2017年3月9日木曜日

『まんがタイムきらら』2017年4月号

『まんがタイムきらら』2017年4月号、発売されました。表紙は『ゆゆ式』、ゆずこと縁、どういうシチュエーションなんだろう。服装はいつもの制服。それでマフラー共用しましてね、手と手、指先と指先をちょんとあわせたみたいに、これ、ゆずこの側に縁が歩み寄ってきている、そんな様子かな? ともあれ、ゆずこさん眼鏡姿。こちらを見返るその表情、いい笑顔でありますよ。

三者三葉』、もうほんと、新しい局面に入ったって実感させられますよ。修学旅行に必要なものを買いにいきます。まずは葉山、西山、葉子様組。いや、すごいんですのよ、葉子様。ネコ柄の服を見つけましてね、当然といっていいものか、取り合うふたり、譲りあわないふたりに、わたくしも買いますから3人でお揃いにしましょう。うおお、葉子様が気を使ってらっしゃる! しかも西山に茶化されて、ちょっとお怒りをあらわになさってる! しかし葉子様、本当に成長なさいました。こちらの組が一触即発、いろいろきな臭さ感じさせてるかと思えば、もう一方、近藤、小芽、双葉組はというと、もう見事に平和そのもの。あの失言女王近藤が、失言してもなんら問題にならない相手、小芽! すげえ! えらいこと失礼なこといわれてもそうと気づかない。いいな、平和って素敵だ! そして双葉もうまくやれてて、皆、及ばぬところと及びすぎてるところ、それが噛み合って、すごくうまくはまってる、そんな感じがしますよね。もう、見事に好対照でした。ところで最後の葉子様。わたくしこれ似合わない。いや、でも、まあ、なんというか、可愛いですよ! というか、西山はもっと似合わないことない?

『甘えたい日はそばにいて。』、川井マコトの新連載です。好きな人にその気持ちを伝えられたらどんなにかしあわせであろうか。そうしたモノローグからはじまるこの漫画。なんと、普通の恋愛ものかと思ったら、違った。なんと、このお嬢さん、ひなげしさん、アンドロイドというのですか。人間と区別のない、というけど、機械じゃなくて生体!? いや、そのへんは問題じゃないですよね。決して結ばれることのない人とアンドロイド。そうでありながら、ひなげしはマスターである楓に恋を覚えてしまった。けれどその恋は誰も気づくことはない。両親を失い傷心の楓にも、その気持ちは届かないだろう。けれどこの人と一緒にいたい。傷ついているこの人の助けになりたいと、そうしたひなげしの一途さが光る。そうした第一回。ええ、普通の恋愛ものにはしないぞ、ならないぞ、とりあえず一段越えづらい高いハードル設置したといった趣です。

『ようこそ学園オーケストラ』。音楽高校での授業風景ですよ。沢山ある専門科目について白井先生にどんな授業なのか聞いてみましょう。音楽理論は? 音楽の理論の授業だ。新曲視唱は? 歌の授業だ。駄目だ! あかん! 全然伝わらんですよ、先生! 聴音の授業、最高でしたね。旋律などを聞いて譜面に書き取ります。ちゃんと「など」っていってるのがいいですね。和声聴音ってのもあるからね。ともあれ、千鶴がめちゃくちゃ面白い。心の声がダダ漏れ。ドッドレミーファレッドレー? ミーファソラソッソドー。しかも結構間違えてます! お腹、よじれそうだ! これ、面白いわ。この千鶴の授業での様子、これだけでもう満点でしたよ。入試でもあった聴音、それはどうしたのか? なるほど、たまたま耳にしていたわらびの歌、そのおかげだったのか。なので次の授業でもわらびの歌に頼ります。あの落ち着きのない千鶴が、もう人が変わったようにしゃんとしちゃって、これすごいな、自分もわらびの歌に頼りたい、とか思ってたら、効果が切れて、千鶴、また心の声をダダ漏れにする。ほんと、おかしい。わいわい、わあわあといったらいいのか、賑やかで、そのいろいろがおかしい。実に楽しかったです。

『ぽんこつヒーローアイリーン』、きてるわ。今回はアイリーンのサポートマスコット、るーぱーさんに焦点あたりまして、いや、すまぬ、そういやすっかり意識の外だった。このるーぱーさん、機嫌そこねると火を吹くのか。それでアイリーン、食べてたおすし、炙られてしまって、ここからの流れ、ん!! んまい!! なにこれ!? 焼いた方がうまいぞ。めちゃくちゃ面白かった。というか、アイリーン、めちゃくちゃ庶民っぽいというか普通っぽすぎて、その普通さがたまらんおかしさあるってんだから不思議です。るーぱーさん、失踪。え? これ、機嫌そこねたから? ともあれ、ラブリーメロンにも手伝ってもらって、と、お、これ、なんか、すごいことになってきてない? 身を呈してるーぱーさんのピンチを救ったラブリーメロンにるーぱーさんから渡されたネックレス。これ、メロンはおもちゃだと思ってるけど、いや、絶対そんなことない、そんなことあるはずない。ってことは、ラブリーメロン、本当のヒーローになっちゃうの!? 最後の一本のアイリーン、なんだか殊勝になって、頑張ろうって気持ちになってる、これよかったですよね。アイリーン、いい子ですよ。

『ボディーガードのいる生活』、ゲストです。女子高生、雨夜海月には柊仁なるボディーガードがずっとそばについていて、なにか危機あらば、ぐっと海月を抱き寄せて、その身を守ってくれるというんですね。なるほど、海月はお嬢様なのね。そう思っていたらどうやら違うみたいですよ。このボディーガード、時給百円。起業一周年の破格のサービス価格だっていうんですが、解約すると一千万の違約金はいいとして、契約期間は何年なの? ちょっと普通じゃない前提用意して、そのちょっとありえない状況を楽しみましょうといったような感じです。また学校では海月と柊がつきあっている、そんな風に思われていて、そのシルエットさえも誤解される。でもふたりの関係、ただのボディーガードとクライアントといった感じでもないですよね。ちょっと独特です。

  • 『まんがタイムきらら』第15巻第4号(2017年4月号)

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