『まんがタイムジャンボ』2017年4月号、昨日の続きです。
『大正みつば歌劇団』、朗読劇の演目を決めますよ。冒険ものがいい。ラブロマンスがいい。部員の要望を汲みたく思うも、どうにもこうにも無理っぽい。というか、部員は3人しかいないわけだけれど、これでちゃんといけるのかな? 演目は幽子発案で赤ずきんです。幽子が主役。マリが狼? でもって歌子が猟師になるのかな? マリの想像なのかな? ちょっと猟師やるのいやそうにしてる歌子がいいですよね。これだけでもうお婆ちゃんを誰が演じるか? みたいな話になりそうなんですけど、まあ、うまいことカットしたり二役やったりしたら支障なくいけそうですね。劇の準備の段階で設定にいろいろつっこみいれてみたり、そして役決めでは、おお、幽子が猟師やりたいって。そうか、この子は男役をやりたいんだった。結局ジャンケンで決めたんですけど、幽子がとりあえず負けてしまって、え? まさか負けが主役? これ、どうなるんでしょう。誰がどの役をするのかは、本番、あるいは練習が進めばわかりますね。しかし、この三人組、マリが前向き元気で、とてもいい。明るい、ほがらか、素晴しいです。
『ペンタブと戦車』。この時代に留まることを考えている里見青年。けれどさすがは未来人。彼の絵はどうにも評価されず、そう思えば最初からファンになってくれてる武田大尉はすごいんだなあ。ともあれ、里見青年の今後についてですよ。生活するには稼がにゃならん。けれどできる仕事がどうにも見当たらず、結局絵を描くしかないんですなあ。里見青年の絵に惚れこんでる、そんな武田大尉の言葉がすごくかっこいい。そして今回は里見青年の葛藤も見事で、ああ、描けといわれている戦争画に消極的なの、記録に残るからなのか。彼は自分がこの時代の人間ではないことを意識して、異質な自分や自分の描いた絵が記録に残らないようにとか思ってるんですね。なんかちょっと切ない、そんなエピソードでした。そして里見青年の活躍の場は、伝単の原稿づくり。なんともいえぬ活躍の場があったものですが、実際こうした女性のイラスト、配られてたりしたそうですから、これはこれで有効な作戦なのかも知れませんね。でも、これ、状況によっては記録に残るよなあ。
『大漁ガールズ』、よいですね。今回はバス釣りですよ。バスを釣ると人が変わる雪子さん。デカいの釣りました、写真撮ってくれって、それはいいんだけど、ハルキわざとなのかな? 魚ばっかり写して雪子が見切れてる。ハルキの、小さな釣果を大きく見せる写真の撮り方とかね、いやあ、ありっちゃあありなのかもだけど、記録するってこと考えるとあんまりよろしくないよなあ。というか、ハルキさん、涙ぐましすぎるせせこましさです。今回、ハルキに渡されたロッドでもって栄子が大物釣っちゃった。3人揃って写真を撮りますという、これ、魚ばっかり写されちゃったの、やっぱり釣れた魚こそが主役だからなのかなあ。ともあれ、あの3人一緒に並んでるのね、仲のよさ感じさせて、とてもよかった。写真こそは残念だけど、間違いなく思い出になってそうですね。
『私と幼ムコさま』、面白かったですよ。天狗の小太郎。この子をお風呂にいれたい。けど、小太郎は風呂をやたら怖れていて、なんで? そう思ったら、ああー、父から受けたスパルタ教育。やたら熱い風呂に叩き込まれた記憶のせいで、風呂が嫌いだ。そんな小太郎を強引に風呂に連れていって、あんこも一緒に入浴。バスタオル巻いてるんだけど、小太郎がとにかくその純情っぷりを見せてくれまして、思わず接触した時には、まさかの回転ひねりでのダイブ。めっちゃくちゃ面白かった。あの華麗なダイブの描写、それ見るだけでおかしい。ほんと、最高だったと思います。小さな小太郎、体の小ささは神通力の小ささだと、それを気にしているのがね。芯こそ強いが、いろいろコンプレックス? 抱えてそうですよね。そして気になるあんことの距離、どんどん縮まっていますよね。今はあんこが大人の余裕で一歩リード? かと思ったら、一気に小太郎が踏み込んできたりね、それで両者ともにドキドキしちゃったりね、いい塩梅、いいテンポで話が動いていると思わされますよ。
- 『まんがタイムジャンボ』第23巻第4号(2017年4月号)
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