『まんがタイムきらら』2024年6月号、昨日の続きです。
『インベーダーニャンベーダー』
なんだかやっぱりウルトラマンを感じてしまうこの漫画。でも、ネコの姿のクロノスは、変身を私的利用しても文句はいわないみたい、とか思っていたら、ひかるも変身を私的利用してる! このあたり、わりと鷹揚な感ありますね。
さて今回は、地球に飛来したUFOです。当然ただの未確認飛行物体ではなくて、エイリアンクラフト。ネコに擬態した異星人、人探しにやってきた彼女とコンタクトするのですが、こうした戦いとかとは無縁のほのぼの感はとてもいい。異星人とのコミュニケーションも終始円滑円満で、きちんと解決、ほのぼのだなあ。
とか思ってたら最後に明かされる地球の危機。ほんと、思いもしないところで驚かせてくれました。
『Healingスペース』
宇宙ステーションに常駐するアンドロイド、ARUT。彼女が出会った生命体、人なつっこくて様々なもの、ことに興味を持つその子は、言葉もしゃべる。はて、この個体はなんだろう。犬なのか猫なのか、あるいは話すところからしてオウムだろうか。いろいろ考えるARUTですが、その答はいまで見つからないでいるのでした。
そんなARUTが、タマと名づけたその子に読んで聞かせた絵本。飼い主のもとに帰る旅を描いたその物語に触発されて、タマも飼い猫だろう、飼い主がいるに違いない。その飼い主のもとに返そうと、宇宙ステーションを離れ、ヒトの住む宇宙都市へと向かおうというのですね。
この展開、正直なところ意外でした。このステーション内で完結する、ミニマルなコミュニケーションを描いていくものと思い込んでいました。それが思いもかけず、より広い世界への接続をするとわかって、ああどんな出会いがあるのだろう。そしてARUTは、タマがヒトであると知ることになるのだろうか。
その真実を知るにいたる物語。興味深く思うのですね。
My Private D☆V
『花唄メモワール』の一ノ瀬けいです。
D☆Vポイントは、「制服エプロンと風邪に効くあーんが好きです」。かくして制服エプロン姿でおじやをあーんとレンゲで差し出してくる幼なじみJKが描かれて、いや幼なじみとはどこにも書かれてないな。あまりにそんな雰囲気があったため、勝手に属性を追加してしまいました。
部屋はアパートの一室? 畳の向こうにキッチンが見えるその様子は、ひとり暮らししている様子も感じさせて、ということはこれは社会人視点!? そこに訪れて世話を焼く女子高生!?
みたいにいろいろなシチュエーションを想像させるような懐の深さ感じさせるイラスト。病床に伏せる主人公の視点で見るからこそ、よりいっそうに想像は膨らむのかも知れませんね。
- 『まんがタイムきらら』第22巻第6号(2024年6月号)
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