんでもないことみたいに、すぱっと告げちゃうんですね。ほんと、これ、ゆかちーの気持ち、それが不思議といつもよりしっかりしていた、その理由ですよね。そしてそうした気持ちのしっかりとした様は部員全員、皆からもうかがえて、ああ、成長してる。その成長した様をぜひ見せてほしいところですよ。

『私を球場に連れてって!』、のっけから面白いですね。野球観戦に誘われた。でももうお金がないんです。大きな声でそういいながら泣くタマに、やめてくれって、カツアゲしてるみたいじゃないかって、泡食ってるレオナが面白かったです。そしてファル子、ファルコンズに関係ない試合だから今回は不参加、そういってた理由が球場で判明する。おお、ビール売りのバイトやってるんだ! そうか、福岡は遠いからバイト頑張ってるんだ。健気さに泣けるなあ。と思った矢先に、キャッツファンの支払いが私を通じてファルコンズに流れていくんだって、おお、そんな発想ありか! いいわあ。こういうやりとり。軽妙にして気の置けない近しさ、よくよく現れていると思います。そして話題は球場メシに。そうでした。自分も子供の頃、球場に連れていってもらった時は、うどん食べるのとか楽しみにしてました。けど、タマみたくこんなに大量には食べなかったよ! ほんと、おとなしげなこの子に、またなんともいえない属性がついてきましたね。意外と毒舌、さらに大食。まだまだなにか隠されてるかも知れませんね。

『お兄ちゃんって呼ばないで』、佐久間七瀬が入居することになったシェアハウス。そこで突然お兄ちゃんに認定されて、なるほど、このシェアハウスには家族の役割演じなければならないルールがあるのか。しかし、七瀬、この子は女の子。確かにボーイッシュではあるんだけど、それにしても兄はおかしいって、妹担当にして大家である木戸井かりんに抗議して、でも聞いちゃくれねえ。七瀬の部屋も、かりんの考える兄らしい部屋にコーディネート済み。しかしなにがなんでも七瀬に兄を演じさせたいかりんの真意はいかなるものか。なにか悲しい過去などありそう、そう思わせながら、性悪っぽさなんかも漂わせて、いや、なんか剣呑だな、なかなかに不安にさせる子であります。

  • 『まんがタイムきららMAX』第14巻第5号(2017年5月号)

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