『まんがタイムきららフォワード』2017年5月号、一昨日の続きです。
『はるかなレシーブ』、ああ、これは恥ずかしい。ほんと恥ずかしい。クレア、エミリを訊ねてきた女の子ふたり。ちょっと日焼けした女の子。ひとりは髪を一部うしろで纏め、もうひとりは眼鏡をかけて、どことなくクレア、エミリに似た印象なんですね。ああ、この子、ふたりのファンなんだわ。ファンレター渡しにきたんだわ。新垣陽菜と柑菜。ヨウナとカンナだから、チーム名はヨウカンか! ともあれ、初心者のふたりにいろいろ教えてあげよう! 二人にだけ特別にね! 遥とあかり、調子にのっていろいろレクチャーしてあげたらですよ、なんと、ふたり、経験者。しかも結構な実力者。三年前の決勝でクレア、エミリとあたってたっていってるから、遥、あかりよりもよっぽどじゃん! 知らず、経験者、しかも競技の先輩を初心者扱いしてしまってた。えらっそうに先輩風びゅうびゅう吹かせながらいろいろ披露してしまってた。うおお、これは恥ずかしい。いや、なんかおかしいなって思っとったのよ。案の定だよ! ってなもんですが、しかしこれ、初見の面白さと再読の面白さ、どちらもそれぞれ違ったよさがある。ほんと、再読だとね、なんかニヤニヤしちゃいますからね。種明かしされてまた面白い、いいもの見せてもらいました。
『夢喰いメリー』。かつてジャングルジムから落ちた勇魚を助けたのは誰だったのか。それが今明確にされて、夢路? いや、夢路の身体を借りたメリー? いや、そのどちらもであったというのですね。俺とお前、ふたりで勇魚を助けるヒーローになった。いわば今回はそのかつての再現であったのかも知れませんね。傷を通じた白儀の介入、それがエルダー、ジェイスふたりを相手に圧倒していたメリーを窮地に追い込む。そのメリーのピンチに夢路が再び立ち、共闘しようというのですね。俺とお前でヒーローじゃないか。あの時のケーヤクは続いている。ああ、かっこいい。ここぞという見せ場がありましたよ。しかし、白儀とメリー、夢路の関係、共有している(?)傷のこと。これ、いまだわからぬままでありますね。
『鬼が出るか蛇が出るか』、優の父のこと、対魔師をやっていたこと、聞いてみればあっさりそうだと答が返ってきて、あの面白くなさそうな優の顔! 優の母と結婚して引退した。一目惚れだった。先代を裏切った。まるでいい思い出みたいに語る父のあの顔がひどい! ともあれこの父を味方にして、お婆様と対決する。鈴に決めた。夫婦になる。それで行動で示せといわれて、おお、これ、どうすんの? もどかしさ感じさせる鈴と優、ふたりの会話。じりじりと状況は進んでいって、そして状況を見守るばかりとなった優を取り巻く関係者たち。これで状況が変わる。関係が決まる。ああ、いよいよ、と思わせて最後にえらいことなりましたね。そうだよ、優の正体、なんの妖怪であるのか、それ、ずっと伏せられてたままだった。ということは、これが、これが優の正体!? いや、まあ、これ、どうするのだろう。あむあむって、ほんとにそれでいいのかい? いやもう、ここにきてどうしたらいいかわからん事態に突入した感ありますね。
『放課後のアルケミスト』、なんともいえないおかしな展開ですよ。あやしげなクマの着ぐるみがやってきた。ほう、神取カイナ、一年生。山田いちるに接触して、その実力をはかりつつ、さらには料理探求部を探らんと潜入する。これ、いろいろ嗅ぎ回られてるわけだけど、料理探求部の面々はこの子の行動を怪しんだりはしとらんのか。はずかしがりで着ぐるみがないと駄目、それを相談の内容として偽装した。いや、偽装じゃないな、これが問題であることには変わりないのか。カイナの中身、いや、本体か、小柄の美少女と判明してからの皆の行動、いろいろ酷かった。これ、こうしていろいろおちょくって、それでついには怒らせて、しかも部の内情調査、実態よりもなお酷く報告されてしまったわけですが、さてこれでどうなる。山田のパワーもカイナなら押さえ込めるだって? これまでのことを考えると、なんだかんだでころっと返り討ちにあいそうに思うんだけど、はたしてどうなるものでしょう。面白くなってきましたよ。
- 『まんがタイムきららフォワード』第11巻第5号(2017年5月号)
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