2017年3月27日月曜日

『まんがタイムオリジナル』2017年5月号

『まんがタイムオリジナル』2017年5月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』をメインに、あれ、なんだろう、山下さん、ナースだ! いや、そりゃナースなんですけど、クラシカルなナーススタイルしてまして、なるほど温故知新? 昔のスタイル? 『らいか・デイズ』らいかは着物に袴、ちょんと正座して草子? 和綴じの本を読んでいる。『北斎のむすめ。』は、十二単着て立て膝ついて、立て膝!? 手には巻き物、って、これ巻き物で四コマ漫画だったりするのかい!? ちょっとポップな表紙です。そこにクラシカルがマッチして、なかなかに面白い仕上りになっていますよ。

『スズちゃんでしょ!』。弟夫妻に気をつかわれてることを知ったスズちゃん。そりゃそうだよと友人からも指摘されて、それから将来のこと、将来に備えてのお金のことなどもろもろの話になったりして、ああ、これ切実だよなあ。できれば考えたくない話。気をつかわれてることもそうだし、将来のこともそうだしで、けどスズちゃん、いざ梨乃ちゃんのこととなると、こうしたもろもろ全部ふっとばして、梨乃ちゃんに全力投球になっちまうんだなあ。この人のこういうところ、なんだか心配なんですが! 弟の、結構姉に頼っているところ。以前、父方に祖父母がいないことを云々という話ありましたけど、それにしてもスズちゃん、身を削ってるなあ。スズちゃんの生き甲斐が梨乃ちゃんになりつつある。そうしたことの危機感なんかも感じさせられる、ちょっとヒリヒリする漫画なんですよね。

『カントリー少女は都会をめざす!?』、八重ちゃんの性格といっていいのかな、明るい? ポジティブ? 都会への憧れが彼女を突き動かしてるわけですが、都会ならなんでもいいっていうんですか!? 今回は行列に対する憧れが開陳されて、田舎では長くても30人くらいの列にしかならない。もっと長いのがいいんだっていったところで、みなちゃんが自分の経験話したら、あやうく友情が壊れそうになった。後半お花見でも行列の話が続いていて、屋台に買い出しにいってくる。それが並ぶのが目的みたいになってるとかね、ほんと、八重のこうした天真爛漫さ、魅力的です。そして結局、行列ではなく、贔屓のおじさんに芸を披露して大量の食事、確保してくる! ああ、やっぱり八重ちゃん、皆から愛されてるんだなあ。わかる気がするんですね。ええ、私もそのひとりかも知れませんよ。

『予行恋習カノジョ』、これ、新しい展開がきたなあ。はすみんのことが好きなこーちゃん。こーちゃんのことが好きな恋香。顔見ると緊張して話せない、そういうこーちゃんに、メッセージアプリLIMEを通じてコミュニケーションする練習をしよう。そこまではいつもどおり。ここからが大変ですよ。意外やLIMEをやってなかったはすみんにLIMEのやりかた教えました。そうしたら、こーちゃんの友人、早川景がふたりにコンタクトとってきました。はからずともLIME IDの交換することとなって、しかしこれ、景の策略か! こーちゃん、晃二にははすみんのIDゲットするきっかけを与えたという点で恩を売り、そして自分は習志野すなわち恋香のIDをゲットした。ああ、景の目当ては恋香なのか! これ、なかなかに難しいことになってきた。四角関係? 景は恋香を、恋香は晃二を、晃二ははすみんを、とくればはすみんの恋心はどこに向いている!? 景なんだろうなあ。ええ、なかなかに大変なことになってきましたよ。

『部屋にマッチョの霊がいます』。マッチョの霊、アッコがいなくなりました。それで木葉、落ち込んじゃって、ああー、アッコのこと頼りにしてたものなあ。無表情に目を開けたまま仰向けになって天井見てるの、なんかリアルだなあ。でもその後、筋トレ動画見続けるっていうのはなんなのか。ああ、そうか、筋トレ動画でアッコを誘い出そうっていうんだ! でも、それで睡眠不足になっちゃって、バイト先に最悪のコンディションでいっちゃって、失敗もたくさんしちゃって、三枝さんに怒られるんだけど、でも結果的によかったんじゃないでしょうか。これ、以前の木葉だったら、ここでもうしゅんとしちゃって、コミュニケーション断っちゃうところですよね。でも今回はちゃんと悩みの理由を話せた。そうしたら聞いてくれた。三枝さんはいい人だって、思ってることちゃんと伝えられた。アッコがいなくなって落ち込んだりもしたけれど、そこから立ち直るルートはちゃんと木葉のそばにあるんだって思えたのがよかったです。そしてアッコ、え、姿が見えなくはなったけど、そこにはいるんだ! 木の葉の気持ちがちょっと強くなったあの時の表情、とてもよかったと思います。しかし三枝さん、アッコのこと、幽霊だってこと、信じてくれるんだ! 破格の人じゃんよ! でも写真写り悪かったものなあ。ねえ、案の定悪霊扱いですよ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第36巻第5号(2017年5月号)

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