『まんがタイムきららキャラット』2017年4月号、先日の続きです。
『恋する小惑星』、あおとみらの再会。昔とは違ってしまっているふたりの距離。それをいかに埋めるか、縮めていくかという様子がですね、ああ青春、そういうほかないものありました。昔とは違う様子に戸惑ってるのはふたりともにおんなじで、時に停滞しそうになる、そんな展開をすずがぐいぐい引っ張る? あるいは背を押すですかね。ええ、三人、いい関係になっていると思いました。そして水星。みらが見つけた水星の光から広がる天体の話。そうなれば、昔と違う、変わった、そういったことは吹き飛んで、もう昔のままじゃありませんか。星が繋いだふたりの関係。それはそれは素敵でしたよ。
『はやしたてまつり♪』、三人で太鼓屋さんにいきますよ。さなみは待ち合わせの時点で疲労困憊。もう、気がはやるのはわかるけど、それにしたってハイテンションすぎない!? とはいうけど、ちょっと気持ちはわかるんだ。今回はいわおがおかしすぎました。そうか、電車利用しないのか。交通系ICカードとかもわからない。そんな彼女は乗り物がとにかく苦手で、ああー、以前の車でも乗り物酔いが酷かった。そしてそれは列車でも同じで、うおお、酔い止めの錠剤、その持ち方は見た目にもヤバいよ! でもってコンディション最悪。不安がコンディションを悪い方、悪い方に追いやってるんじゃん! 私も子供のころ、鉄道は大丈夫だったんですが、車がね、駄目でね、だからいわおの不安、わかります。けど、さなみとふう、ふたりの気づかいでピンチを乗り越えられたみたいで、ああ、よかったね。そう思ったら、ああー! 寝過ごしですかー! ほんと、どこまでいっちゃうんだろう。というか、ちゃんと太鼓屋さんにつけるんでしょうか。
『黒髪巫女とマリアウィッチ』、面白かった。今回はお鍋にこたつにと、寒い季節を乗り切るためのいろいろ描かれて、クロエがですね、すっかりこたつの虜。ああ、出るに出られなくなってしまって、とそんな中、姉マリアはこたつを出て、しかも寒い土間、冷たい水で食器の片付けまで! 寒さによく耐えるのは頼子も一緒で、ふたりが仕事してるのに自分ひとり暖まってるわけにはいかない。そう思って頑張るクロエの健気さにひとしきりやられたかと思ったら、クロエ、魔法で水をお湯に、さらには床暖まで! この活躍、見事見事、わくわくさせられました。けれど本当のわくわくは最後ですよ。おお、いよいよきたる春を梅の花が一足はやく告げていますよ。その情景、美しさに魅了されるマリア、クロエのふたりの表情。これがまた素敵でありましたよ。
『疾風ういんどみる!』はいよいよ大会。まずは予選の情景描かれますよ。なるほど、15艇が出場して、予選通過できるのは上位3艇。結構厳しいと、つむじたち、レースを前に緊張する様子描かれたと思えば、ふーこはというといつも通りのハイテンション。うん、この子は自然体がよいですよ。予選の相手、ライバルも紹介されますよ。聖風の鳳、水無瀬ペア。水無瀬夕凪、なんだか怠惰そのものといった感じの人ですが、なにか強み持ってそうな予感がしますね。そして鳳、水無瀬ペアを遠巻きに観察するナナ、ミミペア。このふたり、スタートライン、一番いい位置をじりじり確保して、他の船を寄せ付けない。スタートで一気に引き離すつもりか! と、そこに食い込むはやて、ふーこペアですよ。ここにいたるまでの描写。のんびりマイペース、いい風を感じて、その風を感じたい一心で動いたふーこの感性、判断が生きてる! うおお、このアドバンテージ。わくわくさせられますな!
『プリフリ番長!』、これ、人気出てきてるのか!? かわいいウサちゃんぬいぐるみに悶えるデッドエンドリナ。そんな彼女に渡されたお茶会への招待状。お茶会とはいかなるものか。わからないからと、わからないなりにお茶会をやってみる番長三人がおかしかったです。しかし、あんたら、なんでそんなに不器用なの? 可愛いに憧れて、けど可愛いに耐えられない。その狭間での葛藤、じたばた、もう見ているだけでおかしくって、笑っちゃうところあり、そして愛らしいなあと思わせるものあって、とてもよいですよ。今回も白玉、頑張ってますね。なんだかんだで、可愛い格好とかしないこの子が、一番可愛いもの知ってるんじゃないか。ミルフィーユ。そしてマカロン。マカロンの名前思い出せない、それだけで一触即発の雰囲気になる彼女らがヤバい。で、思い出してみたらマカドン。白玉、訂正できない! 勇気振り絞ってみるも、全然話聞いてもらえない! 白玉ぁ! 苦労するなあ! しかしいよいよこれから始まるかと思われたおしゃれお茶会が、まさかの乱入者のために頓挫!? ああ、リナたち、この襲撃に備えることができない! ピンチ、ピンチじゃないか! 白玉ぁ! しかし、まさかこんな展開くるとか、本当予想できなかったですよ。やられまくりです。
『トモダチヅクリ』、よいですよ。新しくできた友達、アカリと巴に誘われてゲームセンターにいきますよ。静がどえらい不安がってる。麻乃も初のゲーセンにそわそわしちゃって、ふたりとも可愛いなあ。最近は治安もそう悪くないよ。そういわれて、台パンとかももうないんですね? なんていう静に、残念ながら今も時々ある、悲しい現実が伝えられるところおかしかった。お菓子落とすゲームに魅了される静、UFOキャッチャーにキャッチされる麻乃。本当に面白い。静はつぎ込んだお金に退路断たれて、すっかり駄目なギャンブラーの心境に陥ってるし、麻乃もゲットできなかったぬいぐるみへの愛情がゆえに身動きできなくなってて、ほんと、ふたりとも、どんだけピュアなの! 取れなかったぬいぐるみ、芽衣先輩が取ってくれたんだ。先輩ふたりが加わって遊ぶ様子もよかった。で、秋先輩、ほぼ見てるだけだった理由がまたおかしくて、これ、笑いがとまらんですよ。そして最後にプリントシール。ああ、静も麻乃も初々しくて、よかったなあ、友達が増えて、こうして遊びにこれてよかったなあ。面白おかしいだけじゃない。可愛いだけじゃない。そうした魅力、これでもかって受け取りましたよ。
- 『まんがタイムきららキャラット』第13巻第4号(2017年4月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿